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ゲッ、床が傾斜している…。


<岐阜県・ITさん(会社員・37才 男性)>


110IL322.gif  約5年前にハウスメーカーの建て売り一戸建て住宅を購入し住んでいます。
 以前から、気になっていたのですが、殆どの部屋で床においたビー玉が同じ方法に転がるのです。あまり気になるので今日測ってみました。方法は、壁から下げふりを垂らして壁との隙間を測る方法と、水を入れたホースを家のまわりにまわして、基礎の高さの差を測る方法です。
 素人の測定なのでどこまで正しいか分かりませんが、壁の傾斜は平均で南北方向が4.0mm/1200mm で東西方向が平均5.4mm/1200mm でした。
 それから、家の大きさは南北8340mm東西7360mmです。
 ホースによる基礎の高さの差の測定はかなりやりずらかったので誤差も大きいかも知れませんが、約50mmでした。また、基礎のコンクリートは数カ所でひび割れ(最大で1mm程度)がありました。
 
 現在の使用上の問題は、サッシのカギがちょっとかたい、サッシを閉めるときは軽く閉まるが、開くときはちょっと重いといった程度の状態です。しかし、将来的に問題が出てくるような気がして不安です。できれば、ちゃんと直したいのですが、どうしたら良いのか良く分かりません。
アドバイスをお願いいたします。



お答えいたします。
HQ住宅研究所 FAS本部 代表 福地 脩悦

 質問の内容から判断して、支持地盤面のA図のように深度が建物の部分によって異なることから生ずる傾斜現象だと思われます。
 文書から判断しますと、傾斜現象は少しずつ進行していることが考えられます。その傾斜現象を止める工事を行うことが必要です。傾斜の進行が止まった時点で、床の傾きや建具の調節を行います。文書で判断する限り、現在はまだ深刻な状態にはなっていません。基礎の亀裂が1mm程度とありますが、基礎の(コンクリートの)モルタルなのか、基礎コンクリートそのものの亀裂なのか、判断できませんが、いずれにせよ1mm程度であれば「収縮クラック」といわれるもので、コンクリートやモルタルの表面の乾燥によるものと思われ、深刻な構造クラックではないと思われます。
 普通の住宅でも、施工の精度によってはビーダマが転がる程度の傾斜がつく場合があります。
 傾斜を止める工事としては、次の方法があります。
 A図のように、支持基盤の深い部分を特定して、1図のように基礎の近くを根掘りし、杭を支持基盤まで打ち込んだ後、アングルブラケットを鉄筋で巻き込み、2図のようにコンクリートで固めてしまいます。
 家の周辺でその工事のスペースを確保できないときは、セメントミルクの注入で地盤補強を行う方法があります。一般住宅の基礎工事を手がける会社よりも、大型の土木工事を行っている工事会社が、本件の対応技術をたいてい持っています。
 
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★なお、回答していただいた福地代表から「もしもっと詳しい話を聞きたい、または追加でこんな事を聞いてみたい、という方に喜んで回答いたします」という申し出をいただいています。連絡は、0138-73-8460の“FAX”で、お気軽にお寄せください、ということです。また、もちろん、リプラン宛に通常と同じにメールで送付していただいても全く構いません。
 

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言った建材を使わない業者を解約したい


<東京都豊島区南大塚・KEさん(会社員・32才 女性)>


110IL326.gif  木造3階建の新築を考えています。工務店と契約しました。
 請負契約をして建築申請の費用を支払い、申請をして貰いました。
 当初、見積もりの段階で基礎はベタ基礎で檜を使用するという事でした。
 ところが、役所に出した申請の図面には、半分が布基礎になっており、米栂の105mm角を使用するとなっていました。
 工務店の社長に問いただすと、「実際にたてるときは檜を使用する」とのこと。
 また、別な工務店に云わせると、「木造3階建で105mm角は今時どこも使用しない、弱すぎる」とのことです。
 住宅の設計には複雑な構造計算が必要で、とても素人がとやかくいえる領域ではないのかもしれませんが、説明が不十分で不安を拭えません。こうした場合、契約は解除できますか?



悩み相談回答いたします(檜柱の件)
株式会社キクザワ・菊澤専務
0123-32-2440

110IL327.gif  私の主観で、お答えさせていただきます。まず、「檜を使用する」と言って米栂で申請されていた件についてですが。世の中にはいろいろな業者がいます。しっかりとした住宅を創る業者もいれば、手抜きをする業者もいます。でも、檜を使うと言って、米栂を使うような悪徳業者はおそらくいないでしょう。また、105ミリ角の柱の件ですが、できれば120ミリ角を使用してもらった方がよいでしょう。ただし、金額は追加になるということを考慮してください。
 契約の解除に関しては、契約約款にどのように書いてあるかが問題ですが、一方的に解約を申し立てると、違約金が発生する可能性もあります。請負契約は、お互いの信頼がないと成立しないはずです。建築業者は、自分たちがお客様に信頼されているかどうかはすぐにわかります。信頼されていると、気持ちよく仕事ができ、よい住まいができるものです。あまり的を得た回答とはいえませんが、お許しください。
 

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中古住宅の壁の亀裂、サッシ取り替え


<埼玉県朝霞市・KMさん(会社員・29才 男性)>


110IL328.gif  こんにちは、初めて送信します。
 実家の近くに中古住宅(築23年位)が売りに出たので先日、内部を見学しに行きました。
 天井とドアの上部の間の壁(昔風の壁−砂壁というのでしょうか?)に亀裂(幅5mm位、長さ70cm位)が入っている所を発見しました。
 又、別の所(台所)の柱と壁の間には、1cm未満の隙間が空いていました。
 不動産屋の話では、この建物は7年前に増築されているため、その際にこれらの事象が発生したのでは、との事。この場所自体は、気に入っているので、これを直して 住むことも考えています。この時にかかる費用の目安を教えてください。
 又、雨戸のサッシも痛んでいるようなのでこれも交換した場合、どのくらいの費用がかかるかも教えてください。



悩み相談回答いたします
株式会社キクザワ・菊澤里志
0123-32-2440

 お問い合わせの文面からですと、ご返答するには限りがあると思います。また、私は北海道の建築会社で地域性があるため、ご質問内容には、あくまでも推測でしかお答えできませんので、お許しください。
・壁の亀裂に関して
 亀裂の原因には大きく分けて3つあります。1)2〜3年くらい前ですと、木材の乾燥収縮により、これくらいの隙間がでることは考えられます。塞いでしまえば特に大きな問題はありません。2)不動産屋さんが言うように、増築の際に建物が若干動いてしまい、起きた現象かもしれません。このような場合には実際に見ないとお答えはできません。3)特に大きくなる問題としては、地盤が弱く、不同沈下している可能性です。古くから近所に住んでいる方に、聞いてみるのも一つの案です。
 いずれにせよ、補修するにはその部分のみの部分補修をするとあまりきれいにはなりません。最低でもその亀裂のある壁一面を補修する方がよいでしょう。もしご予算があれば、その部屋全体を塗り替えれば、見違えるようにきれいになります。ただし、部屋全体の壁を塗り替えるのであれば、天井もきれいにしないと、天井だけが汚れて見えますので、やり直した方がよいでしょう。
 金額に関しては、塗り壁の種類や広さがわかりませんので、正しいお答えはできませんが、数万程度から二十数万程度でしょう。アバウトな答えで申し訳ありません。
 雨戸サッシの件ですが、サッシを交換すると外壁の補修も絡んできますので、やはり一概にはいえません。サッシのサイズによっても金額が変わりますので、できればサイズと外壁の種類と図面があればだいたいの金額はお答えできると思います。よろしくお願いします。
 

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サイディングの耐久性


<札幌市中央区・HKさん(会社員・44才 男性)>


110IL329.gif  築15年の木造住宅なんですが、外壁のモルタルのヒビ割れがひどく、また、冬期間の保温性も悪いため、サイディングの張り替えを考えています。
 そこで質問なんですが、
(1)金属サイディングにはスティール、アルミ、ステンレスと種類があるようですが、それぞれの耐用年数は一般的にどのくらいでしょうか。

(2)表面の塗装は何年ぐらいで塗り直す必要があるのでしょうか。

(3)もし、継ぎ目にコーキングをするような施工方法の場合、コーキングの耐用年数は何年ぐらいなのでしょうか。



リプランホームページより

外壁材の特集記事の一部を抜粋しておきますので、ご参考までに。

<金属系サイディングについて>

◆特徴は?
 素材は水を吸わないので、凍害の心配がなく窯業系サイディングに比べると耐久性も高い。また軽量なので改修に適しています(ちょっとイイ話・5参照)。
 金属ですから気候によって伸び縮みするので、継ぎ目の目地を狭くしすぎないようにするなどその性格を理解して施工することも大切です。ただ海浜地域では特にサビや腐食が起こりやすいので注意しましょう。

◆何でできている?
 表面材は亜鉛めっき鋼板(以下、スチール系のサイディングと呼びます)やアルミ合金板で、ポリウレタンなどの発泡樹脂で裏打ち補強されています。
耐久性は?
 凍害の心配がなく窯業系サイディングよりは長持ちすると思いますが、はっきりした実績がないのが現状。特に、アルミサイディングはまだ10年くらいの実績しかありません。スチール系のサイディングでは、貼ってから20年くらいたってもまだ貼り替える必要がない程しっかりしている例が実際にあるそうです。このスチール系のサイディングは亜鉛鉄板の上に2層の焼きつけ塗装をしています。メーカー側では塗装の保証は2年ですが実際は12年間塗り直さなくても大丈夫だった例もあります。でもそのためには、早めの点検、早めの修理を心がけることが大切です。

◆点検・メンテナンスの方法
 金属サイディングにとって一番いいメンテナンスは、車と同じように水洗いすることです。メーカーではそのためのブラシも売っています。表面に傷をつけないよう気をつけながら洗いましょう。
 傷や塗膜の剥がれはサビや腐食の原因となります。早期発見、補修が大切。あまりにも大きな傷はパテなどで埋めてもいいと思います。塗膜が傷んできたら金属塗料で塗り直します。特に傷みやすいのは凹凸の「凸」の部分。これも手の届く範囲の補修程度のものなら自分でできますが、高い所は危険。やはり専門家におまかせした方がいいでしょう。
 凍害がないといっても常に水が流れる場所などはやはり傷みやすいので、そういう部分は家が建ったその日から気をつけて見たいもの。他は窯業系サイディングとほとんど同じです。

◆金属だからサビる?
 北海道の気候やその家にあった施工がされていて適当な時期に塗り直していれば、今のサイディングはさびることはありません。どの外壁材も一長一短、絶対にこれがいい!というものはありません。その性格をきちんと理解して対応することの方が大事でしょう。 以前はサイディングについて今ほど熟知されていなくて、施工の仕方が不適当だったためにトラブルがずいぶんと発生していたようですが、今はそんなに悪いイメージを持たなくてもいいと思います。
 

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