住宅クレーム110番
投稿ページ続きです
 先日、床下に白カビが発生した件で質問し回答をいただいた者です。追加で質問いたします。
 今回の件、その後の施工業者との交渉で、とにかく土台部分の通風口に関して、具体的な位置・形状が提示されました。それによると、120×150ミリの四角穴を2個設けることになってます。もともと図面上は300平方センチの穴が1個だったので、面積的には問題ないと思うのですが、完成後の住宅(築5年)の土台部分に上記のような四角い通風口をあけることは問題ないでしょうか? 後から亀裂等が発生して土台部分が破損して、後で不具合が発生したりしないでしょうか?
 ご回答よろしくお願いいたします。

 土台部分とありますが、土台の下部の基礎に穴をあけることを意味している、ということを前提に回答します。まず、穴の数で問題が解決できるとは思いませんが、無いより有るほうが良いことは確かです。基礎にあける床下換気口は、外部に面する部分もさることながら、床下を外気が通過して向こう側に貫通しなければなりません。
 また、地下水面位といって、地盤を掘って何センチで水が出てくるかによって、対応が異なります。数十センチくらいで水が出る地盤では、防水シートを床下に敷き詰めるなどの対策が必要になる場合もあります。質問の文書だけで具体的な対策を断定することはできませんが、いずれにしても床下全体を常に乾燥させることを前提に、業者さんと対策を吟味してください。
 基礎に穴をあける場合、鉄筋が露出することがあります。鉄筋を切断しますと、質問者が危惧されている亀裂が発生する場合があります。鉄筋を切断しないで換気口をつける場合、鉄筋の防錆処理が必要となります。塗装処理ですが、数年ごとにメンテナンスが必要です。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。 アドレスは http://www.fas-21.com/ です。 もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。



 「ケンフィールさんの内覧会のご意見」について、若干プロの立場からつけ加えさせていただきます。
 内覧会は、エンドユーザーが売主から引渡しを受けるための施主検査です。売主は内覧会前に必ず竣工検査を済ませて、一応の手直しをして望んでいます。内覧後の手直し、技術系社員の不足より立会いはゼネコンにやらせているだけです。また、傷のチェックは確かに必要ですが、最も大切なことは最初に説明を受けていることやモデル、パンフレットで表現していることがウソ、偽りなく、施工されているかということと、基本的にやってはいけない施工をしていないかの2点であると私たちは考えています。

 「菅原さんの電気配線のご意見」についても少し加えさせていただきます。
 基本的200Vといっても、現在は住宅供給は電灯100/200Vの単相3線引きが普通なので、分電盤内の分岐ブレーカー100/200Vの2P2Eにしておけば、盤内のブスバー組み換えだけで200Vに替えられます。しかし、日本の電化製品ではエアコン以外は家庭用は100Vのため、エアコン用コンセントだけ単独回路とし、100、200V兼用ブレーカーを設置するのが一般的です。ちなみに、普通のコンセントも定格電圧は125−250Vなので、200Vで使用することは可能ですが、危険防止のため200V用機器は差込プラグの形状を変えてあります。あと、幹線は太さだけでなく長さによっても許容電流は変わります。14スケアでも必ずリミッター60Aが設置できるわけではないので注意してください。
以上、老婆心ながら。

内覧会などに同席してもらえる専門家は?
2001/04/14 「マンションの内覧会に行って幻滅しました!」への私の意見
マンションの内覧会に行って幻滅しました!



 匿名の大工さんのご意見に全く同感です。どこのハウスメーカーに決めようかなどと悩んでいた頃が、今バカバカしくって。我が家も結局、大手ハウスメーカーに決め、現在入居2ヵ月目ですが、この間、手直し手直し、新居の壁が壊され、造作材が取り替えられ、セメンが取り壊され、室内はコーキングの隙間埋めだらけ。いい加減な補修をして、またそれが壊れると、まるでリフォーム工事。大きな補修工事は丸3日、その間たくさんの業者が出入り、小さな補修を加えると、要した日数は2桁にも。全て大工さんの技量、認識不足からおきたもので、『上からかぶせてしまえば解らない』って思ったのでしょうね。街の大工さんでも大手メーカーの大工さんでも「家の仕上がりは大工さんの腕次第」を、今、痛感しています。私たちも決してメーカー任せではなく、現場にも結構通ってチェックしていたつもりだったんですがね。もちろん現場監督、メーカーのチェックの甘さ?が問題です。




 「千葉県Nさんのトラップ」についてお話いたします。
 メーカーの1階はトラップをつけないのが主流、に笑いました。そんなのインチキですよ。他の回答者の方がトラップが室内につけられないのなら、外部でトラップ桝をつける、のが正解です。大体トラップは臭気の防止もありますが、虫やねずみなどの浸入を防ぐための衛生上の必要で取り付けを標準化しているもので、世界の常識です。メーカーがゴネるようであれば、建売であっても、必ず建築確認申請を取っているはずですから(契約書と一緒にもらってませんか?)、確認済をおろした役所の建築課設備係の所へ行って「この役所はトラップなしの衛生配管を指導しているのですか」聞いてみてください。「指導してません」と必ず言うはずですから、「私はここの市民で、ここの役所の下ろした確認の建物に住んでいて困っています。そちらから、どうしてこういう工事をしたのか聞いていただけませんか」と言ってください。役所の人も市民の対応はたいてい親切ですから、きっと親身になって聞いてもらえると思いますよ。
完治、祈ります。

2002/03/30 「洗濯機用排水口のトラップについて」のその後



 「西東京市のH.Yさんの避雷針振動音」についてアドバイスさせていただきます。  おそらく最上階にお住まいで、部屋の上が陸屋根で、コンクリート基礎の上に避雷針を設置しているものと思われますが、避雷針ポールの風による振動と基礎の固有振動数が近い場合、このような共振状態になります。風圧強度上は大丈夫なのかわかりませんが、基礎の固有振動数が低位だと起こりやすい現象なので、施工的には建物の大梁、最悪でも小梁の上になるべく質量の多いコンクリート基礎で、基礎の固有振動数を高めておくことが第一です。常識的なことなのでこれはやってあるが、それでも起こったという前提で、風は止められませんから、ポールの振動をなるべく基礎に伝播させないことを次に考えます。HYさんがおっしゃるにはワイヤーを張るそうですが、これは振動防止にはあまり効果は期待できません。大きな振れや転倒防止処置として使うパーツをそのまま転用するなら、きっと結果にがっかりされると思います。それより、ポールの固定ベースと基礎の間にゴムパッドを挿入する方法をおすすめいたします。できれば、ラブロックのような防振専用のものが好ましいのですが、基礎から出ているアンカーの長さが気がかりですので、厚み1.5センチ以上の一般のゴム板であれば、それなりの効果は期待できると思います。注意する点はアンカーが短くなって、ダブルナット等掛からなくなった時の風圧に対する剛性不足です。先ほどのワイヤーを装填するのが良いでしょう。後、ポールの長さが長い場合、途中で径の細いポールにボルトで継いでいてボルトとポールの接触面で音がするケース、避雷針とポールの固定ボルトが接触面で鳴るケースもあるので、補修工事の際、合わせてチェックするように売主に要望してください。それから、売主、建設会社の技術レベルが、話していてこころもとないようであれば、管理組合で保管している竣工書類で避雷針メーカーを確認の上、メーカーの技術担当に電話を入れて、一般な話として質問をしてみるのも良いですが、一応、売主とゼネコンはわりと信頼なさっているようなので、ここに書いた内容を確かめてみてください。  他にポールの軽量化等、方法はありますが、前記が一番お金も掛からないので、すぐ対処してくれると思います。完治を祈ります。

2002/03/23 「避雷針の振動音で悩んでいます」について
2001/01/20 「避雷針の振動音で悩んでいます」へのアドバイス感謝
2001/01/13 「避雷針の振動音で悩んでいます」への私の意見



 音は空気の振動によって伝わることはご存知でしょうが、サッシを気密にすることにより、サッシの隙間の減少による改善は見込めるものと思われます。また、音は比重の重いものを通過する際に減衰しますので、ガラスを通常より厚くすることで、なお改善の効果があると思います。しかし、これはあくまでサッシそのもののみの改善です。隣からの音は家全体で受けているわけですので、家自体の壁の構造が防音に効果のある構造でなければ、全体として改善の効果は部分となり、効果の体感は保証できません。騒音の程度によりますが、コストをかけてもどうしてもというのであれば、壁や天井・床下の内部に鉛のシートを施工し、いろいろな隙間をふさぐことでほとんど満足の行く効果が期待できると思われます。
 以上のような理由から、考え方の違いで効果に対する意見が分かれたものと思われます。




 こんにちは。私は、不良債権を証券化するビジネスをしており、こうしたケースの事例を知っているので、知る範囲でお答えできると思います。  まず、病気の診断書を堂々と提出した、あなたの行動はミステイクであったことを指摘しておきましょう。さて、ローン内諾を出したということは、すべてOKかというと違います。経済的な精査ではOKであった、ということです。今までの銀行の経験上、大丈夫であろうという前提をいくつか置くわけで、それらの前提が崩れると覆されるケースはいくらでもあります。今回は、そのケースです。 ハウスメーカーとの契約を破棄できるか  結論から言うと、特約があれば可能です。通常、ハウスメーカーや土地売買契約で、「ローン特約」があります。金融機関の融資承認が下りなかったり、融資額を減額されたために購入できなくなった時に解約するための措置す。その場合、売買契約は白紙に戻り、買主が売主に支払った手付金などは全額無利息で返還されます。すでに建ってしまった家は、不動産屋とハウスメーカーが在庫として(=建売)として処理するか、不良在庫として何らかの処分(それが私の仕事)をしますが、損害を請求されることはありません。でも、これを逆手にとってアレコレ文句を言い張ることだけはやめておいたほうが賢明です。  もしローン特約がなければ、逃げられません。その場合、 1)保障会社を変える=銀行を変える、公庫に変更するのも同じく良い。 2)銀行を変えられない事情があれば、ローン融資を減額して実行してもらい、不足分は同一銀行で別のローンを組む(金利が高くなるはずだが仕方ない)。 などでしょう。無理に妻の名義で借りたりすると税制上でも損しますので、推奨できません。土地と家を分けてローンを組み、銀行を変える手もありますし、普通はつなぎ融資の契約が絡みますが、情報がないのでお答えできません。なお、診断書が病気なしのものを別の病院で作成でき、かつストレートな借金を行うだけであれば、地方の優良銀行や外資系銀行では、断わらないはずです。




まだまだ投稿ページは続きます 新しい記事    古い記事

NPO住宅110番はリニューアルいたしました。
新たに質問がある場合はコチラからどうぞ。

※このページはリニューアル前のもので、回答の中には十数年以上前の情報もございます。技術は日々進歩していますので、その点をご理解の上参考になさってください。