住宅クレーム110番

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メーカーのない窓って?


<長野県飯田市・みみみ さん(主 婦・34歳・女)>



 今、ある新築工事のアドバイザーとして、昔建築の仕事をしていたので参加しています。昨日、初の打ち合わせにいきました。輸入の窓を入れたい希望を伝えたところ、そちらの工務店では、Sハウスと同じトリプルガラスの窓を使えるとの話がありましたが、それはどこのメーカーですか?と聞いてみたところ、メーカーはないとのこと…。無印品ですと…。そんなことってあるのでしょうか?



お答えいたします
一級建築士事務所
m+o エム・アンド・オー
湊谷みち代
電話:011(623)5182


ホームページ:http://members.jcom.home.ne.jp/m--o/

 恐らく「無印品」とは、ハウスメーカーが自社で研究・開発して製作されたものではないかと思います。もともとは、どちらかのメーカーで取り引きがあったとは思いますが、性能・機能性の問題点を改善する研究・開発がオリジナル性や信頼性などの効果にもなり、結果、自社において、低コストによる利益の向上にもつながるという利点が「自社ブランド」的な扱いになる「無印品」になっているのではないかと思います。
 Sハウスで使われているサッシメーカーに直接問い合わせてみましたが、やはりそのような回答が得られました(ここでは、具体的なメーカーを名指しすることは困難なので控えさせていただきます)。木製サッシにおいては、輸入品、国内品の両方があります。ガラスもトリプルガラスや、熱貫流率が公庫基準に乗っ取った数値以下で、断熱性に信頼のあるペアガラスを使用している国内メーカーもあります。他に、機構性・気密性能・金物・価格帯・製作可能寸法・材質、それに伴う木目の出方や色の違い、そしてデザイン性等、サッシメーカーごとに多少の違いがあります。
 また、工務店の取引先があるメーカーなのかどうかによっても変わってきますので、工務店の方と再度、納入可能な商品の確認をしつつ、参考としていろいろなメーカーに問い合わせてみるのも良いかと思います。


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基礎工事のやり直しの注意点は?


<匿名さん>


 「基礎工事のやり直しを行う上での注意点」について、私も教えていただきたいのですが、私の場合も雨天時のコンクリート打ちについて「大丈夫か」指摘したところ、施工業者から基礎のやり直しを提案され、現在基礎のやり直し中です。基礎をやり直しすると地盤面が弱くなるので、現設計どおりではだめであると思いますが、どのような対策をとれば良いのか教えてください。



お答えいたします
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 読ませていただいたのですが、もう少し「基礎工事のやり直し」に至った経緯や状況を調査してみないと、的確なアドバイスは難しいかと思います。
 一般的にと言っても、監理の状況と基礎・地盤の現状がわからないとお答えできないので、申しわけございませんが、こちらからの疑問点を提示しつつ考えてみたいと思います。
 まず気になったことですが、以前に質問をされた方での回答の中にもありましたが、雨天時のコンクリート打ちは、よっぽどの悪天候ではない限り、打設後の養生を万全にすれば、真夏の気温が高い日の急激な乾燥がコンクリートには良い条件ではないことを考えると、むしろ適しています。なので、もし雨天時の打設が原因だとすると、その後の監理状態.(養生シートをかぶせていない、雨ざらしの中での作業等)の程度が問題とも考えられます。また、それ以外のやり直しの要因があり、今回の問題提起がきっかけで露出し、工事業者と施主との話し合いの結果、やり直しに至ることも考えられます。
 いずれにせよ基礎工事をやり直しするためには、
  1. 地盤の種類や状況、施工段階における根切りの深さや、工事による土砂の流れ込みの状態により、根切り床の土質の確認をし、砂利を敷いて転圧し、突き固める等の措置を施すことによって、十分な耐力を得やすいようにします。
  2. 基礎の状態によっては例えば、全てを壊さずに不良な部分を取り壊し、既存基礎にホールインアンカーで定着を図り、一体化させて新しい基礎をつくり、性能向上を得る方法もあります。
  3. 上記の工事により、やむを得ず配管ルートを一部変更しなければならないこともあるので、基礎部分の施工図と設備施工図を施工業者ですでに作成しているのであれば見せてもらい、現況とのすり合わせによる違いや、基礎の立ち上がりを貫通する配管の補強筋のチェックをあわせてする等、再確認したほうが良いでしょう。
 上記に挙げる事柄の他にも、状況によっては様々な方法が考えられます。また、施主のご指摘により、施工業者から「基礎工事のやり直し」を提案され、工事するのであれば、おそらく誠意をもって良心的な仕事をなされるとは思うのですが、一度工事したものを壊し、再工事をするという手間がかかってくるので、各工事の状況確認を施工業者から報告してもらい、実際に現場に足を運ぶようにしたほうが良いと思います。話の経緯にもよりますが、再工事の支払いの確認も含めて、やはりもう少し原因の詳細を施工業者から聞いてみたほうが良いのではないかと思います。


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工務店は施主のいいなりに成らざる得ないのか?


<長野県・KNさん(54歳・女)>


 クレーム発生に対し修正・修理を行ってきているのに、いつまでもそのことを根拠に値引きへ結び付け、またミリ単位の傷を見つけ出しては、値引きを求めてきます。当方、女社長のため、なめられているかと毎日頭を抱えています。



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隣家からのガス給湯器の排気に困っています


<東京都小金井市・Y.Oさん(会社員・38歳・男)>


<〜NPO住宅110番より〜ここに寄せられたご相談へ、読者のみなさんでご意見・アドバイスをいただける方、メールをお寄せください。>

 大規模開発の新築建売戸建て住宅を設計段階で購入し、移り住んで約1年になります。住んでからわかったことですが、隣家のガス給湯器が、排気がちょうど私の家の玄関に吹き込む位置にあり、ガス臭さとともに熱もこもってしまい、冬場はその熱により我が家の玄関ドア一面が結露し困っております。ちょうど子どもを抱いたときの顔あたりに直接排気をかぶり、一酸化炭素を含むと思われる排気のため、健康上心配しております。隣家も子どもが小さく、給湯器の使用は頻繁です。
 この件で、入居してすぐ、および1年点検の際に、売主・施工会社に改善を要求してきました。しかし、壁との間に法的な距離は空けているため、排気がどこに当たろうと責任がないという回答です。大規模開発のため、隣家との窓位置等のプライバシーの配慮もしていると宣伝していたので、当然こうした問題も生じないものと信じて購入したのですが、ガスの排気の件は設計当事者も「わからなかった」とのこと。このような場合、設計上の責任を問うことができるのでしょうか?
 なお、排気の向きを変えるパネルの設置は隣家が拒否、こちらの敷地内に排気除けを立てる場合も売主・施工会社は一切負担しないという構えです。設計段階で給湯器の位置もわからず購入した私たちに、すべて責任があるのでしょうか? 納得できません。



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完了検査は受けなくても大丈夫?」への私の意見


<(会社員・25歳・男)>


 私も同じ状況で悩んでいます。方法としては母屋を削らなくても、母屋と新築住宅の間に通路をつくって増築で申請する方法と、離れ申請(新築住宅には風呂、トイレ、台所のいずれか一つをつけない)で完了検査を受け、その後につけなかった一つをつける方法があると思います。地域によって違いますが、私の場合は新築住宅にはすべてのもの(風呂、トイレ、台所)をつけれますが、母屋のほうをどれか一つ取りなさいとなりました。そして完了検査後、もとの状態に戻すということで住宅メーカーと話がつきました。費用としては、トイレを完了検査時に取って、完了検査後に戻すので25万程度かかるそうです。離れ申請では通りませんでした。一番費用が少ないのは離れ申請で、完了検査後に足りないものをつける形だと思います。これだと、親切なメーカーでしたら追加費用は取らないみたいです。
 また、完了検査を受けなくても大丈夫とのことですが、別に大丈夫と言えば大丈夫ですが、今はほとんどが受けているみたいです。私が見積もりを取ったメーカーもこの形を進めてきましたが、どうも不安だったので止めました。後々、もし家を売るとかになった場合には、完了検査が通っていない家は売れませんし、住宅メーカーとトラブルになった場合も公的機関に頼みにくいらしいです。よって、できれば初めに申しましたとおり、離れ申請または増築申請にしたほうがいいのではないでしょうか。



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