住宅クレーム110番
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 外壁面積の算出方法が正しいのか教えてください。
 現在ある外壁の上にアルミサイディングを貼ることにし、業者と契約を交わしたのですが、外壁面積が延床面積30坪の家で約57坪(189m2)と表示があり、確認すると、実外壁面積の2割増(ロス分を考慮)となるとの説明でした。通常はそのような計算をするものなんでしょうか。

 私がわかる範囲でお答えします。
 通常、サイディング工事費の場合、工事費は材料代と施工費に分かれます。施工費は実面積です。また、材料代はサイディングの枚数となります。
 施工費の実面積は外壁面積から窓やフードの面積を差し引きます。
 サイディングの枚数については下地のピッチに関係しています。通常、サイディング1枚の寸法は450ミリ×3000ミリです。一方、その下地は2730ミリピッチで入っています。その部分で切断をしなければなりませんので、270ミリの端材が出る計算になります。
 また、建物の寸法によっては端部で大きな半端が出る場合があります。
 サイディングの枚数を数える場合は、実際の立面図に2730ミリピッチで線を描き、実際にその枚数を数える方法を取ります。そうすると実面積の約113%になるようです。これはあくまで一つの目安なので参考にしてください。



 床に傷をつけてしまったので教えてください。1メートル四方くらいの範囲で1センチ四方くらいの傷や、剥がれを10〜20個ほどつけてしまいました。床板数にして5枚〜6枚というところです。不動産屋に連絡すると、構造上、一部張替えは不可能ということで、洋間8畳分、全面張替えを要求されました。しかし、台所前のフローリングは張替えをしないということでした。台所前のフローリングは仕切りもなく、つながっている間取りです。それならば、当然、傷の部分の床板だけを張り替えることも可能なように思いますが、どうでしょうか? ちなみに全面張替え費用は8畳分で9万2000円とのことでした。
 部分張替えの可否と費用の適正について、アドバイスいただけるとありがたいです。

 当社は工務店です。時々あることなんですが、引渡しの前に社内検査をすると、床に傷がついていることがあります。そんな時には、床の補修のプロに依頼をします。そのやり方は、ロウのようなワックスを傷に流し込んで床材と同じような着色補修をします。
 その単価なんですが、1センチ四方の傷ですと1ヵ所3000円程度です。引っかき傷のような場合は光の加減によって横から見ると光沢が少し違って見えますが、普段の生活ではわかりません。
 こちらは北海道なんで、事情は違うかもしれませんが、床材を扱っている建材店に相談すれば同じような業者を紹介してくれるかもしれません。
 一つの意見として参考にしてください。



 コウモリが2階天井裏に住み着き、玄関および1階屋根に多量の糞が溜まり、困ってます。良い方法がないでしょうか?

 以前にも似たようなケースの投稿があり、すでにアドバイスの投稿も掲載されています。参考までに「「我が家に住み着いているコウモリの駆除方法は?」へアドバイス」をご覧ください。
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2001/03/10 我が家に住み着いているコウモリの駆除方法は?




 現在、自宅を新築中で、ベタ基礎の立ち上がりまで済んでいます。以下について教えていただければ幸いです。
 基礎工事は、地ならしに続いて割栗石を敷きつめ、砕石を撒いて表面をならした上で、鉄筋を組み、セメントを流し込みました。砕石を撒いた後には防湿シートを敷かず、捨てコンも行われませんでした。防湿シートは、それを敷くとその下の砕石やさらに割栗石とセメントがからまなくなるからだ、と説明されました。阪神大震災以前は、基礎に防湿シートのようなものは要求されておらず、むしろ敷かないほうが、セメントが鉄筋の下の砕石とからんで望ましいと言われました。本当でしょうか。割栗石の下の地面からの湿気で、セメントや鉄筋部分が早期に劣化することはないのでしょうか。
 ベタ基礎の耐圧盤へのセメント打設から3日を置いて、立ち上がりの鉄筋部分に金属製の型枠が組まれ、セメントが流し込まれました。ただ、型枠を組んだ時点で、セメントとの固着を防ぐために、金属製の型枠の内側に剥離剤がスプレーされたのですが、その剥離剤が大量に鉄筋に付着しました。剥離剤の油で鉄筋は黒く光り、また、立ち上がり部分の底部に溜まった剥離剤が型枠の下の隙間から外の耐圧盤の表面部分に染み出ていました。素人考えですが、剥離剤は金属とセメントとの固着を防ぐためのものですから、鉄筋部分に付着したら鉄筋とセメントとの緊結が不完全になり問題あると思うのですが、いかがでしょうか。また、底部に溜まった剥離剤により、耐圧盤のコンクリートとの結合も悪くなると思います。それとも、鉄筋に油が付着することで、かえって錆が生じにくくなるというメリットでもあるのでしょうか。底部の剥離剤はコンクリートに吸収されて問題ないのでしょうか。また、そのような型枠は中1日ではずされました。早過ぎないでしょうか。
 以上、よろしくお願いいたします。

 通常、割栗地業の上からポリフィルムの防湿シートを敷くのが防水手法です。しかし、実際は、そのフィルムの上で、鉄筋の組込み結線やコンクリートの打設作業を行う際、穴だらけにしてしまい、効果がほとんど期待できないのが現実です。床下の防水を、0.1ミリ程度のポリフィルムを敷設したことで安心できるものではありません。
 床下換気口が南北に風が抜けるようになっているか確認してください。ベタ基礎は床下換気口を省略する工法もあります。その場合は、地下水面位(地盤面を掘ったら何センチで水が出るか)が高い地盤面において、側溝や暗渠などを設けて水面位を下げることができます。もともと、地下水面位が低い地盤においては、床下通気さえ完全に行えば、防湿シートの有無を気にすることはありません。確かに、シートを付けないほうが、コンクリートが割栗の隙間に浸透してコンクリート剛性を増すといえるでしょう。
 剥離剤の心配ですが、コンクリート剥離剤は塗料と異なり、極めて薄い皮膜層を形成します。また、その剥離効果期間も限られている関係で、打設数日後に外す作業にかかります。期間が経ってしまいますと剥離し難くなるため、コンクリートに余計なダメージを与えることがあるからです。本件の中1日は、少し気が早すぎるきらいがありますが、丁寧な作業であれば大丈夫であると思います。型枠の底部などの剥離剤は、コンクリート打設の際に両サイドに押し出されますので心配はありません。剥離剤を鉄筋に付着させることは好ましいことではありませんが、強度に大きく影響することはないと思います。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。 アドレスは http://www.fas-21.com/ です。 もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。



 現在、基礎工事の段階です。基礎の高さは40センチでコンクリートを流し込んだのですが、固まった後、上部を平らに一定に保つために、1センチほどの高さでモルタルを塗りました。ところが、水セメント比の問題と思われますが、モルタルの部分があちこちでひび割れています。施行業者側ではモルタルと基礎との間に接着剤を入れているし、セメントと砂の量も1:3で問題ないとの解答でした。
 今回は建築管理会社の方の好意により、私のクレームに対してやり直しの決断をしていただき、今度はノーシュリンクという施工方法(通常のモルタルより強度があるとの説明)で行っていただくこととなりました。一見落着のような形にはなりましたが、疑問点も残っています。
 みなさまのご意見をお聞かせください。

    【疑問点】
  1. そもそも、基礎の上部にモルタルを塗る施工方法はどうなのか。
  2. モルタルの施工方法に問題はないと言っているが、明らかに素人目にも水の量が多いように思えるのだが…。



お答えいたします
いずみ建築工房
泉 徹
電話:011(738)2006


ブログ: http://kenchikudanten.way-nifty.com/
建築の不思議な納まり: http://kenchikudanten.way-nifty.com/photos/izumiya_phot/


・基礎の天端ならしについて
 金融公庫の仕様書には、「ならしモルタル」は1:3モルタルとなっています。その最低の塗り厚さの記載はありません。
・仕様書の問題点と施工上の留意点
 モルタルの調合、水セメント比は実際の状態を見ていないので判断できません。ならしモルタルが乖離した理由は、基礎のコンクリート打設面のレイタンス除去をきちんと処理したか、天端ならしの際にコンクリート打設面を十分に水で濡らし、モルタルと馴染みを良くするよう処理を行ったか、の手順が必要です。これらの適切な手順を踏まなければなりません。レイタンスを除去しなければ、モルタルと肌割れを起こすし、水で十分に湿らせないと、モルタルの水分がコンクリートの奪われ、モルタルが割れることがあります。
 ならしモルタルは十分な厚さが必要です、私は3センチとしていますが、基本は、ならしモルタルがなくても施工できるコンクリートの天端の精密なレベルの施工を要求します。本来、天端ならしモルタルは必要がない施工をすべきなのですが。



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 築7年目に入りました18世帯6階建てマンション北西および北東にあるバルコニ−の、全世帯のコンクリ−ト手摺のカビが、短年にもかかわりませず発生しており、管理会社1級建築士による年次検査によれば、セラスキン塗装(保湿性が災い)によるカビ発生として指摘があり、建築会社に無償クレ−ム対処要請をいたしましたが、カビ除去材による有償修理対応とコメントいたし、ガンの主要因と言われているカビを発生させるセラスキン塗装施工をしながら、杜撰工事に対する責任を陳謝するどころか、共用部であるため管理組合にて有償補修検討ください、との全く誠意が微塵も感じることができない対処の現状です。
 不躾・無理・難題申し上げて誠に恐縮でございますが、皆様方のご豊富な経験からのご指導・ご鞭撻よろしくお願い申し上げます。




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 土地を購入しようと思い、何軒かの不動産に行き、私道が3.5メートルあって奥に60坪くらいの土地を購入しようと建物の相談にも乗っていただいてよかったのですが、土地を契約する前にいざ確認申請をとるのについての書類を用意していたのかわかりませんが、担当者から公図を見ながら話を聞くと私道の部分が共有名義で、もう一人の持ち主から印鑑がもらえないと言うのです。建物も具体化してきていたのでショックでしたが、公図を見るともう1本敷地に接している道路があったので、これは道路じゃないんですかと聞くと、位置指定道路?と言われ、持分が無いとだめなんです、と言われましたが、本当ですか? まだ更地になっていて未練が残って仕方ありません。何かいい方法はないでしょうか?




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 住宅クレーム110番を見て、初めて投稿させていただきます。
 自宅の前にマンションが建設され、それに関わる損害についてのクレームです。
 自宅の真正面にマンションが建設されたのですが、以前は5階建てのアパートが数棟建っていたところに、それを解体して12階建て200部屋あまりの大型マンション1棟が建設されました。
 そこで解体から始まったのですが、その際の振動でひどく自宅が損害をこうむりました。解体終了後、その補修作業の説明に業者が訪れましたが、その後はマンション建設の工事が始まることもあり、その工事による損害、また真正面に建設されることから、プライバシーの問題や、日照権の問題なども関係してくるため、マンションがすべて出来上がった時点で、それらすべての保証の際に同時に改修してもらうと言うことで話し合いがついていました。ところがその解体業者は、このマンション建設のための解体工事後に倒産してしまいました。
 マンション建設後、施工業者に解体工事における損害の補償を申し出たところ、「その保証の話はその時点で、すでに話がついているもの」、すなわちその時点で解体業者に補償してもらわなかったのは、クレームがなかったものという判断、また解体業者はすでに倒産しているということで、保証は一切しないということでした。しかし、解体前は、解体業者とマンション建設業者との名前が入った、「解体工事における損害は補償します」ということを明記した書面をもって、2社で一緒に自宅に説明に来ていました。もちろん解体後には、何のサインもしていません。
 こういった場合、補償はしてもらえないのでしょうか。修繕費用は大工さんに相談したところ、400万ほどの費用が必要だと言うことです。
 他にも、このマンション施工業者に対する不満は山ほどあります。建設中は、「設計業者、解体業者、建設業者、および施工業者で、建設後もしっかりとサポートするので信用してください」との説明でしたが、建設したらこっちのものとばかりに、耳を傾けようとしません。プライバシーの問題(マンションの全戸から丸見え)、騒音の問題(自宅の2メートル前に2階建ての駐車場)、日照の問題、夜間の照度の問題等、まったくといっていいほど補償してくれません。このまま泣き寝入りするしかないのでしょうか。
 何かアドバイスがありましたらお願いいたします。詳しいことは連絡いただければもっとお話しいたします。




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