住宅クレーム110番
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<〜NPO住宅110番より〜ここに寄せられたご相談へ、読者のみなさんでご意見・アドバイスをいただける方、メールをお寄せください。>

 今年の夏、転職・転居した際に、実家のリフォームを、上司に紹介してもらった工務店に依頼しました。リフォームは当初2部屋だけでしたが、やり始めると、この部屋もこの部屋もといった具合で増えていきました。とはいえ、支払いの限度もあるため、その都度、工務店の社長に見積もりを取ってもらい、合計400万円弱ということなので依頼し、無事に工事が終ったのですが、その1ヵ月後480万円の請求書が届きました。請求書には「その他追加工事」という名目で差額約60万が書かれていたので、「これは何の追加工事ですか」と尋ねると、「リフォームは必ず足が出る。当初、見積もりには入れていなかったが、全てを計算したらこうなった」との説明。工事を増やすたびに見積もりを依頼し、しかも工事終了時には社長が自ら予算はオーバーしないようにすると明言したにも関わらず、「リフォームはこういうものだ」の一点張り。私は「差額の60万円には納得できないので支払いはできない」と伝え、「約420万円で社長が納得するなら、そちら(工務店)の支払日に現金で払います」と提案したところ、工務店の社長は「それで結構です」と納得して帰りました。ところが、その社長は紹介してくれた上司に向かって、「あなたの紹介だったからやった仕事なのに、お金を払ってもらえない」と泣きついたのです。私から細かい事情を聞かされていた上司は「社長と部下個人との問題だから関係ない」と言うと、今度は我々の親会社、関連会社に対して、我々に対する虚偽の誹謗中傷を言い始めました。嘘の内容にも関わらず、それに伴い、個人企業である私達は少なからず影響を受けました。
 私としては社長個人の人格はともかく、「リフォームとはそんなもの」なのか、みなさんのご意見をお伺いしたいです。




<〜NPO住宅110番より〜ここに寄せられたご相談へ、読者のみなさんでご意見・アドバイスをいただける方、メールをお寄せください。>

 初めまして。現在、約15年間住み慣れた家を取り壊し、新築住宅(3階建て)を建築中です。私の住んでいる所は大規模住宅地であり、開発からもう25年はたとうとしています。地域がら、隣の方とは挨拶をする程度の関係でありましたが、特別な感情を持っているわけでもない間柄でした。ところが、いざ引っ越しとなったときのことです。

お隣:「お宅、引っ越されるの?」
私 :「はい」 「と言っても建て替えますので、3ヵ月後には戻ってきますが」
お隣:「何も聞かされていない!ですけど!」(怒った口調で)
私 :「はぁ……」「工事が始まる前にご挨拶にとは思っておりましたが……」
お隣:「どんな建物? どこの位置に? どんな風に?」
私 :「境界からは1メートル以上は離しますので……」
お隣:「どんな建物?」
私 :「3階建てですが……」
お隣:「それって、法律的にどうなの??」
私 :「建築基準法、民法(日照権)等の部分はクリアしていますが……」「騒音がうるさいとは思いますが、工事クレームは工務店にお願いします」

 このこと以来、私もお隣に対して不信感を抱え始めまして、工事が始まる前に工務店に挨拶に行ってもらい、私は行かないほうが良いだろうとの周りの助言で挨拶には行っていませんし、行く気もないです。
 これ以来、隣の嫌がらせが始まりました。今は、工事中なので良いのですが、家の駐車場の出入り口に車は停めるし、大声で罵声を発する。事実無根の話内容を、たまたま工事現場にいる私に大声でがなり立てる。建築中の建物にホースで水を掛ける(植木に水をやるふりをしている)等々……。変わっているとは近所からは聞いていましたが、これほどとはと思い……。
 挨拶に行った工務店社長は、あれは精神的におかしい?んじゃないかとまで言います。私も、噂から考えるとそうではないかと思うくらいです。
 担当の設計士曰く、法律的には全てクリアしているし、法的な手続きをしても良いが、とまで言っています。確かに、東側に3階建てを建てられると、今までよりは暗くなるし日当たりは悪くなると思います。しかし お隣の要望を受け入れていたら家は建てられないし、何も建築できない状態になります。この部分の線を引くのが法律だと思っているのですが……。事実、境界線よりは1.1メートル離しているわけですし、10メートルを超えない設計になっているわけですし、現在、警察にも依頼して、取り締まりをどのようにするか相談中です。
 余談ですが、お隣は国家公務員です。(笑)信じられない!
 私、の何がまずかったのでしょうか?? 客観的なご指摘をお願いします。非常にわかりにくい文面で申しわけありません。




 現在マンションに住んでいますが、数年前から上階の子どもが、日曜などはどうにもならないくらいバタバタしておりました。何年か我慢した結果、精神的に病気になり、少し無理をしても一戸建てに移ろうと考えています。
 しかし、一戸建てでも都会ではやはり隣家の騒音がする、と聞いております。「音」だけならば、今度は壁も自分の物なのでやりかえることは可能でしょうし、手が打てると思うのですが、子どもの走る音で絶えられないのは「音」ではなく「振動」だと思うのです。今のマンションでも、上が走ると足下の絨毯からドンドンドンという振動がしてきます。しかし、近くの一戸建てを見ていると、家と家の隙間は30センチくらいしか離れていないものも多くあります。これではやはり、防ぎようのない「振動」として音は伝わってくるのではないでしょうか? 最低何センチは開いていた方がよいか教えていただけないでしょうか? 今回初めて一戸建てというものに住もうとしているので、全く検討がつきません。よろしくお願いします。

 隣家との距離が最低何センチ離れていれば音や振動が伝わらないのかとのことですが、家の構造や断熱・気密性、窓の有無などが関わってくると思うので、距離は一概に言えないと思います。もちろん離れていればいるほど伝わりにくいでしょう。
 参考までに、私の家の場合を説明します。札幌市内の地盤の悪い地域の住宅地に建っています。築18年で、ベタ基礎で木造在来工法、軸間に断熱材が100ミリ入っています。サッシは気密性の高いプラスチックサッシでペアガラスです。外壁は窯業系のサイディングです。外の外壁のすぐそばで誰かが話していれば、家の中まで何となく声が聞こえはします。現在の高気密住宅ではありません。両隣に民家が建っていて、どちらの面にも窓はあり、私の部屋からは隣の玄関が見えます。両隣ともわが家からは1メートルくらい離れています。どちらの家もわが家と同じ木造在来工法で、断熱の仕様もさほど変わらないと思います。外壁はモルタル仕上げで、サッシは外側にアルミ、内側に木サッシの2重窓で、ガラスは単板です。わが家より5年くらい前に建てられています。両隣からは音や振動は聞こえません。両方とも住人は高齢者ですが、週末には小さなお孫さんたちが遊びに来ています。窓を開けていれば、声が聞こえたり走り回っている様子はわかりますが、閉めていれば子どもが来ているという気配すら感じません。わが家の場合はこんな状態です。
 北海道では本州に比べ、家と家の間は距離がとられていますし、断熱もほとんど厚く施されているので、おそらくどの家も隣家の音や振動が気になっていないのではないかと思います。私の隣の席の人に聞いてみましたが、わが家と同じ様子です。大阪にお住まいのTMさんにはあまり参考にならないかもしれませんが、何かの役に立てばと思い、書いてみました。
 札幌のわが家の場合について述べてみましたが、他の地域ではどうなのでしょうか? ここに寄せられたご相談へ、読者のみなさんでご意見・アドバイスをいただける方、メールをお寄せください。



 誰か教えてください。
 新築して2年になろうとしていますが、ちょうど半年ほど前に雨漏りや、外壁の歪み、ずれ、風呂場の換気扇の外へのダクト未取り付けなどが発覚しました。そのため業者に連絡しましたが、対応がまったく鈍く、誠意もまるでなく、不安な毎日を過ごしています。浴室上の部屋は、フローリングの目に沿ってシミがかなり凄いです。階段踊り場の壁は、家が傾いてきているのか、日に日に角にクロスがずれていってるのが分かります。もともと地盤がゆるいにのもかかわらず、杭が1本もうたれていないそうです。数えきれないほどのミスや、雑な仕事の跡が素人の目からもはっきりと分かります。裁判にでも持ち込まないと話がまったく進まず、時間は過ぎて行くばかり…。母はあまりの苦悩に急激に体重が減り、脱毛が始まり、父は会話をしなくなりました。と言うのも、今回新築にかかわった業者は全て母方の親戚関係からのものだったのです。家庭不和により、家庭内での対処や、対策などの話もできない状況なので、こういった場所を借りてみなさまの声や力を頂きたいと藁をも掴む思いで、投稿させていただきました。
 長くなりますが、ある機関を通じて、弁護士1人、一級建築士1人を紹介されましたが、目視を一通り終わらせ、私たちに言った言葉が忘れられません。「私が建てたわけじゃないので、あなた方の気持ちは分かりません。私だったら修理をさせて我慢しますよ。まあ見たところによると、欠陥とか手抜き工事だとかは、無いと思います」など、弁護士、建築士が揃ってそう言いました。あのヒト達は私の家に何をしに来たのか.…。6万も払いました。簡単な報告書なども出してくれるのかと思いきや、「別に3万頂きます」だそうです。見て我慢しなさい、と言われただけで、私たちには何の知恵にも、支えにもなりませんでした。あったのは、6万円の痛すぎる出費と、誰に頼ればいいのだろう?という不安だけ.…。どこにも私たちの気持ちを理解し、不良業者と戦ってくれる人はいないのですか? 弁護士が「泣き寝入りしてある方がかなりいます。これくらい良いほうですよ」とも言ってましたが、それで諦めていて良いのでしょうか? 私は家庭崩壊まで追い込まれています、黙ってはいられません、誰か力を貸してください! お願いします。
 
 お気持ちはわかるのですが、実際の建築を確認することができないインターネット上のNPO ですので、おのずと限界があります。一般的に考えれば、書かれているような内容(雨漏りや、外壁の歪み、ずれ、風呂場の換気扇の外へのダクト未取り付け、フローリングの目に沿ってのシミなど)については、ねばり強く上手に施工店にアフターサービスしてもらうしかないでしょう。
 また、利害のない第三者に工事の内容をチェックしてもらって、複数の専門家から「欠陥とか手抜き工事とまでは言えない」という意見が出ているのであれば、ある程度、その意見を尊重するしかないのではないでしょうか。自分に好都合なように見てくれなかったからといって、「6万円の痛すぎる出費と、誰に頼ればいいのだろう?という不安だけ」というのは、いかがなものでしょうか? ただし、どうしても納得できないのであれば、裁判というのも良いとは思いますが、その場合、あなたの主張を建築的・法律的に立証できるプロを味方にしなければなりませんね。地域の建築士協会・弁護士協会などを訪ねて、今一度相談されてみたらよいだろうと思います。
 さらに「地盤がゆるいにのもかかわらず、杭が1本もうたれていないそう」ということですが、こうした書き方から受け取れるのは、新築住宅建築であれば、最も基本的な部分として確認・打ち合わせをしなければならない基礎のことについてすら、施主であるあなた(および家族)と施工店との間できちんとした話し合いがなされていなかったということです。建築工事は、ほかの一般的商取引と同様に、契約に基づいて行われる双務的な契約事項です。施工店は建築契約に明記された建物をきちんと建て、それが完了できていると確認した上で「引き渡し」を受けて、施主が契約金額を支払い、自己の所有物として「登記」までするものです。このプロセスではいくつもの時点で、施主の立場がきちんと制度としても保証されている部分があります。それらすべてのチャンスを生かさずにきているという点では、自己責任の回避は難しいでしょう。「母方の親戚関係」だからということは何の関係もないことだと思います。そうだからきちんとした話し合いを回避してきたのであれば、施主のそうした態度がむしろ、すべての原因だと言えるかもしれません。
 「家庭崩壊」云々については、申し上げるべきではないとも思いますが、あえていえば逆にそうしたときだからこそ、家族が腹を据えて話し合い、力を合わせ相談して協力して対処していくべきなのはないでしょうか。たいへん僭越ですが、そのように考えます。



 マンションの浴室・便所の換気の方法は、いろいろあります。各々に専用の天井換気扇・ダクトを設置してある方式や、1台のファンで両室を同時に排気する方式(親子式というのもあります)の他、浴室・便所それぞれに専用のファンがあるが、出口側の排気ダクトが共用となっている場合があります。この場合は各々のファンが単独運転すると排気がもう片方に逆流します。もちろん2台同時に運転すれば逆流はありません。入浴中はトイレの電灯(ファンと連動)をつけっぱなしにしなければならないとのことなので、Kさんのお宅の換気システムはこのようになっていると思われます。通常は逆流しないように、天井換気扇に逆流防止装置がついているか、またはダクトの途中(ファン出口からダクトの合流点の間)に逆流防止ダンパーがついています(竣工図の換気設備図にはCDの記号がついています)。天井換気扇の逆流防止装置は天井換気扇の出口側につけられている鉄板の蓋状のもので、ファンが運転されると風に押されて上に開き、止まるとパタンと下がるような構造になっています。反対側から別の部屋の排気が流れてくると、押されてダクトがふさがれるので逆流は防止されるわけです。竣工時の引渡し書類(機器取扱説明書類)の中に天井換気扇があれば、構造をよく見てください。
 さて、“風呂で換気した湿気がトイレに流れ込む”というトラブルですが、他のお宅はどうなっているのでしょうか。どのお宅もこういう現象になっていれば、逆流防止装置がないのが原因ですから、これを取り付けるほうが、工事費は安くて済みます。
 Kさんのお宅だけなら、逆流防止装置または逆流防止ダンパーの作動不良が原因でしょう。天井換気扇の逆流防止装置は、ダクトに引っかかって開いたままになってしまうことが時々あります。天井換気扇は下から吸込み口を外し、中のファンも外せますので、確認してください。自分で直せると思います。逆流防止ダンパーが設置されていて故障の場合は、この作動不良は施工会社に直してもらってください。




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