住宅資金借り換えあっせんの甘い罠
<石狩市・Kさん(30代)>
金利、今どんどん下げって来ていますよね。私も結構高い金利の時に建てたので、返済のとき毎月悔しい思いを感じている戸建ての住人です。そんな思いをくすぐるように、ある日やってきたサイディング工事の訪問販売の人に「残っている家のローンを、もっと安い金利の銀行からお金を借りて精算すれば、工事費くらいなら工面できるはず」と言われました。
その口車に乗せられて「銀行がお金を貸してくれたら工事をする」という契約を交わして、もろもろの手続きをお任せしてしまいました。
数日後「銀行からOKが出ました。さあ壁の色を決めてください」という営業マンの明るい声。ホーッなんとかなるもんだな〜って感心しながらさっそく始まった工事を見守っていました。ところがそんな喜びもつかの間、なんと銀行からOKできないと通知がきたのです。「えっ?じゃあ、あの銀行のOKが出たっていう営業マンの言葉はなんなの?」解約しようにも工事はすでに四分の三は終わってるし、もう口がポカ〜ンの状態です。
<北海道消費者センターからのアドバイス>
ほぼまちがいなく銀行からOKが出ると思った業者が、先行工事をしてしまったのでしょう。Kさんも業者の言うことをすべてうのみにするのではなく、きちんと書面で確認してから工事にとりかかってもらうなど、慎重な行動が必要でしたね。特にローンの借り換えに関しては、本当に損をしないかどうか注意深く検討しなくては危険ですよ。
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年老いた母に忍び寄る悪徳商法
<札幌市・Sさん(40代)>
田舎に一人ひっそり暮らす年老いた母。この頃少しボケてきたようで心配していました。
そんな折、久しぶりに帰郷してみてびっくり!屋根や外壁、内装がピカピカに新しくなっているのです。以前の屋根は確かにだいぶ傷んではいたけれど、壁や内装はリフォームの必要なんてまったくなかったのに・・・。あわてて母の郵便貯金通帳を確かめると、やっぱり見事に全額引き落とされているのです!
しかも工事の契約書はありますが、どんな工事をしたのか、内容が分かる明細書がありません。おそらく母をうまく言いくるめ、必要以上にお金をふんだくったのでしょう。この先も一人暮らしをねらった不必要な買い物をさせられないだろうかと心配です。は〜あ。
<北海道消費者センターからのアドバイス>
これはもう業者のモラルの問題でしょう。自分で財産の管理ができない人に対して、このような誠意のない商売をするなんて全く悪質ですね。早急に「成人後見制度」(自分で財産の管理ができない成人がこのような契約を交わす場合、第三者が介入しなくてはいけない、という制度)が成立するのを待つばかりです。
取材協力:北海道消費者センター
相談窓口 011(271)0999
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