住宅クレーム110番
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 先日、再内覧会がありました。内覧会では、どの程度、指摘するべきなのか迷うところなのですが。例えば、柱や床に鉛筆の痕がかなり残っていました。これは、自分で消せばよいことなのかもしれませんが、家具にそのようなものが残っているのを見たことはないし…。一番酷かったのは、脱衣所の扉の剥がれ。内覧会で指摘し、修正を行ったというものの、ただ貼り付けただけで、いつ剥がれてしまうか、とても心配です。交換して欲しいと頼んだものの、交換する基準としては取っ手が曲がっていたりしていれば考えますが、ということでした。他にも、どうすればこんなキズになるのかというような数々のキズがありました…。聞くところによると、一番最初にかかる手付金をただにしてもらって購入している方もいて、私達は、なんの値引きもなく何千万というお金を払って購入しているだけに、納得がいかないことだらけです。
 このようなことは、工事業者の言うとおり、妥協するしかないのでしょうか?




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 賃貸マンションに住み始めて1年になります。半年たったころに、左隣の部屋があいていたのですが、引越しされてきました。そのころから、ピーッという高周波の耳鳴りのような音がするようになりました。その音は壁に耳をあてると鉄筋に伝わってくるように響いて、壁側より部屋全体に鳴り響きます。気になりだすと耳障りでイライラします。鳴る時間は、朝早くから夜まで。鳴ったりやんだりで、夜中は鳴りません。
 このことを管理会社に相談し、見に来てもらったのですが、マンションの気密性の高さからくる音で、閉め切っていると鳴るので、窓を開けて換気してくださいとのことでした。その後、言われたとおり、音が鳴り出すと換気扇を回し、窓を開けるのですが、鳴り止む時と、鳴ったままの時と様々です。他のマンションで暮らす知人に聞いてみても、窓を開けなくてもそんな音はしないと言います。何か他に原因があるのでしょうか? 何かいい方法があれば教えてください。お願いします。




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 10数件立ち並ぶ民家の裏(西側)に、新たに建売住宅が始まろうとしています。住民からは工事や建て方に関する要望事項が多数あり、それらをまとめて自治会長(私)が取りまとめ、建設会社へ要望することとなりましたが、建設会社側は「自治会とは交渉したくない…! 工事着工に関する同意書を住民にもらえなくても、法的には何ら問題ないため、予定どおり着工する!」。また、苦情等があれば、戸別に対応していきたいとのことです。一方、関係する住民からは、戸別交渉は不公平感が残り、納得いかない…とのことです。
要望事項として、
  1. 現在、ベランダへB/Sアンテナを設置しており、電波障害が出た場合に建設会社側で対応して欲しい。
  2. 工事期間は日曜・祭日を避け、工事現場への関係者立ち入りは、7:00〜19:00で行って欲しい、また、ラジオ等の直接工事に関係しない騒音の禁止。
  3. 圧迫感をなくすため、壁の色を白色等の明るい色調にして欲しい。
  4. 境界線から住宅の距離を、人が通行できるだけの幅にして欲しい。

と様々な要望が出てきておりますが、建設会社は自治会とは話しをしたくないとの一点で、一向に話が前に進みません。
 手前勝手でお手数ですが、今後、対応をどのようにすれば良いか、簡単で結構なのでアドバイスをしていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。




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 最近一戸建てを購入し、入居後1ヵ月なのですが、方位磁石で各室内の方位を確認したところ、本来あるべき北の方角を方位磁石が示さない箇所が多くありました。場所によっては、本来、南の位置を方位磁石の北を指すところもあり、方角が、一定しているわけではありません。一戸建ては、重量鉄骨の3階建てで、敷地面積は40F強、建物の間口は2間弱です。また、近くに高圧電線、無線の基地等も確認できません。現在は、入居、間もないせいかもしれませんが、幸い家族に体調の異常等はありませんが、今後のことで、少し不安に思っています。
 電気の配線によるものなのか、建材によるものなのかはわかりませんが、検査方法、解消方法など、どなたかご存じの方がございましたら、ご回答願います。




 ガルバリウム鋼板というのは、スチール表面にアルミ/亜鉛のメッキを施したものであるので、それ自体は金属光沢のきらきらしたものでしょう。意匠性はやはり、その上に焼付塗装とかをするものだと思います。そうしたらやっぱり、その塗装仕様で意匠性が何年持つか決まってきますよね。メリットとしては、現在のボードが相当傷んでいて取り替えをするべきような場合(10年前のボードだと、反りとかがある場合もありますね)、および工期短縮によってメリットがある場合かと思います。
 基材の傷みがさほどでもないのであれば、高耐久塗料(フッ素とかアクリルシリコン)で塗り替えれば15年以上もつのではないでしょうか(無機塗料というのもありますが、塗り替えができなくなる代物のようです)。お話のように10年で多少塗膜劣化が起きている程度だとすると、環境もそんなに悪くないと思いますし、旧塗膜がフクレたりして、基材がもろくなったり反ったりしていなければ、塗装で十分かと思います。
 それより、紫外線の影響が壁面の3倍以上といわれる屋根の仕様をお考えになるべきかと考えます。なんでもかんでもガルバ鋼板で覆いなさいと言って営業する姿勢は感心しません。歩合制なのかな?




 昨年、新築分譲マンションの1階を購入し、今年5月に引越しの予定を立てています。相談させていただきたい内容は受水槽、もしくは配管?の音についてです。
 入居自体は3月下旬から可能で、すでに入居されている方は、かなりいらっしゃいます。こちらも週末には新居へ足を運び、引越し準備を進めてきましたが、ある日、壁から聞こえる「ゴーッ」という音が気になりはじめ、音の原因がどこからするのかたどってみたところ、隣の受水槽に面した壁から勢いよく聞こえてくることがわかりました(わが家の隣は受水槽となっています)。
 さっそく担当営業の方に来ていただき、部屋の音を確かめていただきました。営業の方は「受水槽のポンプは向こう側(わが家に面していない方向)にあるので、そのような問題ではないと思います」と言いつつも、原因はわからないため、施工会社を呼びますとの返答だけで、終わってしまいました。
 ですが、その営業さんが帰った数分後、何とその音は止んでしまったのです。その音の止まり方は特徴的で、通常の「ゴーッ」と換気扇を回したような音がだんだん高音になり、「キュッ」という音とともにあたりがシーンとなった状態です。
 何が原因なのか正直、今のところ、よくわかりません。配管関連の記事も読ませていただきましたが、やはりこのような音を遮断していただく工事は難しいのでしょうか? どういった対応を施工会社にお願いすればよいのか、アドバイスをお願いいたします。

 給水設備の騒音源は受水槽への給水音、給水ポンプ運転音、配管内の流水音、水栓類の流水音、ウォーターハンマー等があり、いろいろな伝達経路により室内に伝わります。通常は、竣工後クレームにならないように設計・施工段階でそれなりの騒音対策がなされています。それでもクレームになることがありますが、その場合は夜間に周辺が静かになり聞こえなかった音が聞こえてくるようなケースがほとんどです。
 今回の騒音のように営業の方も確認している程度の騒音でしたら、防音対策が完全でなかったものと考えられますから(施工会社の技術レベルにもよりますが)、施工会社に調査してもらって改善することは可能です。瑕疵になるかどうかは不明ですが、文面からは改善要求をできるレベルと思われます。改善の程度は一般的に入居者の同意が得られるまでとはなりますが、完全になくなるのは難しく、工事の難易度により話し合いで解決されることもあります。稀に音に非常に敏感な方がいて、満足が得られず裁判沙汰になってしまうこともあり、あちこちのホームページで紹介されています。
 さて、騒音対策の前に音源の特定が大切です。騒音源がわかれば対策も立てやすく、解決も早まります。施工会社の人が来た時、その音が発生しないことがありますから、音源を特定するためには、何時ごろどんな音があったか、どのくらいで止まったかを把握しておいてください。
 OAさんのマンションの騒音については断定できませんが、止まり方から判断すると、水栓類操作時の流水音か受水槽への給水音のようです。どのような水栓が取り付けられているか不明ですが、
  1. コンクリートの壁面側に洗濯機用または台所の水栓が付けられている場合は、ゴム等の緩衝材なしにコンクリート壁に配管を固定すると、水栓の開閉時に流水音が他の階に響きます。
    ・販売用パンフレットで、OAさんの上下階のプランニングを確認してください。
    ・特に、壁式構造(柱のない構造、これも販売用パンフレットでわかります)の壁に鉄管(塩ビライニング鋼管)を緩衝材なしに埋設した場合は音が大きくなります。
    ・音のする壁に耳をつけて聴いてみてください。OAさんの水栓を開閉する時の音に似ていたら、これが原因でしょう。音のするパターンからも推定できますが、工事屋さんが来た時に、上下階の方に水を流してもらって確認するのが間違いありません。
  2. 受水槽室・ポンプ室の音は、受水槽への給水音とポンプの運転音です。この音が直接、壁を抜けてくることはあまりありません(孔でも開いていれば別ですが)。したがって、ポンプが向こう側であろうとこちら側であろうと同じことです。
 これらの音は、つながっている配管類を経由して伝わります。配管は建物全体に延びていますので、ポンプ運転音・流水音はいろいろな所から出てくる可能性があります。通常は、コンクリートの梁・壁・床スラブ(総称して躯体といいます)に音が伝わらないように、配管の吊金物や躯体貫通部に緩衝材が取り付けてあります。これらの施工不良部分や、気がつかないところでの躯体と配管の接触があると、躯体に音が伝わり、クレームの原因となります。これも、工事屋さんが来た時にポンプ運転・停止したり、受水槽への給水バルブを開閉したりして確認できます。受水槽への給水音については、以前の質問「貯水槽の不快な音に悩んでいます」を参考にしてください。音源が特定できれば、対策は工事屋さんで十分改善できるでしょう。信頼できるデベロッパーでしたら解決まで対応してくれるはずです。
 なお、一度耳にした音は、せっかく改善策を講じても小さくなったように感じられないことがあります。初めに騒音測定をしてもらって、対策後の状況と比べてください。この時に暗騒音(水の音がしない時に音)と騒音を測定してもらってください。昼間に音がしなくなっても、夜になると聞こえることがありますので、夜に測定してもらったほうが良いでしょう。夜に測定しておくと、改善前と改善後の状態が数値でわかります。
このあたりの情報は、騒音の原因・改善策と一緒に後日報告していただければ、参考になりますので、ぜひお願いします。

2001/12/15 「貯水槽の不快な音に悩んでます」への私の意見
2001/11/03 「貯水槽の不快な音に悩んでます」さんへの私の意見



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 新築で家を建てる予定でいます。現在、土地の農地転用許可が下り、宅地としての造成工事の最中ですが、盛り土の中に、空き瓶空き缶などのごみが混ざっているのを見ました。造成工事自体は、不動産業者の管理下にあるので、ハウスメーカーに問い合わせるのもどうかと考えてます。また、不動産会社に問い合わせた場合、施工業者の心象を悪くするのではないかと思い悩んでいます。
 造成工事に使用する土に関する基準などがあれば教えてください。また、宅地造成の段階でシロアリ予防措置ができると聞いたのですが、そこら辺もわかれば教えてください(費用など)。




 「大理石の床に困っています」へのお返事ありがとうございました。
 なぜ、話が前に進まないのかといいますと、販売会社(H社)の方針が「引渡しした仕様は変更しないので、フローリング等への変更は考えられない」ということなのです。要するに、大理石の家を買ったのだから、割れるたびに補修をしてでも大理石からの変更はしないということです。
 また、H社が大理石を使うことを決めた理由として、H社の社長が今後、分譲住宅を販売する上で大理石を使った家というのを売りにしたかったようです。また、他地区でも、大理石の床を使って販売しているようです。基礎は、コンクリート基礎になっていました。
 H社に、私のほうから「コンクリート基礎にしなければいけないのでは?」と聞いたところ、H社から「床のレベルを測定したら許容範囲に入っているので、コンクリート基礎にしなくても良い」と返答がありました。レベル測定には、H社、大理石販売店、施工業者、目地専門業者も立ち会っています。
 以上が、前回の補足説明です。

 申しわけありませんが、再度 以下3点のアドバイスをお願いします。

  1. 責任割合の件ですが、私たちは重い物を落したわけでもなく、70キロの私が歩いたら割れたので、H社に100%責任があると考えていますが、私たちにも責任があるのでしょうか?

  2. 昨日も、他の床材への変更を要請しましたが、H社は目地を補強する方法しか考えていません。私たちは、今後も大理石以外への変更を要請したいと思いますが、どのように進めていったらよいのでしょうか?

  3. 弾性系(シリコーンシーラント等)の目地をリビングに使った場合、見た目が悪くなったり、ホコリが付きやすかったりしないのでしょうか?

  以上 よろしくお願いします。

  1. について
     私が○○%あるとは言えません。それは当事者同士の話し合いか、裁判官が法律に基づいて決めるしかないと思います。

  2. について
     販売会社(H社)はこの大理石床を「売り」にした販売戦略なので、簡単に仕様変更は認めないのでしょう。これについても話し合いで解決するしかないように思います。あとは、自分のお金で好きなように変更するかです。ただ、契約でその部分がどうなっているか確認してください。たまに、地域環境を統一するために変更できないような条項が盛り込まれている場合もございます。

  3. について
     施工時にコーキングが他につかないよう、目地部分をすべてテープでマスキングしなければなりません。コーキングを打ち慣れた人がやれば、真っ直ぐきれいにできると思います。ほこりは若干付きやすいかも知れませんが、気になるほどではないと思います。

 今回の件を単純化すると、床大理石を「そのまま使うか別な材料に替えるか」のどちらかだと思います。
1)そのまま使うなら、ひびや割れが出ないようにしてもらうしかありません。それをどのように納得した形でしてくれるのか、再度、現象が起きた場合、保証やペナルティをどのように決めるかだと思います。
2)別な材料に替える場合、「販売会社の戦略・互いの責任割合」が問題になってくると思います。これは話し合いしかないような気がします。



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