住宅クレーム110番

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配水管からの水漏れ


<埼玉県新座市・yassanさん(会社員・48歳・男)>



 築約10年の一軒家です。2階に台所・洗面所・トイレ・洗濯機があります。下記の自宅での経緯は女房より聞いたものです。
 1階の部屋の天井から水漏れがするので、建築業者のD社へTELしたところ、D社と水道屋さんが来られました。天井への入り口が無いので穴をあけざるを得ないということで、2ヵ所穴をあけて修理してもらいました(水漏れしているパイプは台所と洗面所の部分の配管です)。そして、修理代の見積もりとして5万円弱、天井の修理代金として7万円前後の見積書が来ました。女房とは、水漏れ修理の支払いはしなくてはならないが、天井の修理は先にしようと話していました。
 ところが、修理から3〜4日したら、再度、水漏れしました。そこで、再度TELしたところ、水道屋さんだけ来られて、さらに天井に穴を7ヵ所あけて、一部のパイプを太いものに換えて行かれました。天井に穴をあける際には、D社へ水道屋さんがTELされ「穴あけのOK」が出たのであけたとのことです。その換えたパイプを証拠として残してありますので、休日に見たところ、ヘドロのようなもので、直線は5割くらい、カーブ部分は8割くらい詰まっておりました。修理工事の際に、女房が水道屋さんに聞いたところ、油を流したりしなければこんなにはならないとの返事でした。もちろん、多少残った油を流してしまうことはあっても、油そのものを流すことはしておりません。
 本日、D社のアフターケア部門の方が見えられて、女房が苦情を言ったところ「水漏れの修理代金は取りません。天井の修理もD社が持ちます」とのことです。ただ、このままではこの先に再度なる可能性もありますとの話であり、心配なので、素人目にカーブが多いので、なるべく直線にして欲しい旨を話したところ、それはできないとのことです。そして、再度なった場合もD社が責任を持って修理しますとの返答ですので、一筆書いてくださいと言ったところ、個人としても会社としてもできないとの返事でした。
 私や女房の疑問は、なぜカーブを多く持たせなければならなかったのか、それが詰まる原因なのではないかです。D社のアフターケア部門の方にこの疑問をぶつけたところ、配管の図面がないのでわからないとのことです(設計図を持っていますが、そこに記載されてない)。そこで女房は、下請け業者に任せきりなのかとの疑問をぶつけたところ、良識に任せているとの返事だとのことです。
 個人宅の建築なんてのは、こんなもんなんでしょうか。うん千万のお金を掛けて、毎月ローンの返済に追われているのに、配管さえも設計図に記載されていないのでしょうか。カーブの多い配管が正しいのか、正しくないのかを見て判断していただける公的な機関があればお教えください。そこが、このカーブはショウガナシと判断すれば、納得できると思うのですが。よろしくお願いいたします。



アドバイスいたします
山本技術士事務所
所長 山本廣資


 設計図については、建築図以外に給排水設備図・電気設備図は作成するのが当然です。10年前のことを言っても仕方ありませんが、設計図なしでどのように見積もり・施工したのでしょうか。工事の契約書は残っていませんか? 通常はその中に建築図と一緒にあるはずです。うん千万の買い物をしたのに、配管がどうなっているのか、調べなかったのですか? また、竣工時に引渡し書類として竣工図や機器類取扱説明書を受け取っていませんか? その中も見てください。D社がどのクラスの建築業者かわかりませんが、給排水設備を下請け任せにしたとしても、その程度の書類整備はしているはずです。給排水設備竣工図を要求してもよいでしょう。いまさら竣工図を描けないと言われたら、建築図のコピーにフリーハンドで書き込んでもらってください。ただし、この図面を判定する公的機関はありません。施工業者か建築設計事務所、町の水道屋さんに何らかのつてがあれば見てもらってください。
 配管ルートをどのように取るかは、設計者・施工者の考え方で違います。60点か80点かといった差はあるでしょうが、100点と0点という評価にはなりません。小生が設計すれば別の(問題のより少ない)ルートになったとしても、yassan邸の現状配管が不合格というわけではありません。
 排水配管のルートは、建物の水場と道路の公設桝との位置関係によって決まります。最短距離が望ましく、曲がり箇所もできるだけ少ないほうが良いでしょう。yassan宅のように水漏れもありますから、メンテナンスにも配慮の必要があります。しかし2階に水場がある場合は、下の部屋の関係と、どこで配管を立ち下げるかも配管ルートに関係します。したがって、曲がり箇所(カーブ)は増えるでしょうが、多すぎるかどうかについては何とも言えません。ただ、配管屋の職人さんは後から水が漏って無料で修理させられるのはいやですから、設計図がなくても問題の起こらないような配管ルートを取るはずです。曲がりが多ければ材料費も上がりますし、手間も掛かりますので、理由もなく面倒なことはやりたがりません。したがって、10年間トラブルがなかったことから判断して、特に間違った配管をしたわけではなく、曲がりの数は特に問題がないと推定しても良いでしょう。D社の方が「良識に任せています」というのはこのことで、通常「責任施工」と呼ばれます。
 さて、排水管内には10年間にいろいろなものが付着します。この間に排水管の清掃は行っていますか? yassan邸は2階に水場がありますから、1階にある建物よりも屋内配管が長くなります。水場が1階にある建物の場合は排水管をすぐに建物の外に出すのが一般的で、埋設の排水管は室内配管よりも太めになるので、個人住宅では定期的清掃をしなくてもトラブルにならない場合があります。マンションの場合は、住戸内の専用部配管でも定期的に清掃をしています。
 配管の詰まる原因の第一は、油脂分です。通常の飲食店ビルではグリーストラップというものをつけて、油脂分を分離しています。これのメンテナンスが悪くて、排水管が詰まることはしょっちゅうあります。排水管には油は流さないでください。残った油も駄目です。お皿に付着した分はティッシュ(小生宅では新品はもったいないので、使用済みのティッシュを使っています)で拭き取ってください。洗剤の使用量も少なくなり、下水処理場の負荷も軽くなります。もちろん排水管内の汚れも少なくなります。その上で定期的な(10年間大丈夫だったのですから、5年程度でしょうか)清掃を行えば、漏水トラブルはまず発生しないものと考えます。


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マンションの予告広告について


<匿名さん>


 初めまして、私は2年ほど前に住宅購入を決意し、セキュリティを重視した結果「マンションが良いな」と思っていました。そこへ、近所に新築マンションが出来る広告があり、内容には「オートロック」「24時間警備」「TVモニター付きインターホン」等々が謳われていました。売り主も施工業者もマンション業界では全国的に有名なところですし、特に1階の入居を希望しているセキュリティ重視の私は、やっぱり「これだ」と購入を決めました。
 ところが、いざ入居してみると、24時間警備は非常ボタンを押してから30分から1時間以上待たないとガードマンが来ない。おまけにインターホンは普通の通話のみの機種でした。これについては納得できず、売り主に問い合わせたところ、「あの広告は予告広告だから変更になりました」という返答。こちらとしては、だからといってその後、機種変更する旨の広告もなく、以降の広告もセキュリティの万全さを謳っているのに「勝手に仕様変更が許されるの?」とだまされた気分です。
 果たしてこのようなことが許されるのでしょうか。匿名で勝手ではありますが、よろしければどうかお教えください。



アドバイスいたします
ハウテックさん

 匿名さんの言われることもわかりますが、購入の際、モデルルームとかパンフレット、図面集で仕様を確認なさらなかったのでしょうか。契約の際に生きてくるのは結局、販売パンフと重要説明事項ですから、これを確認しないのは、お気の毒ですが、軽率だと思います。マンションの仕様変更は販売開始まではよくあることで、販売価格を当初予定していたものより下げた場合など、デベロッパーはゼネコンへの発注金額を抑えるため、よくやる手です。ただし、販売開始後に変更する場合は必ず説明します。ですから、事前広告には内容に変更が発生する場合がありますとか、必ず但し書きがしてありますので、不誠実云々は言えないケースかなと思います。
 それから、24時間警備も通常、管理会社が警備会社と契約して、当該地に一番近い警備会社の事務所から出動するわけですから、おおむね早くとも30分はかかっていますよ。それ以上早く来いと言っても、すぐ隣に警備会社の事務所でもない限り、無理な注文ではないかなと思います。
 とにかく、契約の際のパンフをもう一度出して、セキュリティインターホンかどうか確かめてください。テレビ付は取り止めても、オートロックまで止めるケースは普通は少ないんですが、1階の場合、個別玄関がついていて、エントランスを通過しないで、出入りするタイプのマンション構成ですと、個別インターホンのオートロック、テレビは止めるケースが多いですよ。なぜなら、オートロックはあくまで自動ドアだけで、玄関キーはおおむねのマンションは手動だからです。共同玄関インターホンを使用しないで出入りできる1階個別玄関をもっているマンションでは、あまり意味がないので止めてしまうことが多いのです。
 匿名さんのお宅はどのようなアプローチかわかりませんが、一般的には上記のようなケースが多いので、販売パンフと照合して売主に再度確認されたら、いかがでしょう。


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セントラルヒーティングについて


<匿名さん>



 お聞きします。
 北海道に住んでいます。築7年でセントラルヒーティングにしています。今までは、居間と寝室以外はほとんど使っていないため、全部屋を暖房するのはもったいないと思い、2部屋以外は暖房を入れずに冬を越していました。最近、子どもも大きくなり、子ども部屋も暖房が必要になったのをきっかけに、暖房の経済性について考え出しました。果たして今までのようにセントラルをつけたり消したり(ポータブルFFストーブ併用)したほうが得なのか、全部屋をセントラルで一定の温度(22度前後)に暖め続けたほうがいいのか、教えていただきたいのですが…。
 ただ、子どもの頃からのストーブ暮らしに慣れているためか、夜中や外出中もつけっぱなしというのは、どうももったいないように感じます。ただ、経済的に大した変わりないのなら別なのですが…。よろしくお願いします。



アドバイスいたします
ヒガシノデザイン
ひがしの雅司
電話:011(717)5166


ホームページ:http://homepage3.nifty.com/hi_design/

 近年、技術や工法の進歩で、建物全体を少ないエネルギーで暖めて、寒暖の差の少ない快適な住環境が可能になりました。しかし、古くから部分暖房で炎を見ながら寒さに耐えてきた日本人にとって、全ての部屋を暖房するセントラルヒーティングは無駄に感じられるようです。実際、室温の設定や運転方法(セントラルヒーティングを入り・切りするのはエネルギーロスが多い)にもよりますが、部分暖房で一部の部屋だけを暖房する場合に比べると、快適な分だけ多少、暖房費用はかかります。

 ご質問のように、多くの方々がいろいろと工夫して暖房されていると思います。最近の高断熱・高気密な建物の場合、FFストーブなどの部分的な暖房方式でも、生活に支障を与えるほどの問題はないように感じられると思います。しかし、部分暖房の場合は、暖房をしている部屋と暖房をしていない部屋との温度差が10度以上にもなり、暖房室で発生した水蒸気が非暖房室に入って結露します。セントラルヒーティングの場合でも、夜間、設定温度を下げると同じ現象で結露が発生しやすくなります。
 目に見える表面の結露や、目に見えない壁内部の結露は、カビやダニを発生させ、シックハウスの原因になります。建物の土台や柱などを腐らせたり、断熱材に使用しているグラスウールの性能を低下させたりもします。人にも建物にも良いとは言えません。

 この他にも高断熱・高気密な建物には、計画的な換気が必要です。特に煙突のないポータブルストーブは空気を汚す上に、大量の水蒸気を発生しますから、たくさんの空気の入れ替えが必要になります。

 高性能な建物や設備ですから、上手に使って快適な冬をお過ごしください。


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外張り断熱の熱橋としての庇について


<熊本県八代市・カエルッピさん(主 婦・34歳・女)>


 ポリスチレンフォームでの外張り断熱(木造軸組)、基礎は内断熱、べた基礎(防湿シート張り)、外壁は乾式の総タイル張りの総2階の家を建てようと考えています。外張り断熱の施工性を高めるため、形もいたってシンプルな直方体にしています。また、熱橋のこと、水漏れを考えて、バルコニーはつけないことにしました。しかし、庇についてよくわからず質問しました。
 1階の窓《(縦1300ミリ・横1300ミリ)の2ヵ所と(縦1300ミリ・横650ミリ)1ヵ所》の上に、庇をつけようと計画しています。庇は上側の外側から、フッ素鋼板、平葺きゴムアス系ルーフィング張り、ベニヤ板、となっています。下側の部分は、ケイ酸カルシウム板張りエマルグラニッド吹き付けです。庇は夏の暑さを遮り、冬の暖かい陽射しは取り入れるという、とても便利な機能を持っていると思います。しかし、外張り断熱を行う場合は、その部分が熱橋になり、結露の原因となり、家を腐らせてしまうのではと心配しています。また熊本県なので、台風もよくきます。風にあおられ、庇が動くことで、外壁への取り付け部に力がかかり、雨水の浸入やクラックの原因になるのではと心配しています。
 家を長持ちさせるためには、庇は取り付けないほうが良いのでしょうか?



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 庇は、日射遮蔽と家全体の紫外線劣化防止に大きく貢献します。庇は、できるだけ取り付けることをおすすめします。
 熱柱のことを心配されていますが、寒冷地と異なり、熊本のような温暖地では、結露や腐朽菌を伴うまで、熱柱弊害を起こすことは考えられません。氷点下になり難い本州では、外断熱における効果を、熱損失係数で熱収支を行っても、熱柱によるヒートロスは極めて少ないものです。しかし、夏場において温暖地での外壁の表面温度は、日射熱を受ける場所で60度を超える場合があり、夏場の暑さ対策や冷房負荷軽減には大きな効果が認められます。外断熱効果は、寒冷地で冬季間の暖房に、温暖地の夏季間の冷房にそれぞれ貢献し、計算で裏づけすることもできます。
 本件の庇の件ですが、熱柱を考慮することはありません。庇を受ける構造部材の熱柱部分は熱収支上、極めて少なく、周辺の温度に影響され、熱柱弊害を起こすことはありません。庇は日射熱の遮蔽だけでなく、外壁がもっとダメージを受ける紫外線を防ぎます。昔の家は東西南北すべての庇を長くしました。雨と紫外線から家を保護する目的がありました。
 庇の取り付けは熱柱以前の問題で、台風などの暴風雨に耐えるよう、まず、強度が要求されます。施工者と十分に協議して施工計画を立案してください。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


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1階と2階の壁の位置について


<愛知県豊田市・YYさん(会社員・31歳・男)>



 木造在来工法、築1年の2階建て一戸建てです。1階LDK(21畳、中央に対面キッチンの構造壁あり)の上に寝室(8畳+2畳分のクローゼット)があるのですが、2階の壁(3辺)の下に1階の壁がない構造となっています。特に、台風などで揺れを感じたり、2階にベッドを置いていますが床が傾いたりという症状は特にありません。
 ただ今後、地震などが来たときに大丈夫なのか心配です。このような構造はどうなのでしょうか? 建物は、正角で、四隅の壁は筋交いが入っています。



アドバイスいたします
中村よしあき建築研究所
中村欣嗣
電話:0126-23-0268



 詳細な図面がないので、あくまで一般論として申し上げます。
 木造の基本は基礎の上に土台があり、その上に構造上主要な1階柱がのり、その上に構造上主要な2階柱がのるという構成です。これに丈夫な床と壁がつき、力を無理なく伝えるわけです。といっても、現実にはそうでない例もあるかもしれません。建築基準法でも1階と2階の柱の不一致については、特に詳細な規定はありません。ただこれは暗黙の了解で、ほとんど不都合なく一致しているはずという前提に立っているとも言えます。けれど、狭くなっていく敷地、プランの多様化、建築士の知識不足により、そういった暗黙の了解も怪しいのが現実で、稚拙な設計のために阪神大震災でも被害が拡大した要因となったのは、ご承知のとおりです。柱(壁)の上下階不一致による構造的弱点は、重力しか作用しない日常には現れにくく、大きな水平力(地震や台風時)が加わったときに、その弱点を露呈します。平時、大丈夫だからというのは、地震時には何の役にも立ちません。
 上下階の柱、壁の不一致等について、少なくとも、平成11年度以降の住宅金融公庫「木造住宅工事共通仕様書」には付録に「耐震上留意したい構造計画のポイント」として解説図付きで載っていますので、常識の範囲でこの程度のことは当然考えられていなければならない、あるいは対応しているべきことと考えてよいことです。あなたの家の設計者がこのことを十分知っていて、その上で今のお住まいの家を設計したのなら、何か適切な補強をしてくれているかもしれません。でも悪く考えると、知っていて何も補強をしていないか、何も知らない結果、現在、住んでおられるようなプランになったのかもしれません。設計者にそのあたりを説明してもらうのがよいと思います。最悪、補強が必要だということになれば、木造の構造をよく知っている人に改善方法を依頼したほうが賢明だと思います。


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結露の発生原因は?


<岩手県盛岡市・NMさん(会社員・28歳・女)>


 今年、高気密・高断熱(外断熱住宅)を新築しました。冬になり、暖房(FFヒーターを1階でのみ使用。他は電気ヒーター)をつける時期になると、結露が発生してしまいました。結露がひどく起こるのは2階で、結露が水滴になって流れてしまうほどです。出窓下の物入れと階段下の物入れにはカビが発生しています。24時間換気も設備なってますが、2階には、排気口が廊下に1ヵ所です。もしかして、足りないですか? 考えられる原因を教えてください。1階:15坪 2階15坪です。



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 工事水(工事中の雨水や木材、建材の含んだ湿気)の影響と思われます。家を新築するにあたり、通常でも工事水は1トンや2トンの水が家の構造体に吸収されていますので、新築した年の冬は結露現象が顕著に現れる場合があります。少なくとも、来年はかなり改善されることでしょう。しかし、結露の根本的な要因は、生活発生水(普段の生活で発生する水分)によるものがほとんどなのです。
 例えば、気温20度の部屋で湿度が80%になれば、わずか4度低い16度(露点温度)以下の部分に結露が発生します。生活発生水を少なくするには、観葉植物や金魚などの水槽を置かないとか、洗濯物を室内で乾燥させないなどの工夫が必要です。多湿状態を換気だけで解決するのは、困難です。換気量が多くなれば、全体的な温度を低下させ、湿気を停滞させる要因をつくる場合もあります。最も効果的なのが除湿機を設置することです。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


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隣の擁壁の水抜きを塞ぐことになりますが…


<兵庫県明石市・YYさん(公務員・35歳・女)>


 先日、土地を購入しました。周りの住宅および道路と同じ高さにするため、土を入れました。すると、西側に隣接するスーパーの擁壁の水抜きが、自然に塞がれる状態になってしまいました。当然のことながら、雨が降ったりすると、入れている土は一部分のみが吸い込まれるように下がります。現在は、とりあえず土を入れて、2年ほど地ならしして家を建てるつもりなのですが…。隣の水抜き部分をわざと塞ぐつもりはないですが、基礎をするとコンクリートで自然に塞いでしまう状態になると考えられます。水抜き部分をどうしなければならないのでしょうか? その改善策にかかる費用などは、どうなるのでしょうか?



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 そもそも擁壁は敷地に段差があるため、自分の敷地全体を高いレベルで維持するために設置します。その際に、自分の敷地に吸い込んだ雨水が擁壁内に停滞して擁壁を圧力崩壊させないため、水抜きパイプを取り付けます。本件では、その段差がなくなるわけですから、擁壁そのもが不必要になり、当然、水抜きパイプも意味をなさなくなるわけです。隣地にとって、同じレベルになることのリスクは、敷地内に降った雨水の捌け口が必要となります。敷地造成の際に、隣地境界線に当方の費用において側溝(あまりお金がかからない)を設けることが、妥当な解決策と思います。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。


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