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結露対策についての私の意見


<宮城県白石市 STさん>

110IL44.gif <この質問やご意見に対して、匿名の条件で北海道内の住宅専門研究機関勤務のFさんから回答とコメントがいただけましたので、分かりやすいように項目ごとにすぐに続けて、青色の文で掲載いたします。>

 楽しく見させて頂きました。
 私も今年の3月に家を建てたもので、皆さんの気持ちは良く分かります。
 参考になるかどうか分かりませんが、私の家の結露対策についてお話ししたいと思います。
 
 



1.断熱材と防湿層(ヴェーパーバリア)
 断熱材は、2×6のスタッド(間柱)に充填していますので140mmです。
 しかし、それ以上に大切なのは防湿層であるプラスチックフィルムです。
 断熱材の室内側全面に施工します。
 つなぎ目は十分に重ねて接着して下さい。
 これを使用しない家には断熱材を入れてはいけません。
 防湿層が無いと室内の水蒸気が壁内に入り込み、水になります。投稿にもありましたがグラスウールが黒くなったのは、これによるカビでしょう。
 窓の結露であれば拭くこともできますが壁の中ではどうしようもありません。
 水蒸気はどんな小さな隙間からも入りこみます。
 壁も水蒸気から見ればスカスカです。
 当然,コンセントの設置には防湿カバーは必需品です。


住宅建築の専門研究機関勤務・Fさんからのコメント

1. そのとおりです。
 グラスウールが黒ずむのは、ほとんどの場合、グラスウールの内部を流れる通気によって埃等が浸入するためと考えられます。壁内の通気が生じると結露と熱損失の両面で問題ですから、壁内通気が生じないような対応が重要です。



2.疑問ありの通気層工法
 最近、通気層を持った家が結露を防ぐと宣伝されています。
 しかし、私はこれに疑問を感じ、そういう業者は選びませんでした。
 理由を説明します。
 それは、
   a 冬場の壁内結露を助長する
   b 夏型結露が発生する。
 この2つです。
 防湿層は完璧でなくてはいけませんが、万が一水蒸気が入り込んだ時を仮定します。
 この時、通常であれば、透湿フィルム(湿気は通すが水は通さないフィルム)を通って外壁から抜け出ます。
 しかし、通気層によって断熱材の外部が冷やされていたとすると、外に出る前に水になってしまうのです。
 水蒸気は、より温度の低い所に移動する性質があります。 断熱材がそれほど冷えていなければ、より温度の低い外部に出ていくことが出来ますが、冷えていると、そこで水に戻ってしまうのです。
 したがって、外壁は透湿抵抗の低い(湿気が通りやすい)材料でなくてはなりません。  磁器タイルよりは、レンガタイルの方が良いと思います。
 夏型結露はコップの結露と同じで、夏の冷房で冷やされた断熱材に高温多湿の外気が触れて防湿層の外側で起きる結露です。
 ですから、通気層によって外気を積極的に呼び込むのではなく,水蒸気が出るのを妨げないという工法でなくてはいけません。
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住宅建築の専門研究機関勤務・Fさんからのコメント

2. 通気層に関するご意見ですが、
防露性能と、通気層の役割の二つの面で誤解があるように思います。
 まず、防露性についてですが、外側を透湿防水シートとした構造について述べておられます。この場合、通気層がある場合の方が明らかに防露性は勝ります。
 実験室で、室内側に防湿層を施工しない条件でも結露は生じませんでした(実験室の方が、フィールドより厳しい)。
 また、十分な気密性が確保されている場合(隙間相当面積2cm2/m2程度)、内部結露の心配は元々ほとんどありません。
 次に、通気層の役割についてですが、通気層の主な役割は、開放と防水です。内部結露で住宅が腐朽する例は、きわめてまれです。ほとんどは、一時的な漏水等による湿潤が原因で、通気層は、事故や初期的な高含水状態を速やかに乾燥させる上で、圧倒的な効果を持ちます。また、モンスーンの気候条件の下で、外から吹き付ける雨は、大きな問題ですが、通気層は、外装材料の内外を同じ圧力に保つことによって、雨の侵入を防ぐ高い効果があります。北欧諸国の中でも雨の多いノルウエーでは、通気層の役割として、防水性を主な役割と位置づけています。
 断熱壁内の夏型結露に対しては、様々な意見があります。室内側に防湿層を施工した場合、防湿層の外側で、一時的な結露は必ずします。北海道でも建設中に防湿層の外側に水滴が生じて大工さんが大慌てすることがよくありました。私は、こうした一次的な結露を許容するかどうかは、考え方の違いと割り切っています。ちなみに、一時的に防湿層の裏側で結露したとしても、壁の木材の含水率が上昇する恐れはまったくありません。先に書いたように、通気層の本来の役割を考えると、近年の断熱外壁には通気層はあるべきと考えますがいかがでしょうか。



3.間違いだらけの結露対策
 押入れの結露対策として通気や換気が推奨されています。
 しかしこれは根本的な解決方法ではありません。
 冷たい場所に高湿度の風を当てれば,結露を更に増加させることになってしまいます。
 大切なことは温度を上げることです。 家の中に温度差を作らなければ絶対に結露は発生しません。
 窓の結露は木製サッシかPVCサッシのペアガラスであれば良いでしょう。
 間違ってもアルミサッシのシングルガラスは採用しないで下さい。
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住宅建築の専門研究機関勤務・Fさんからのコメント

3. そのとおりです。
 開口部で完全に結露を生じさせない事は、そんなにたやすいことではありません。
 温度を保った住宅では、同時に冬期間、室内の湿度を高く保ちたいという要望が強く、相対湿度が50%を超えると、カーテンを引いた時などにガラス面下端で生じるような一時的な結露は避けられません。また、60%を超えると、プラスチックでも木サッシュでも結露は避けられません(但し、北海道の冬)。



4.換気システムの必要性
 高断熱,高気密の家での暖冷房は空気を汚さないことと,全館冷暖房です。
 ファンヒーターなどの排気暖房は自殺行為です。 省エネのためにも熱交換システムを採用した全館換気冷暖房をお勧めします。
 人間にはきれいな空気が大切です。
 エアクリーナーでは室内のゴミは捕れますが人間に必要な酸素は補えません。


住宅建築の専門研究機関勤務・Fさんからのコメント

4. そのとおりです。
 換気の必要なことはおっしゃるとおりと思います。ただ、機械換気が絶対必要とは考えておりません。少々乱暴ですが、住居では、1日単位である程度の換気が満たされていることが大切で、後は、居住者が必要に応じて換気の対応をするような考え方が重要ではないでしょうか。それから、熱回収は、温暖地では省エネルギーにはほとんど寄与しません。北海道でも、換気動力費で、コスト的にはペイしませんが、エネルギー的には多少有利というところです。熱回収の利点は、給気の加温と各室への空気分散にあります。そうした特性を理解して採用することが大切と考えます。



 他にも沢山書きたいのですが時間がきました。(仕事をサボって書いてる)乱筆、乱文にて失礼します。


 質問なのですが、建築知識という雑誌に気になる記事が載っていました。在来工法での柱の太さと強度の関係です。
 それによりますと、柱の太さは4寸5分が最も強く、それより太いと逆に折れやすくなるのだそうです。詳しく言うと、柱の耐力は成(柱の幅)の二乗に比例して増えるが、柱にかかる2次モーメント(柱を折る方向に働く力)は成の三乗で増加するのである程度以上だと折れやすくなる。4寸5分が丁度ピークで最も強いのだそうです。これは本当なのでしょうか。専門家のご意見を伺いたいと思います。よろしくお願い致します。



住宅建築の専門研究機関勤務・Fさんからのコメント

追伸については、情報が良く分かりかねます。ただ、おっしゃるとおりだとすれば、こうした事(柱の太さが一定の寸法を超えるとかえって弱くなる)はありえないと考えられます。

 

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屋根の悩み(フラットルーフ)相談・PART.2


<北広島市・Sさん>

110IL47.gif  平成4年10月中旬に入居して来月で5年になりますが、購入したのは新築の建売住宅です。
 仕様は2バイフォーの2階建で2階の屋根が2/100勾配のフラットルーフです。
 購入した年の冬に結露による雨漏りが発生、その後玄関ドア、外壁コーキング、外壁サイディングに雨垂れによるカビとメーカーにアフターを去年まで直してもらって住んでいます。
 ところが入居当時より2階屋根からの雨垂れが雨の度に近所の住宅より長く続くのでメーカーに対応して欲しいといっていましたが家により違いがあると言うだけで屋根は見てくれませんでした。
 そこで自分で今年になり屋根をみると中央部が2〜3センチ以上さがっており鉄板も本来のフラット用鉄板を使用せず鉄板の継ぎ目はコーキング処理が屋根全体にされていました。
また、屋根勾配も図面では2/100なのに実際軒から計ってみると、両桁側はほぽ同じ高さで中央部が2センチ下がっており図面だと屋根の長さが妻側6メートルなので12センチ程下がっているはずなのに全く異なっている状態です。
 購入時の契約書は宅建業者の使用するもので暇暇担保責任の条項は2年となっていますが明らかに手抜き工事なので建てて販売した業者に責任を負わせたいのですがなかなか応じません。何か良い方法はありますか。


<ハウスドクターKからのアドバイス>
 フラットルーフの問題がこの頃多くなりました。
 一時スノーダクト(ドレーン)方式に変わる新工法として、ずいぶん建てられたのですが、実際やってみると「雪が飛ぶ」はずの、フラットな屋根の雪が「雪ぴ」となって迫り出し、隣の家へ飛び込んだなんてことが起こったりしています。
 フラット用の鉄板も実際に何年持つのか心配なところもあります。ところで水勾配も取れておらず、防水用のフラットルーフも使っていないというのは、問題ですね。
 こうしたトラブルについては、公共的な相談窓口として、(財)北海道建築指導センターTEL 011-241-1893(代表)に相談されるのが最善だと思います。
 

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