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ワラジムシの恐怖に眠れない!


<札幌市東区・ワラジムシの恐怖に眠れない日々を過ごす主婦・SY(主婦・37才)>


110IL296.gif  築9年のマンションの1階に住んでいます。東側に2戸に1つずつの玄関があるのですが、その玄関の両側が今年の8月に工事をして、素焼きの6角形の煉瓦で、敷き詰められました。 (当初は、砂利でした。その後、1年ほどしてから工事をするまでは緑色の30センチ四方位の4角形のタイルが敷き詰められていました。)
 
 すると、それまではいなかったワラジムシがたくさん出るようになってしまったのです。 夜になると、ワラジムシが何匹も壁を上ってくるのです。ワラジキラーをまいても、そんなに効果はありません。(ないとはいっても、朝には毎日煉瓦の上に死骸がたくさんごろごろしています。)家は1階なので、東側にあるベランダの中にも入ってきて死骸がごろごろしてて、気持ちが悪くてしかたありません。 (東側には洋室が2部屋あり、そのうち1部屋にだけベランダがついています。外とはつながっていません。)
 ベランダの中で生きているワラジムシも何回も見ています。
 今日は、とうとう窓のサッシの溝の中にいるワラジムシを目撃してしまいました。やっぱり、ワラジムシはサッシを越えられる・・・ショックでした。(隣の家のベランダにはそんなに出ないようです。
 3月の初めに、東側ベランダの配水管がつまって30cmくらい水が 溜まってしまった事がありますが、それも関係あるのでしょうか? 水が溜まってたのは、多分長くても1週間くらいです。)
 
 今年のこの気候のせいなのでしょうか?
 工事の時に土を掘り返したのが原因なのでしょうか?工事後、しばらく煉瓦の目地がかなりあいていて (数ミリから1センチ位) それを3週間位してから砂とモルタルを混ぜたもので埋めたのですが、目地があいていたのが悪かったのでしょうか?(目地を埋めた次の日に大雨が降ったので結局、目地は今でもあちこちに隙間はありますが)目地を埋めても、この煉瓦の下にワラジムシがたくさんいるのでしょうか?
 
 窓から入ったワラジムシは死ぬと聞きましたが、私は虫が死ぬほど嫌いなので、気持ち悪くてもう夜も眠れません。東側の部屋の窓は、もう夕方からは開ける事ができません。
 マンションでもワラジムシは床下で越冬して、春になると家の中に出てきてしまうのでしょうか?
 床下といえば、私のマンションは床下に水が溜まっていて、何度かバキュームで吸い上げているのですが、、常に水位が45cm位あるのです。東区だからなのか、湧き水でもあるのか、原因は不明だそうです。ほうっておいて大丈夫なのでしょうか?何か対応策があれば、合わせてお願いします。
 私の一番解決したい事は、ワラジムシの方です。是非、良い駆除 方法を、教えてください。今も、サッシを越えて窓からワラジムシが入ってきているのではないかと思うと、気が気ではありません。
どうか、よろしくお願いいたします。



<リプランホームページからの詳細についての質問>
 
解答者の方から、以下の点についてわかると、より適切に回答できるとのことです。
1. 緑いろの30センチのタイルとは、インターロッキングでしたか。インターロッキングの裏に卵がくっついている場合もあるそうです。
2. 建物の構造は、木造ですか。あるいは半地下の鉄筋コンクリートですか。
3. 回りは野原、空き地などありますか。周辺の環境が変わることによって発生したり、土を入れ替えると出てきたりするそうです。
以上についてお知らせください。
通常は、わらじキラーをまめに使うと、来年はでないそうです。死んでいても、姿が見えなくなっていてもその辺で卵を産んでいる場合があるのでしばらくまめに、わらじキラーを使った方がいいそうです。
ただし、念のため、上記のことを確認した方が適切なアドバイスができます、ということでした。



<返答ありがとうございます>

 札幌市東区・ワラジムシの恐怖に眠れない日々を過ごす主婦・SY
 主 婦・37才

 
 こんなに早くに返答をいただき、ありがとうございました。感激しています。
 質問について、ですが、
 1.「緑色の30センチのタイル」とは、今回工事をする前まであったもので、緑色の平板ブロックです。8月中旬に工事をし、これを撤去して「赤色の六角型焼過レンガ」を新たに敷き詰めました。工事した個所は、添付した各階平面図の斜線の部分です。
 遊歩道のインターロッキングはいじってません。
 2.建物の構造は「鉄筋コンクリート造地上10階一部地下塔屋1階」とパンフレットにあります。SD社のマンションです。平成元年1月に建ったものです。
 3.周りは、住宅街で特に変わりはありません。
 ただ、緑色の平板ブロックを撤去した後、その部分の土をけっこう掘り起こして整地していました。掘り起こした状態で3〜4日ほったらかしていました。その後、赤色のレンガを敷いていました。その際、新しい土が入ったかどうかは、わかりません。目地は、最初隙間があいた状態で、埋めたのは9月の中ころです。
 
110IL297.gif  ワラジキラーは、何日おきくらいにまいたらいいのでしょう?(雨が降ると、効果はなくなるんですよね。)その際、壁際だけでなく、赤色レンガの部分全体にまいたほうがいいのでしょうか。(ワラジキラーの種類で、粉剤と微粒剤とがありますが、微粒剤のほうが残留効果が高くて良いと聞きましたが、本当ですか?また、マンションなのでレンガの部分にワラジキラーをまくと汚くなって、他の入居者の人達の目が気になって、あまり思いっきりまけません。液体で何かいい薬はないでしょうか。)
 
 100戸のマンションで、玄関が2戸に一つずつで全部で5つあります。私の家の前だけワラジキラーをまいても、他から来てしまって効果がないということはないのですか?現在、家の窓の下と東側ベランダの下にだけまいているのですがなぜか、家の所にばっかり、たくさんワラジムシがいるような気がします。東側のベランダの中に入ってきて、朝主人にみてもらうと、死骸があったり生きているワラジムシが何匹かいたりします。
 何とか、侵入を食い止める事ができるでしょうか。また、窓のサッシから入ってきてしまうものなのでしょうか。(嘘でもいいので、入ってくるとは言わないで下さい。今は、サッシは通ってこれないと言ってくれた薬局のおじさんの言葉を信じて、夜、東側の部屋の窓のあたりは見ないようにして何とか暮らしています。 勝手なようですが・・・)
 
2戸に一つの玄関の中にも入ってきているのですが、ワラジムシは階段をのぼって家の玄関から入ってきてしまうという事もあるのでしょうか。以前観察していた時には、階段が直角ではなく少し前に傾斜がついているためなのか、のぼろうとして、やめて降りていました。もし、入ってこれるなら、どう対策をたてたらいいでしょうか。
 
 また、今日は寒くなってきたせいか、たまたまなのか、ワラジムシを見ませんでした。
 それでも、やっぱり、雪が降るまでワラジキラーをまき続けたほうがいいのでしょうか。
 このレンガの下で越冬できるのですか?それとも、マンションの床下に入ってこれるのでしょうか。ワラジキラーの効果はレンガの下にいるワラジムシにも効くのでしょうか。
何だか、色々とたくさん書いてしまってすみません。
来年の春を安心して迎えられるように、どうかよろしくお願いいたします。
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お答えいたします。
HQ住宅研究所 FAS本部 代表 福地 脩悦

 敷き詰められた六角形の煉瓦とは、「インターロッキング」の事と思います。インターロッキングは、雨水を地下に浸透させたり、凍結浮上による地面の動きを吸収するため、あえて目地を開ける事を特長としております。考えられる原因として、インターロッキングの下地材の砂と一緒に搬入されたワラジ虫が成虫となり、目地から這い出して活動する事が考えられます。この場含、根気よくワラジ虫用の殺虫剤を散布する事によって、いずれ死減してしまいます。姿が貝えなくなってからも、目地の付近に散布してください。
 本件の場合は、インターロツキングの目地から砂の下地へ浸透させる(地表から20センチくらいまでが生息範囲)事が必要ですので溶剤(液体)の殺虫剤が向いています。小瓶に入った溶剤が薬局で市販されており、希釈の倍率を確認して便用して下さい。また、消毒業者に依頼する事も選択のひとつでしょう。
 ワラジ虫は、本来、草むらを活動の場とし、腐葉土を主な食い物としております。この寒くなる晩秋や春先の時期に日当たりの良い所に出没し、人の目に付くようになります。雪が降るようになりますと、石の裏側や土の中等にうずくまり越冬します。人には全くの無害で必要以上に怖がる事はありません、又、引き違いのサッシ程度の隙間から室内へ浸入する事もありますが、ベランダの上部やサッシの下部分に溶剤を染み込ませておくと良いでしょう。
 むしろ心配なのは、床下の水の方です。通常、45センチもの水が床下に溜まっている事は、異常以外の何ものでもありません。水によって居場所を失った虫が、上部の方へ活動の場所を移し、人の目に付く場所へ出てきた事も考えられます。この場合、継続してワラジ虫が発生する事が考えられます。
 排水管が詰まった事があると言いますが、外部の排水路の水面高さと、排水溝の水勾配が十分に取れていない事が考えられます。また、外部地盤面と床下地盤面は最低、5センチ以上は、床下地盤面の方が高くなければなりません。
 床下に水の溜まることによる腐食菌の発生により、虫の被害だけではなく、建物や住む人にも深刻な影響を与える事が考えられます。ワラジ虫の件をうんぬんする以前に、床下は常に乾燥状態でなければなりません。早急に点検して対処すべきと思います。
 
★なお、回答していただいた福地代表から「もしもっと詳しい話を聞きたい、または追加でこんな事を聞いてみたい、という方に喜んで回答いたします」という申し出をいただいています。連絡は、0138-73-8460の“FAX”で、お気軽にお寄せください、ということです。また、もちろん、リプラン宛に通常と同じにメールで送付していただいても全く構いません。
 

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