住宅クレーム110番
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 基礎の天端ならしをしましたが水平が5〜6ミリもくるっています。基礎の天端の水平誤差は何ミリまで許されるのでしょうか。法的な目安はあるのですか。



お答えいたします
いずみ建築工房
泉 徹
電話:011(738)2006


ブログ: http://kenchikudanten.way-nifty.com/
建築の不思議な納まり: http://kenchikudanten.way-nifty.com/photos/izumiya_phot/


 基礎の天端の精度は、天端均しが5〜6ミリの差がどこの部分での事かわかりませんが、法定条の目安はありません。基礎の天端の精度は1番必要なところです。天端のレベルの差はあってはならない事です。しかし水糸と金鏝でする作業ですから、おのずと誤差は生まれます、その差は水糸の幅0.5ミリ程度。その状態は基礎の天端がわずかに波打つ程度です。柱を建込む時、基礎に隙間が空いている場合、薄い板を挟むことなります。きちっと作ることが大切です。



<〜NPO住宅110番より〜ここに寄せられたご相談へ、読者のみなさんでご意見・アドバイスをいただける方、メールをお寄せ下さい。>

 6〜7年程前に、岩手に住む実家の父がトタン屋根に瓦を葺き替える工事をしました。数年前からこの瓦の表面の塗装がぽつぽつとはげていましたが、それとは別件で、ある時1枚瓦が落ちてしまったので施工会社に連絡して直しに来てもらいました。すると直しに来た施工会社の方から、実はこの瓦が不良品で表面の塗装がはげて瓦の内部に雨水がしみ込むという問題が発生している瓦なので、瓦の製作業者に連絡して伺わせましょうということでした。
 それから3ヶ月ほどたって瓦の製作業者の方がやってきて、実はこの瓦が寒冷地仕様でないことを施工会社にきちんと説明していなかった為このようなトラブルになってしまったとのこと。結果的には保証期間の5年も過ぎているのですが、特別に220万程かかる新製品の瓦の葺き替えを50万程でやらせていただきますがどうでしょうということを言ってきたそうです。
 父は、もうボロ屋だし下地にトタン屋根が残っているので雨漏りもないだろうから更にお金をかけるのも何なので断ろうと思っていると言っていました。正しい商品できちんと工事してくれていれば今更お金のかかることは無かったはずなのに、これは仕方ないことなのでしょうか。工事をしないとなれば、ただ泣き寝入りみたいなもので終わってしまうような話なのですが、そういうものですか?




 お忙しいところ恐縮ですが、早速お願い致します。
 当方、鉄骨造りの2F建てです。1Fを外壁もとりはらって全面的に改築中です。施工(下請け)の欠陥・手抜きで工事が続けられなくなり、数工程を遡ってやり直すことになりました。その絡みで現在は工事がストップしています。
 家族は2Fで生活をしているのですが、この一週間あまりでしょうか、きつい異臭が漂うようになって体の調子も少しずつおかしくなってきました。ひどい頭痛や喉の違和感があり、咳や鼻水が止まりません。鼻をかむと鮮血が少量〜多量に含まれていることもあります。目が重くショボショボとするので点眼薬をさしたところ、激痛が走ったりもしています(こんな経験は今までありません)。
 そこで、運び込まれている数々の資材を調べてみましたところ、異臭が土台となる木材から発生していることは明らかでした。これは防腐処理が施されていると聞いていたものですが、それにしてもかなりの匂いなのです。そこで質問です。

  1. 土台は床下に隠れてしまうものですから、そういった材料で家を造っても、その後の暮らしには支障が無いものなのでしょうか? と言いますのは、もしも工事が通常通りに進んでいて、早々に床下に隠れていたとしら or 新築のように現場の2Fで寝起きをしていない状態であれば、支障は無かったのかとも思うのです。
  2. この木材が運び込まれた日は、地面を叩きつけるような激しい雨が降っていた日でしたので、当然ながら木材も色が赤黒くなるぐらいに塗れました。びしょ塗れの木材を何段にも重ね置きしましたから、水分が乾燥していく過程で、通常以上に防腐剤?が揮発しているということでしょうか?
     きっちりとしたメーカーさんなので、基準から外れるような変な木材を使っているわけではないと思います。必要以上なことをメーカーさんに訴えることも躊躇されますし、訴えてどうなる問題でもないような気もします。でも、本当に気分が悪いし体も心配なのです。
  3. たとえ少しでも状況を改善するためには、どういった方法がとれるのでしょうか? 

 以上、1〜3をまじえまして、ご助言をいただければと存じます。どうぞよろしくお願い致します。

 鉄骨住宅の改修工事で防腐土台を使用している状態がよくわかりませんが、体調不良の症状を聞く限り、シックハウス症候群の状況にあると思われます。私達は住宅の土台に薬剤を使用した防腐土台は使用しません。ヒバやクリなどを無処理で使用します。100%安全な防腐剤などありません。防腐処理剤が水溶性なら、水に溶け出して揮発することが考えられます。シックハウスの室内でも、冬はさほどでもないのに、高温多湿の夏が近づくにつれ、有害物質の揮発濃度が増え、体調を悪化させるケースが見られます。
 シックハウスで一度体調を崩し、化学物質過敏症になってしまうと微量でも他の化学物質に対しても反応してしまうようになり、最悪の場合、その家には住めなくなるケースもあります。
 まず、今使用している土台の防腐処理剤が何かをきっちり調べることをお勧めします。もし、問題があるようなら、取り替えるまたは出来る限り揮発を止める塗料や、吸着剤を使用して床下からの揮発を抑える必要があると思います。また、室内で使用する建材や接着剤、塗料、壁紙などにはさらに注意が必要になります。一度化学物質の洗礼を受けてしまった以上、健全者と同じと思わないことです。24時間型の換気設備を計画的に設けることも忘れずに行って下さい。



<〜NPO住宅110番より〜ここに寄せられたご相談へ、読者のみなさんでご意見・アドバイスをいただける方、メールをお寄せ下さい。>

 今年3月に入居したマンション。オーナーズ検査の際には全く気づかなかったのですが、入居後1週間目に、ベランダ側の、はめ殺しになっているガラス窓(T=約2.5m、W=約1m)に、小さな凹み傷がついているのを見つけました。一応、施工会社から検査に来られて「取り替えます」とアッサリ言われたので、何て良心的なんでしょ!と思っていたら、工事当日になって「オーナー側がつけた傷ではないかとガラス屋が 言ってきたし、上層部も有料にするように、とのことで無料での工事できません。」と。
 うーん、正直なところ、うちでつけたかもしれないし、あまり強くも言えないけれど、どちらがつけたなんて誰にもわからないし。でも、もし入居前からついていたとしたら支払うのも悔しいし…と、どうしようかなぁって感じです。今すぐ換えないと生活できないということもないのですが、時間が経つことで結局こちらの泣き寝入りみたいにさせられるのも勺にさわる。
 元々ついていた傷か、入居後についた傷か・・・真相が分からない場合は、どうなるんでしょう? それにしても、オーナーズ検査って、素人には何を検査していいのかわかんないですよねぇ。




「NPO住宅110番より」
 掲載中の「トイレの排水音について」について、既に掲載済みの回答とは違った立場での、以下のような意見およびアドバイスが寄せられましたので、掲載いたします。それぞれのアドバイスを参考にしていただけると幸いです。

HTさん2ヵ年点検はまだでしょうか。トイレの排水音はクレームとして、あげるべき問題です。
 共用排水竪管は寝室側の壁には配置しない、排水管には遮音テープを巻く、排水管の入っているシャフト(パイプシャフト・PS)は石膏ボード2枚又は3枚貼とする等の処置は、高額物件でなくとも私のいた事務所では10年以上前からマンション設計の常識でした。又、排水管をロックウールで縁切りをして、躯体に接触させないようにするのはマンション排水管施工の鉄則です。
 クレーム予防のため大手は当然として大手でなくてもデベロッパーの標準仕様は上と同じようになっています。そこまでやっても建物や周辺の状況でクレームになる場合があります。
 HTさん以外のお宅でも音がするなら共通の問題です。上記の仕様で施工されているのか、竣工図(管理事務所か管理会社にあるはずです)で確認してください。設計仕様が上記のようになっていて施工が完全でも、夜中の静かな時は音が聞こえることもあります。共同住宅としてはやむをえないことです。その場合どうするかは話し合いによるしかないでしょう。
 HTさんのお宅だけのことでしたら、ほかのお宅とおなじの程度の音のレベルは要求しても良いでしょう。この場合はHTさんのところだけ施工ミスやら、仕様違いが考えられます。調査して直してもらえると思います。但し色々な条件でできることと出来ないことがあります。そこから先は話し合いです。東京近郊のデヴェロッパーなら十分誠意を見せてくれると思います。




 去年の5月末くらいからチャタテムシに悩まされています。今住んでいるマンションは去年出来たばかりの新築です。
 私が住んでいる部屋は入居後まもなく、隣の部屋のお風呂の残り湯がフローリングの隙間から染み出てきて床が浸水したことがあります。結局フローリングは新しいものに貼りかえられました。私はそれが原因と思うのですが、管理会社にその事を話をしてもフローリングの張替え時にたちあった時はコンクリートが乾いた状態を確認しているとの一点張りでこちらの状況をわかってくれません。
 チャタテムシの予防には掃除と換気といわれているのでかなり気をつけています。普段から掃除と換気は人から神経質だといわれるくらいしてます。それなのに、数は減ったもののまだ出てくるので精神的に参ってます。
 一番よく出るところは不思議な事に換気扇があるところです。具体的にいうとトイレ、台所(流し台)、お風呂場(浴槽の中)になります。そのなかでもとりわけよく出るのがトイレと浴槽です。これ以外の場所だと閉まってあるお鍋の中にいたり、食器を入れている引出しなどです。本当に気持ち悪いです。部屋の畳(部分畳なので普段からよく干している)や机がある場所に出るのなら私がもっと気をつけないとと思うのですが、このような換気扇があるところで発生するという事はこのマンションが悪いのでは?と思ってしまいます。
 チャタテムシが出てくるところが限られた空間だけに対処にとても困っています。なにか良い方法が無いものでしょうか。

 チャタテムシも気になり出すとあちらこちらで見かけるので、気が滅入ってしまいますよね。まずは原因ですけどやはり湿気です。カビなどを餌にしているので、湿気があるところを好みます。湿気には気を使っていらっしゃるのは文章からも分かりますが、小さい虫ですので、人が感じる湿気よりもはるかに少ない湿気で充分なのです。つまり冬場の静電気が起きるくらいの乾燥が必要となります。
 しかし、日本のこの季節は高温多湿ですので、換気扇を回したくらいでは人にとって充分な乾燥であってもチャタテムシ防除には不十分な乾燥ということになります。だからといって換気扇も回さず人が不快に思うような湿気があれば、もっと増えてしまいますので「換気扇を回す」は対策として正解です。
 更に、壁紙やダンボールなどに使われている(糊:のり)もチャタテムシの餌となりますので、使わないダンボールや紙類は処分して下さい。
 人が生活する以上必ず水を使います。新築時は誰も入居していなかったのですから、建物は湿気を帯びていません。人が生活し始めると急激に建物に使われている木材や畳、布や紙類に水分が供給されるので、新築後の2〜3年はダニやチャタテムシが出やすい環境となります。更に引越しで大量のダンボールの搬入や床の浸水などがあったとすればなおさらです。
 乾燥と清掃を続けて下さい。精神的にまいってしまうくらいなら、薬剤での対処も考えてみてもいいかもしれません。使用する殺虫剤はドライなものを使用して下さい。水煙や液体系の殺虫剤ですとまたまた湿気を与えかねません。ただし、100%安全な薬剤はありえないことは覚えておいて下さいね。



 春先から、居間(畳敷き)で数回フナムシのような、ダンゴムシのお尻に長いトゲが3本生えたすばしっこい2センチくらいの虫を見かけます。見つけ次第つぶしているのですが、これってワラジムシっていう奴でしょうか?そう言えば昨年は7月頃同様にゲジゲジを見かけました。
 築15年位の賃貸マンションの3Fで入居2年目です。南向きでじめじめしているとは思えないのですが、いったいどこから侵入するのでしょう。畳の下が巣になっているの?入居の際、「畳の敷き替えは不要」としたのですが、このせい??
 気持ちが悪くて仕方ありません。どう対策すればいいのでしょうか?アドバイスをお願いします。

 恐らく体の特徴から「シミ」ではないかと思います。すばしっこくて流線型。銀色に輝き、尻尾みたいなのが3本。こんな感じでしょうかね。「シミ」という虫は書籍の害虫として有名なのですが、一般家庭では壁紙やダンボールなどに使われている(糊:のり)を餌にしていることが多いみたいです。博物館などでは古い和書などの害虫として駆除されておりますが、一般家庭にはあまりその手の本は置いてありませんし、衣類や食品も加害することがありますが、被害報告としては少なめです。
 対策としてはダンボール類は廃棄するのがベストだと思いますが、壁紙ののりを餌にしている場合は厄介です。生息場所が壁の中などの場合、通常は駆除できないでしょう。そしてシミは乾燥にも強く、餌が無くても1年も生き延びたりする場合があります。壁の中までは殺虫剤も届かないので、基本的には人の居住空間の整理整頓を心がけ、シミの好きそうな隠れ場所を作らないことで壁の中だけで生活してもらうようにしましょう。家具などは壁から少し離して、掃除機のノズルが入るようにして下さい。更に、畳を上げて畳の下の掃除と、アレルギー等の心配が無ければ防虫シートを畳の下に敷くのも手です。



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 念願のマンション。多額の借金を背負った、一生に一度のお買い物。なのに、内覧会でイメージと違う部屋が待ち受けていて…。これはショックでした。
 柱のでっぱりが少ないマンションを選びました。出来るだけ部屋をすっきり広く使いたかったからです。購入を決めた物件に梁があるのは分かっていましたが、こんな大きな梁は見たことがなく、想像をこえた圧迫感でした。
 どれ程かご説明します。共用廊下に面した2部屋・廊下側の壁に大きな梁があります。天井より(高さ)54.5cm、壁より(奥行き)48.5cmです。一部屋は廊下側の採光が出窓であり、梁もさほど違和感がありません。問題はもう一部屋の方です。床から梁部分までの高さが183cmとなっている為でしょうか、ガラス戸(2枚のあわせ・ふすま型?)の高さが152cmなんです。一見して違和感のあるサイズで、原因である梁に目がいきます。
 契約時にいただいた間取り図は平面であるため、よもやこんな梁は想像できず、悔やまれてなりません。聞かなかった私が悪いんでしょうが、販売会社の方も素人相手になぜ一言、言ってくださらなかったのか、本当に腹が立ちます。
 怒りのぶつけどころがなくて投稿しました。購入前に分かっていれば一番でしょうが、私は既に入居しています。皆さんでしたら、どう対応されますか?「しょうがないよなー」で済ますしかないんでしょうか?どうぞ、ご意見ください。




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