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建て売り住宅・無落雪の屋根って、こんなもの?


<札幌市・匿名希望(会社員・42才 男性)>


110IL371.gif  新築1年で初めての冬、積雪が進むに連れて2階の各部屋のドアが同じ方向に傾き開閉に支障が出始めました。
 また、空く部屋の壁の所々に段差がみられるようになりました。
 同じ建て売りの隣家についても同じ症状が出て屋根の雪を下ろしています。
 業者は屋根の雪の重みが原因とのことですが、このようなことは仕方のないことでしょうか。
 ちなみに木造在来工法の2階建てです。



回答いたします。「無落雪の屋根ってこんなもの」
HQ住宅研究所 FAS本部  代表 福地 脩悦

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 無落雪の屋根には、スノーダクト方式と言う屋根の中心にスノーダクトを持ったもの、ルーフフラット方式と言う屋根を平らにしたもの、更に勾配付の屋根に横桟の雪止め構造としたものと、今のところ大別してこの三種類があります。
 質問の屋根がどの種類の屋根か断定出来ませんが、いずれも溜まった雪が風に吹き飛ばされる仕組となっています。したがって、風で吹き飛ぶまでは屋根の上に積載する事になります。当然、その間の荷重に耐えられる構造としなければなりません。柱の太さ、本数、梁の背丈、桁の寸法などので積雪荷重に耐えられる構造です。
 さらに雪に吹き飛ぶ条件を満たすためには、積載された雪が常に乾燥した状態になっていなければなりません。小屋裏に室内の暖気が洩れていますと、その上の雪を重くして風に吹き飛ばされ難くなります。
 本件の解決方法としては、天井裏の断熱材を厚くするとともに、小屋裏の自然換気を促す換気口の数を多くする処置を施すべきです。特に建て売り住宅の場合は、断熱材が薄かったり、小屋裏換気口が少なかったりする場合が多くあります。この処置によってかなり解消されると思います。
 無落雪屋根が二段屋根であったり、隣に大きな家がある場合などは、雪が風に吹き飛ばされ難い状況が続く場合があり、人の手による雪下ろしが必要となります。新築を考える場合は、設計段階からの検討が重要です。
 落雪事故を防ぐため、条件を満たさない構造や立地環境で無落雪屋根を建築する場合、ルーフヒーター等での融雪機能を付ける方法があります。
 
★関連質問や追加質問がございましたら、回答者・福地さんのFAS本部のホームページにアクセスし、福地代表に直接お尋ね下さい。もちろんリプランに今まで通り質問しても構いません。
HQ住宅研究所FAS本部ホームページ
http://www2.hotweb.or.jp
電子メール fasnet@hotweb.or.jp
 

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経営不安の建築会社に頼むのは……


<静岡県浜北市・HKMさん(会社員・30才 男性)>


110IL373.gif  30年住んだ家を改築しようと、1999年7月完成を目処に、ある大手(?)住宅会社と契約しました。
 ところが、現住まいの解体2週間前の今ごろになって、住宅会社の合理化計画で静岡支店の閉鎖が決まり、支店長以下、今まで担当の営業マン・設計士等すべてがリストラで退社あるいは関連会社への転籍となるようです。
 その住宅会社は銀行からの負債を免除されたらしく、倒産はないようで、「責任持って最後まで建てます。」と言っています。しかし、設計上まだまだ決まっていない部分もあり、最終的な設計図も完成しておらず、それらを引き継ぐ支店や担当者が全く明確になっていません。リストラが決まって間もなくその会社から消えていく人たちにいくら説明されて、「大丈夫です。」と言われても不信感は消えません。
 そんな訳で、このまま続けても建設中のトラブルや、ちょっとした要望、それからアフターサービス等、まともに対応してもらえるとは思えません。
 せっかく建てるのだからワクワクしながら完成を待ちたいのですが、このままでは「ホントに建つの?」とドキドキしながら待つことになってしまいます。 はっきり言って解約したいのですが、やはり解約金は取られてしまうのでしょうか?
 それとも続けた方がいいのでしょうか?



リプランホームページより

 明確な結論はないテーマだと思います。最後のあたりのことは、実際には答えようがないと思います。どちらに答えても、答える人間が「責任をとれる」ような相談ではないからです。これはあくまでも、「任意の契約についてのあなたの決断」しか、判断できる基準はないだろうと思います。どちらに転んでも、その結果を誰かが取れるという性質のことではありません。「自己責任」しかない決断でしょう。
 どのような「契約約定」が、あなたとその会社との間で交わされているかの点も不明です。「違約金」とありますが、手付け的にお金を渡しているのかどうかによっても結論は違うだろうと思います。前渡し金を払っているのなら、その金額の多寡も検討材料だと思います。もし、こうした金銭のやりとりがまだないということでしたら、契約内容にもよりますが一般的にそうした契約に縛られる必要はないでしょう。
 以前もこうしたテーマは何回か掲載していますので、参考にして、ご自分で結論を出されてください。金融機関も含めて、こうした不安定な状況の中で、誰もが悩む問題だと思います。ただ、今後の社会が「自己責任」を大きな基準としていく方向にあるのは、避けられない流れだと思います。
 そのためにも、このホームページでは「転ばぬ先の杖」として多くのみなさんの体験された現実の情報を掲載していきたいと思います。
 

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豪華大理石風呂が、実は単なるポリバス


<世田谷区上野毛・O.Rさん(公務員・28才 男性)>


110IL374.gif  新築マンション(40世帯)を97年に買って、間もなく2年になりますが、パンフレットに「グレードと保温性の高い人造大理石仕様のバスタブ」と書いてあったのに実は普通のポリバスだったのです。メーカーショールームに現物を見に行ったら、本当に違うのでびっくりしました。それも去年の5月から分譲業者にさんざん言ってるのに「パンフレットが誤りでした」と馬鹿にした回答を持ってくる始末。「お風呂」に結構期待していたのに、こういうのって泣き寝入りなのでしょうか…?



リプランホームページより

 絶句のような内容ですね。ただ、分からない点があります。というのは、あなたはマンションを購入する前にショールームで、この「風呂の違いを確認して上で」購入されているのでしょうか?という点です。一般的に確かに「パンフレットが誤りでした」ということ自体はあり得ることではあろうと思われるからです。それをきちんと購入者に事前に説明して、ということであれば、確かに多少、引っかかる部分があるとは思いますが、プロセスがちゃんとしているとすれば、一概にはおかしいとは言えないと思うのです。
 本来、パンフレットは完全な商品構成をスペックシートのように表現すべきだと言うのは、正論ですが、その違いを確認した上で、なおかつ購入したのであれば、「自由意志で」購入したとも考えられますね。
 高額な商品ですので、しっかり確認し、事前にそうした間違いを発見したのであれば、それを申し入れ、値引きなどという合理的な対処を業者に求めるのが、「相対取引」の常識だと思います。いかがでしょうか?
 

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擁壁付き高台崖地の質問者から追加の質問


<横浜市・OCHIAI(会社員・30才 男性)>


110IL375.gif  HQ住宅研究所 FAS本部 代表 福地様。前回のアドバイスありがとうございました。
 追加質問を希望したいのですが…(ずうずしくてすいません!)同物件の基礎部分について…前回の質問について詳しく説明できなかった点を追加します。亀裂については、おそらく2mm以上の亀裂が数カ所(おそらく10箇所以上)あり特に通風口周辺が目立ちます。(通風口も10年経っているせいか赤く錆びている)また、売り主による過去の部分補修?が数カ所(部分的に瑕疵部分のみにコンクリートを塗った痕が2〜5カ所)あり、擁壁側に2箇所以上はがれ落ちている形跡が見られます。現在、建物の外壁のみ、塗り直していて外壁に関しては新築並に綺麗ですが基礎に関しては、全く補修工事はしておりません。(どちらかというと、基礎を補修してほしかったのですが…)今週の土曜日からオープンハウスとして新たに売りに出されると思いますが、(私も見に行く予定)その時点で、仲介業者さんとは、基礎の補修について交渉してみるつもりです。仮にその中古物件(これ以上の補修なしで)を購入した時、基礎のクラックにつて具体的に補修工事の金額(概算)をある程度把握したいのですが……。
 例)
 ・1mm程度のクラック×約10箇所 = ○○万円
 ・1〜2mm以下ののクラック×約10箇所 = ○○万円
 ・2mm以上ののクラック×約10箇所 = ○○○万円(特に知りたいです)
 また、部分的にだましだまし(基礎)上からコンクリートを塗り、あげくには剥がれ落ちているなどという物件がほんとうに大丈夫なのか心配です。さらに、中古での公庫は難しいのでしょうか?
 最終的には専門家に調査を依頼する予定ではあります。(ほんとうに購入するなら)



擁壁のある土地・基礎の確認
質問者 OCHIAI様
回答者 HQ住宅研究所 FAS本部 代表 福地脩悦

 基礎の亀裂は、開口部(床下換気口)から放射状に発生します。基礎のコンクリート(圧縮力に強いが引っ張り力に弱い)を補強するため鉄筋(引っ張り力を荷担する)を入れます。特に基礎は開口部の周辺に複雑な力が加わります。その周辺の補強鉄筋が弱ければ基礎の表面に質問のような亀裂が生じます。この基礎を補修するに当たって、亀裂を塗り込むだけでは、内部の鉄筋の酸化腐蝕をある程度抑えるだけの極めて小さな効果しか期待できません。
 
 お考えになっているようなクラックの補修(セメントをペースト状に練り上げて塗り込む)ですと、費用も1ミリ・2ミリとも10ヶ所程度なら全部で数万円程度かと思います。しかし、基礎の補強を意味するものではありません。
 安心出来る基礎の補強を行うためには、基礎周辺を掘り返し、コンクリートの表面を壊して鉄筋を出します。その鉄筋に補強鉄筋を溶接して、さらに外側にコンクリートを打ち込む施工が必要です。基礎部分が、外壁より出てしまいますので、外からの水切りが必要となります。いずれにしてもまとまった施工費がかかります。
 業者もなれた土木業者でなければなりません。中古物件でも住宅金融公庫の融資が得られます。諸条件がございますので公庫の中古融資を詳細に説明したホームページ http://www.jyukou.go.jp/kojin/index.htm でお調べ下さい。
 
★関連質問や追加質問がございましたら、回答者・福地さんのFAS本部のホームページにアクセスし、福地代表に直接お尋ね下さい。もちろんリプランに今まで通り質問しても構いません。 HQ住宅研究所FAS本部ホームページ
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マンションの異音・私の説


<愛知県半田市・I.Yさん(会社員・34才 女性)>


110IL376.gif  最近このHPを見つけました。もう最初のご質問から時間が経っていてお役に立たないかもしれませんが、私の住んでいるマンションの事例をご参考までに。
 私のマンションでも新築当時から冬の寒い日に「ゴ〜ン・・・・」という異音が響いていました。お寺の鐘がマンション内部で鳴っているような感じでした。気になって他のお宅にも聞くと、マンションの東側の上層階の世帯にだけ聞こえるということがわかりました。管理会社に問い合わせますと設計の方をつれて来られましたが原因はわからずじまい。気味が悪いなぁ、と思っていたところ、避雷針が原因では?という話が居住者の集会で出てきました。マンションのご近所の方が、風の強い日(寒い日です)マンションの東側の避雷針がずいぶんと揺れていると指摘して下さり、それを聞いた住人が注意していると避雷針の揺れと異音が対応していた、とのことです。避雷針の振動特性と長さ等でこういう異音現象になったようで、避雷針を斜めから支える支柱の位置等を変更した、と管理会社から聞きました。以来、「ゴ〜ン・・・・」とはおさらばです。もうひとつの異音の「ビシッ」という音については、わかりませんが。
 
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