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浴室に入るボイラー排気やコンクリートの亀裂などが気になります<匿名さん>
いつもいろいろ勉強になっています。それに、他県からも相談に乗っていただけるので、大変助かります。もうすぐ築10年になる我が家のことですが、いろいろ気になることがあります。
1番目は、ボイラー室と浴室が隣り合わせのため、ボイラーの排気がロスナイ換気扇から浴室に入ってきます。ずっと気になっていましたが、昨年、大病をしてからますます気になっています。以前、建築業者に話しましたが、ボイラーの煙突を長くするしかないと言われ、あまり良い方法とは思えず困っています。 2番目は、建てて2〜3年くらいから階段のクロスが数ヵ所横に皺が出たり、ボイラー室のコンクリートの床が長いので2〜3ヵ所60センチくらいの亀裂が(幅は太い所で5〜6ミリ)入ったり、居間の床が歩くと所々軽くへこんだり、北側の基礎コンクリートが地面との境界で数ヵ所浅く穴があいたり、居間と和室の間の襖が閉まりづらくなっています。業者は、床のへこみは、床材の合わさった所が緩くなったせいと、床下から打って合わせ直し、一部床の上から目立たない釘で打ちました。他の所は家の構造上は問題ないが、それぞれ戸を削ったり、溝をセメントで埋めれば大丈夫というのですが、近くをダンプカー等が通ると家が揺れたりするので、心配です。 良いアドバイスをお願いいたします。 アドバイスいたします 住まいを科学する技術集団・新住協メンバー 須藤建設(株) 副社長 須藤芳巳 ホームページ:http://www.sudo-con.co.jp/
1.ボイラーの排気について
浴室の換気がロスナイ(給排両用型)で、使用時に、ボイラーの排気が入ってくるということですね。解決策としては、お互いの距離を離すことができればそれはそれで良いのですが、プラン上、離すことが困難であれば、ロスナイ換気扇を通常の排気型の換気扇に取り替えてはいかがでしょうか。浴室の換気扇は、入浴の時に湯気を排気するためのものですから、吸気に使用しなければ入ってきません。使用しないときは密閉になるものも多くでています。浴室の吸気は扉のガラリを通して脱衣室、その部屋につながる室内からのルートを意識してください。高気密の住宅でも、吸気口はバランスよく配置されていると思います。 2.コンクリートの亀裂などについて 通常において木材は乾燥すると、痩せたり捻れたりします。乾燥材を使用しても、落ち着くまで1年くらい掛かります。従って、引き渡しの時「1年点検までは木の動きに関する手直し(クロスの隙間・しわ、床なり、建具の擦り)が生じますが、その後はほとんどが止まります」と説明しています。コンクリートとあるのはモルタル塗りのことと思いますが、やはりモルタルにおいても乾燥するときに少しはひびが生じます。 後は両者において狂いの程度が問題になります。 しかしながら、2〜3年くらいからということであれば、木の乾燥によるものでなく、地盤の強度が問題になってきます。地盤が弱い場合も同様の問題が出ます。 地質調査(ボーリング調査)をしているのでしょうか。地質調査のデータがあれば、地質に詳しい建築士にチェックしてもらってください。地質調査を実施していなければ地質調査を行い、地盤の強度を確認してください。地盤が弱いときは基礎の補強が必要になってきます。科学的に検証してください。 |
窓の結露と換気について。24時間換気システムには何の意味が…<岩手県江刺市・OMさん(主 婦・32歳・女)>
新築してまだ1年半の家ですが、結露がなくなるからペアサッシをすすめられ、全窓そうしました。ところが、寝室の頭の上にある窓から、ひやひやと冷たい空気が流れ落ちてきて、結露しまくりです。窓のみならず、サッシ枠まで。あげくの果てに、窓が凍り付いて開かなくなる始末。あわてて全窓チェックをしたら、子ども部屋、書斎、洗面所、お風呂とほとんどの窓で結露! 子ども部屋は不思議なことに、窓が隣同士に2枚あるのですが、1枚は結露! 1枚はなんともない! どうゆうこと! メーカーに言ったら「寒くなったら見ます」と2月に言われ、結局、何回言っても見てもらえず、やっと見てくれたのは6月のあったかな時!
もう一つ、換気扇をつけると階段が空気の滝になるんです。風が一気に階段を駆け下りて、台所のドアの下の隙間は寒くて寒くて扇風機をかけてるようになります。ドアは空気抵抗で重くなり、開けるのもやっと。でも、換気扇をかけてなくても、ひとつドアを開けると別のドアが閉まるという、変な家! 24時間換気システムは何の意味があるんでしょう。 アドバイスいたします 住まいを科学する技術集団・新住協メンバー 須藤建設(株) 副社長 須藤芳巳 ホームページ:http://www.sudo-con.co.jp/
真の高気密・高断熱の住宅は、計画換気・全館暖房がセットになります。全館暖房とは、家の中で暖房室と非暖房室、すなわち家の中で限りなく温度差をつくらないことです。また、部屋の中で温度差をつくらないためには、窓の冷気流を止めることです。
■ 真の全館暖房とは、全室をバランス良く暖め、家の中に温度差による風の流れをつくらない。1階の暖房だけでは熱が2階に上がり、2階の冷気を1階に押し出す。 ■ 快適な暖房とは、窓下に温水パネルヒーターを設置し、その熱で冷気流を止めることにあります。窓の結露も乾燥できる。 文章から判断するに個別暖房と思われます。個別暖房では上記の事柄から、ご質問のようなことが起きます。 全館暖房することと計画換気が対策の全てなのですが、個別暖房の場合でも、
* 風量測定を実施し、換気量を確認してください。 ということで、ある程度、対応できると思いますので実施してください。 |
横浜市のY.Sさんの「マンション敷地内駐車場の子供の遊びに悩んでいます」を見て<大阪府吹田市・Y子さん(主 婦・33歳・女)>
とても共感を得ました。私の住んでるマンションは賃貸の大型マンションで、Y.Sさんとこと同様、徒歩1分のところに大きな公園があり、それ以外にも緑に恵まれた土地だけにたくさんあります。ところが駐車場の隅で、毎週末のように、小さな子供2人と父親までが一緒にバットを使って固いボールで野球をしてるので
す。人が見ていても平然と他人の車にボールをぶつけており、目が点になったこともあります。当初は、自家用車を持っていない人なのかと思ってましたが、ちゃんと所有しており、自分の車はまったく別の場所に車庫があるために無事で、他人の車のところで野球をしてます。自治会や駐車場役員を通して忠告をされているようですが、いまだに続けている始末です。今年は自分自身が駐車場役員になっており、総会でこの問題を取り上げるように意見を出しました。Y.Sさんのマンションでは、そういう自治会などはないのでしょうか? もしくは、マンションの管理会社などを通じて忠告していただくことはどうでしょう。子供に、していいこと悪いことの善悪を教えなければならないのに、側にいながらまったく無頓着で、信じがたいことがたくさんあると思います。新車でなくても車に傷をつけられたりすることは、立腹するだろうと思いますよ。 |
土地が無くなった場合の契約解除について<静岡県浜松市・HHさん>
<〜NPO住宅110番より〜ここに寄せられたご相談へ、読者のみなさんでご意見・アドバイスをいただける方、メールをお寄せください。>
MHさん(「土地のない建物の解約料なんて…」)の場合と似ているのですが、私達は次のような状況になっています。どうなるのでしょうか? ハウスメーカーとの契約を交わしたのですが、契約時に契約書に記載した住所(土地)が無くなってしまったんです。といいますのも、その土地はまだ開発初期の段階の土地(これから市に諸申請する:土地として完成するのは来年の4〜5月)で、その開発会社が倒産してしまったためです。ハウスメーカーは、「土地が見つかればいいので契約はそのまま、契約金(105万円)は預かりとします。それが10年先でも20年先でもかまいません」と言っています。ハウスメーカーは確かに気に入っています。でも、その土地の条件や金額をふまえて、それを前提でメーカーと契約したわけですから、契約を解除したいと思っています。その意向をメーカーに伝えたところ、メーカーからは解除するのであれば解約金は戻しませんと言っています。これは契約約款に記載されている甲の解除権 (1)工事に着手するまでに甲は自己都合により契約金を放棄して、本契約を解除することができる 上記にあたるからと言われました。 確かにハウスメーカーに落ち度があっての契約解除ではないですし、新たに土地がみつかれば済む話ですが、そう簡単に気に入った土地がみつかるとは思えませんし、この契約が後ろにあると不本意な土地を購入してしまう(家の価格が決まっているため)。私はもともと土地に比率をおいていましたので、それはメーカーにも話していました。 最終的には、契約金の中から、契約してから解約の意向を伝えるまでの2ヵ月間、メーカーがかけた経費については金額の妥当性を判断した上で戻らなくても仕方がないと思っています。しかし、メーカーは約款の甲の自己都合を誇示し、話し合いに応じてくれません。長くなってしまいましたが、こういう状況の場合、メーカー側の主張が正しいのでしょうか? ぜひ、見解をお聞かせいただきたいと思います。 |
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