住宅クレーム110番

投稿ページ続きです
J110 News

マンションでのピアノの防音について


<札幌市白石区・KKさん(主 婦・31歳・女)>


 現在、8階建て分譲マンションの5階に住んでいます。子どもがピアノを習っているため、学校から帰ってきた後、練習しています。だいたい午後2時半・3時くらいから練習をはじめ、早ければ30分くらい、長ければ1時間か2時間の練習をしています。練習するのが遅くなっても、午後6時になったら弾かないと決めています。以前、3階に住んでいる方に「昼夜逆転の生活をしているから、午後4時から午後7時、8時ぐらいまでに練習時間をずらしてくれないか」と管理会社を通して話がありました。うちのマンションは小さな子が多いマンションなので、夜遅くまでピアノを鳴らすことはできないということを話し、とりあえず、協力できるところはしますが、子どものことなので、2時半くらいになることも了承してほしいと、相手の方に管理会社のほうから伝えてもらうことになりました。その後、何もなかったのですが…。
 先日の休みの日、我が家にお客が来るので、その前に練習していたのです。午前11時くらいだったと思います。30分くらいで終わったのですが、その後、すぐインターホンがなりました。でも誰も居らず、エレベーターが1階まで降りていきました。その後、階段の上る音…。玄関先には「うるさい! 午後3時から4時までの間しか弾くな!!!」って、メモが残されていました。次の日、管理会社の担当者にそのことを伝えたのですが、あんまり親身になってくれていない様子…。販売会社に連絡を入れたら、販売会社から管理会社に連絡してくれるとのこと…。その後、まだ連絡が入っていません。
 子どもも、今回のことで心を痛めてしまっています。弾きたがりません。前回話があったときには、とりあえず防音のインシュレーターに取り替え、ピアノの大屋根も閉め、その上に譜面台を置くという処置をしました。それから半年、何も言われなかったのに、今回また問題発生です。ピアノ殺人事件って何年も前にあったし、子どもに何かあっては大変なので、防音のことを考えています。でも、眠れないくらい音が漏れていることはないと思うのです。ピアノの音が嫌いな人なのか……。
 子どもの心理状態も考えて、早急に対応しないといけないなと悩んでいます。



アドバイスいたします
(有)橋場隆嗣一級建築士事務所
橋場隆嗣
電話:011(372)6174


ホームページ:http://www6.ocn.ne.jp/~hashiba/

 大切なことが2つあります。まずひとつ、なぜ管理会社を通すのですか。マンションは区分所有法(マンション法)に基づき、管理組合があるはずです。まず、トラブル解決の第一歩は、管理組合に申し出ることです。管理組合理事長が動かないならば、(社)北海道マンション管理組合連合会相談窓口があります(電話番号は011-232-2381です)。連合会に入っていないマンションでも相談を無料で受けてくれますので、管理会社ではなく、管理組合、管理組合連合会というルートを活用してくだい。
 次はお子さんの問題です。早くピアノを弾ける状態をつくってあげなければ、と思います。ピアノの音は(図面も見ないで申し上げるのも遮音性能の問題になりますが)直下階には筒抜けに聞こえます。ここで言われているインシュレターは、キャスターつきの足の部分のゴムマットと思われますが、それでは、2階下であっても、音は聞こえます。これもよく受ける相談ですが、完全防音するのであれば、ピアノボックス(100万〜120万します)を入れるか(ヤマハなどピアノメーカーでわかります)、外で練習させるか、管理組合で苦情者との取り決めをしてもらうか、転居、たとえば1階にすることです。
 ただ、文面から読ませていただきますと、管理組合自体が機能していないように感じられます。それほど恐怖をいだく問題ではないでしょう。事態が進展しないようでしたら、ご一報ください。


J110 News

無垢のフローリングは音が響きやすいの?


<神奈川県川崎市・HHさん(主 婦・50歳・女)>


 床のリフォームを考えています。現状は築4年7階建て、4階部分二重床、L−45合板フローリングです。床暖房にして、無垢のフローリングにしたいと考えていますが、以前、何かで無垢のフローリングは音が響きやすいという記事を見たことがあります。後々、階下の方ともめごとを起こしたくもありません。実情はどうなのでしょうか? ご存知の方がいらしたら教えてください(わが家は主人と2人暮しです)。
 よろしくお願いいたします。



アドバイスいたします
(有)橋場隆嗣一級建築士事務所
橋場隆嗣
電話:011(372)6174


ホームページ:http://www6.ocn.ne.jp/~hashiba/

 確かに、現在使われているマンション用フローリングは、木の感触のないマンション用フローリングですが、無垢のフローリング材はマンションには使えないといってよいでしょう。現在のものは最低L−45を目指して開発されたもので、裏面に防音用のクッション材が裏打ちされています。無垢のものですと、椅子を引きずる音から躯体であるコンクリートを通じて下階の住人には、絶えがたい音の騒音となることが十分考えられます。


J110 News

床下のシロアリ・換気工事はボッタクリ?」KMさんに対しての私の意見


<佐賀県佐賀市・MRさん(主 婦・34歳・女)>


 何県にお住まいかわかりませんが、私の主人の実家(母一人暮らし)も「N社」に引っかかりました。同じ会社かどうかわかりませんが、○○○○保全といいます(この会社は日本全国に支社があります)。それも昨年の7月、それまで同居していた私たちが別にマンションを購入して引っ越して、母一人になったとたん!です。被害金額は、支払総額250万でした。「除湿剤をまかれた」とは言っていたのですが、母もあまり言いたくなかったらしく、今年の5月までは知らないままでした。なぜわかったかと言うと、新聞にその業者が「家宅捜索」と載っていたからです。主人が会社名を覚えていたため、わかりました。高齢者を狙って、「家が床下から腐ってだめになる」と脅し、高額契約させるとのこと。
 うちの母も全くそのとおりで、床下の柱が腐りかけている、半日近く粘って帰らないなどの強引なセールスを受けて、床下除湿材だけで200万(1階の工事した面積は20坪ほどです)、さらに後日「上司がこれもつけてやれと言ったから」と言って、床下除湿機を勝手に取り付けていきました(もちろん有料です)。その記事に気づいて、母を主人と問いただしたところ、以上のことを話してくれました。
 クーリングオフをするにはすでに1年近くが経過しており、どうしようかと思ったのですが、そのほとんどがクレジット契約(母は100%年金生活者なのに)で3社もの契約を結ばされており、あと4〜5年もの支払いが続くことを思えばと思い、一念発起して消費者生活相談センターへ駆け込みました。最初はセンターの方からも叱責され(おかしいと思ったらもっと早く相談しろと言われた)、少々めげましたが、やはりこの面積にこの金額、さらにクレジット契約も母が書いていないということで、業者と交渉してくれました。私たちも、床下の柱が腐りかけていないことを証明するために、床下にもぐり、一本一本の柱に番号をつけて写真を撮り、証拠としました(もちろん、まったく腐れかけた跡はありませんでした)。結果として、現金で支払った60万円は戻りませんでしたが、クレジット契約した分は解約でき、支払いをしてしまった分まで戻ってきました。センターの方の話ではかなりの数の係争があるらしく、被害者もかなりの数に上るようです。また、これも訪問販売ですので、施工後のクーリングオフもできます。一度、消費者生活相談センターにご相談することをお勧めします。
 最近の新聞で、その業者が摘発されていました。「点検から高額な施工・長時間のセールス・次々契約」などがありましたら、間違いなく悪徳業者です。もし工事をされるとしても、複数業者から見積もりをとることをお勧めします。長時間、居座られたら、「帰ってください」と3回言って帰らなかった場合、警察を呼べます。
 その後、母の家の電話機を買い替えてナンバーディスプレイ契約をし、その業者の番号を着信拒否にしています。また、「非通知お断り」にしておけば、たいていの悪徳セールスは撃退できます。あきらめずに消費者生活センターなどを介して交渉してみてください。応援しています。


2002/09/28 「床下のシロアリ・換気工事はボッタクリ?」のKMさんへ



J110 News

マンションの最上階は暑い?


<福岡県北九州市・THさん(公務員・27歳・女)>


 マンション最上階に住んでいる方へ質問です。
 新築マンションの最上階を購入しようとしています。最上階は夏場、とても熱くなるとよく聞きますが、本当でしょうか? 販売員の方は「それは10年前の話です」と言うことで、詳しくは説明してくれませんでした。



J110 News

家全体が歪んでいる!!


<千葉県船橋市・ITさん(自営業・37歳・男)>


 昨年9月に建売住宅を購入したのですが、入居当初から建具に支障があったりしたので、すぐに売主に対処していただきたいと連絡を入れたところ、「1年点検の際に全部行います」という回答があったのですが、その後も天井と壁の間に隙間が出来たり(壁がズレ落ちた)したものですから、床下に潜って見たところ、建築時に出たゴミ置き場状態でした。また、基礎と土台を連結する「アンカーボルト」が折り曲げられているのも見つかりました。
 そこで不安になり、調査会社に依頼し、調査していただいたのですが、「基礎と土台がズレているために、建物全体が歪んでいることが原因で、あちこちに支障を来たしている」との報告がありました。そして、売主にすぐに建て直し、および建て直しができる金員を支払えと内容証明を出したのですが、売主の弁護士からの回答は、「建て直しをするような瑕疵ではない。建具等に関しては対応できる範囲で対応する」との内容。けれども、4本の通し柱のうち2本が東へ10/1000傾いていて、2本は6/1000の傾き方をしている建物ですから。プレカット工法による木材を持ってきても、サイズが合わないため継ぎ手は浮いてしまい、まして無理に入れたためか、割れまでも発生しています。木材が足りなくなったのか?小屋裏には生木と古木を仕様した箇所もあり、軒桁が気持ち程度の細い木を使用しているため、小屋裏から外が見えるほどです。雨上がりの日は小屋裏の湿度が100%にまで達してしまい、乾燥するたびに木割れの音が響いてます。小屋裏には、図面上では在する換気口は取り付けられていません。先日、台風でロフトの換気口が飛ばされてしまい、雨水が浸水してしまう等、手抜き以上の工事内容です。売主は弁護士に任せてあると話も聞いてもらえない状態であるため、弁護士に連絡を入れたところ、「第三者」に言われたら直すとのこと。次に、売主の加盟している不動産協会に調停を申し出て調停委員に歪みを取る工法まで指摘されたにも係わらず、できないとの売主の回答。弁護士の言っていることとは違うし、今度は法的手続きを取ってください、とのこと。判決まで2〜3年かかると言われる中、このままの状態では建物が壊れてしまうのではないか?と、毎日が不安で夜も寝られない生活を送っています。



まだまだ投稿ページは続きます 新しい記事    古い記事

NPO住宅110番はリニューアルいたしました。
新たに質問がある場合はコチラからどうぞ。

※このページはリニューアル前のもので、回答の中には十数年以上前の情報もございます。技術は日々進歩していますので、その点をご理解の上参考になさってください。