住宅クレーム110番
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<〜NPO住宅110番より〜ここに寄せられたご相談へ、読者のみなさんでご意見・アドバイスをいただける方、メールをお寄せください。>

 上階の全自動洗濯機の蛇口が外れたらしく、わが家の廊下の天井ライト部から水がポタリポタリ漏ってきました。上階の住人は不在。管理人に水道の元栓を閉めてもらい、何とかおさまりました。上階の住人が帰宅後、謝罪とも様子を伺うとも言えぬ態度でわが家へ駄菓子持参でやってきました。それから1週間程たちましたが、訪れたのはその1回だけ。それからは音沙汰無し。なんとも腹立たしいです。家のほうは、外観的に今のところはクロスの剥がれ、シミ等の変わった様子は見受けられません。しかし、天井裏のほうはどうなっているのか素人では察することもできません。
 世間一般的にこのような場合は、点検するのかどうか、また、そのときの費用負担はどうするものなのでしょう。家のことも心配ですが、上階の住人への対応法にも悩んでいます。




 2世帯・木造3階建てで、1階と2階にキッチン・風呂・洗面・トイレ、3階にトイレ・洗面がある家を新築しましたが、排水音の問題で困っています。
 1階のトイレを流すと、1階キッチンの排水口がゴボゴボ(ゴロゴロ)いう。2階のトイレを流すと、1階と2階のキッチンの排水口がゴボゴボいう。3階のトイレを流すと、3階洗面の排水口がゴボゴボいう。3階はゴボゴボした後は、U字トラップから水が吸引されて抜けてしまうらしく、都市ガスのような異臭がします。カウンターキッチンなので、食事中にトイレを使ったことがわかるなど、非常に気分が悪い状況です。3階の洗面台は、旧来のものがわりと新しかったので、そのまま流用しており、住宅メーカーはそれを原因に持っていきそうな雰囲気です。T社の洗面台ですし、私はU字トラップで差が出るとは考えていません。
 よく水の流れる音は問題にされていますが、ゴボゴボ音に関するクレームはあまり見当たりませんが、普通はこんな音はしないものなのでしょうか。それとも神経質すぎるのでしょうか(3歳の娘が「何の音?」というくらいですから、そうとは思わないんですが)。
 皆様のお家の状況、また対策方法などご意見をいただければと思います。
 
 キッチン・風呂・洗面・トイレの衛生器具には排水管からの臭気の逆流を防ぐため、必ずトラップがついています。これらの器具からの排水は通常、共通の排水管に接続されています。排水を流すと、上流側の配管内空気は引っ張られ、下流側の空気は押されます。このため器具のトラップの水が押されたり、引っ張られたりしてゴボゴボいう音が発生し、ひどい場合はトラップの水が抜けて臭気が出てくることになります。
 これを防ぐため、一般ビルやマンションでは排水管には外部の空気に通じる通気管を設けて、配管内で圧力変動が起こらないように配慮してあります。
 住宅の場合は配管距離も短く、すぐに屋外配管に開放されるので、配管のやり方によっては通気管を設けない場合もあるようです(通常はあるのが常識ですが)。マンションでも各階に通じる共用の排水管には通気システムが設けられていますが、各住戸の配管には特殊な場合以外は通気は設けられていません。
 Oさんの住宅のトラブル現象は、排水通気管の不備によるものと思われます。3階の洗面台のトラップは関係ありません。一般住宅と考えて通気管をつけなかったものと思われます。建物が3階建てなので、小型マンションと考えれば、共用の排水竪管には通気管が必要です。この場合、排水管からの臭気の逆流は瑕疵と考えられます。住宅メーカーに連絡すれば、すぐに直してもらえるでしょう。なお、トイレの流量は瞬間的ですが、大きいので、便器の排水管に他の器具の排水管が接続してある場合は、その器具の排水トラップがゴボゴボします。通気配管を施工してもらってから様子を見てください。
 ゴボゴボ音に関するクレームはあまり見当たらないのは当然です。全くないというわけではありませんが、通気があれば普通はこんな音はしません(長く使ってきて排水管内が詰まってきた場合等には発生します)。
なお、排水に関するメカニズムについては、ホームページ 「マンション購入豆知識★マンションの水漏れ★マンションチェックurl」 にある「排水のしくみ」のコーナーがわかりやすく書いてありますので、ご参照してください。



 メールを拝見し、その気持ちがよくわかります。私も大阪にコーポラティブ形式のマンションを購入し、入居したところですが…、当初からトラブルが多く、引き渡し入居後も他の家の工事が終わらずに、工事騒音と埃まみれの生活をもう3ヵ月以上も送っています。約束では8月半ばに工事は完了するはずでした。楽しいはずのわが家?なのでしょうが、愛着も湧かず、なんでこんな目に?と思う日々が続いていました。
 そういう設計事務所に腹を立てたりしていた時期もありましたが…、今は、前向きに家で楽しむことを考えようと思っています。でないと、今まで嫌な思いをしてがんばってきた甲斐もないし…。これから払って行かなくてはいけない、ローンを考えると押しつぶされそうになってしまうと思います。
 私も、高い設計料を払って何でこんな不愉快な思いをさせられなくてはいけないのか?と腹をたてたり、ずさんな施工にうんざりしたり…、文句を言っていけば山のようにありますが…、早く、楽しく住めるようになれるよう…祈っています。
 家を建てるということは本当に大変なことで、その過程で様々なトラブルはあるとは思うのですが…、夢あるマイホームづくりで、少しでも自分の思いが叶えば、きっと楽しく暮らせたと思います。ここには建築家の方々や様々なプロの方がいらっしゃるので、本当に心していただきたいのは、誠意ある対応とプロとしての仕事をきちんとこなして欲しいということです。

2001/10/20 「自覚も愛着もわかない我が家」への私の意見

2001/08/25 「自覚も愛着もわかない我が家」のNMさんへ




 分譲マンションの上層階でカラオケ教室とはすごいですね。私も上階の住民からの騒音の被害者です。
 現在はあなたと同じように、何らかの対策がないかと東奔西走しているところです。その時、調べた知識が一部でも役立てばと思い、メ−ルいたします。解決方法はあると思われます。
 以下に箇条書きをいたしますので、みなさまからのご意見がいただければ幸いです。

  1. 軽犯罪法違反である (所轄は当然警察)
     軽犯罪法1条14号に公務員(警察官など?)の制止を聞かずに人声、楽器、ラジオなどの音を異常に大きくして静隠を害し、近隣に迷惑をかけた者に該当するのではないですか?
  2. 騒音防止条例  (所轄は市役所などの公害または保険センタ−)
     これは各都道府県の条例に規定されていて、本来は事業所・建設現場などに適用されるものですが、行政庁によってはこれら以外に都道府県民または市民という文字がどこかに制定されていると思われます。これにより事業所以外も取り締まることが可能でありますし、各市・区においてはカラオケなどの規制条例が別に定められているはずです。また、夜間の騒音として条例で具体的にdB(A)で数値が示されていればなおいいのです。
  3. 分譲マンションとのことですから、当然、区分所有法が適用されるわけです
     まず、管理規則を見直してください。住居専用とか書いてあればGOOD。それ以外に、使用細則にオ−ディオなどの可変音量を持つ機器の禁止事項はないですか? あれば区分所有法6条の違反行為となり、やめさせることが可能です。
  4. 理事長の解任決議を3/4で可決するか、区分所有者が裁判所に裁判をかければ理事長の解任が可能です。

 「4」以外の具体例をあげますと、まず騒音計が必要ですが、これは結構高価な代物です…。が、世の中捨てたものではなく、インタ−ネットで検索をしてみてください。<騒音計 貸し出し 当該地区>などでしますと、関東の方では市・区役所、保健所生涯学習センタ−、公立工業高校などで貸し出しがあります。事情を説明して1週間くらい貸し出していただければよいと思われます。これを読みとれば騒音レベルがわかりますので、後は「2」の方法が訴えやすいのではないでしょうか。また、借りられた騒音計に出力端子があれば、よりビジュアルに説明できます。RC232C端子であれLINE端子であれ、出力ができるもの。または、騒音計が短期間1〜2日くらいであれば、Yahooのオ−クシヨンで<騒音計>で検索すれば、リアルタイムアナライザ−という低価格の、1/3オクタ−ブ表示のFFTアナライザ−で、24時間測定が可能という優れものです。私も24時間これで上階を監視・録画し、管理組合に交渉材料として使用。
 あまり長くなりますのでこの辺で…(仕事中なもので)よろしければご返事ください。
 



 ハウスメーカーとの契約には、施工者を決定する意味のある「原契約」と、最終的な契約で事実上、部材を発注する効力を持つ「変更契約」という2つの契約に分かれているらしいです。当方は、現在、某メーカーと原契約を締結し、変更契約に向けて打ち合わせ中です。しかし、あと1回程度の打ち合わせで変更契約が締結できるかなと思っていた矢先、今までの間取りプランを大きく変更したくなっなのです。
 とはいえ、ここまで進んできた手前、いくらこちらが、客とはいえ、ここまで順調に20数回の打ち合わせをして、当方も納得しながら進んできた手前、初めに戻ってイチからプランを練り直してくれと言うのは、どうかと思って悩んでいます。
 プランを練り直してくれたにしても、信頼関係がくずれ、いい加減なものになるのではないかと心配なのです。今のままのプランで妥協して、進めるべきなのか? それとも、メーカーに思い切って相談したほうがいいのか?

 文面からわかる範囲での、意見を述べさせていただきます。
 結論から言って、ここは思いきってメーカーの方に相談されてみてはどうでしょうか。まだプランの段階なのですから、希望は伝えておくべきだと思います。ただし、これまでの打ち合わせでは納得しながら順調に進んできたとのことですので、言いづらい気持ちはよくわかります。恐らく、メーカーの方ともお互いに信頼感をもって接してきていることと思いますので、タイミング・言い方に気をつけて話してみるとよいと思います。誠意をもって接すれば伝わることと思います。
 この投稿をお読みになっているみなさんはどう思われますか? ご意見・アドバイスをお寄せください。みなさんの良い家づくりを願っております。



 私は工務店を20年してきました。そうした中、お客さんの高齢化、身障者の方が近年多く、工事も小額のリフォームを主体としてます。しかし一部の中には、私から見て、あまりにも高額で仕事を依頼してしまった方、また近年は下水道工事がありますが、水道工事店にも工務店にも品物を定価で見積もり、その上に品物代の経費も計上する、そして工務店はそうした水道店の見積金額の上に一割高くする、そうしたことが当たり前に成っているようです。つまり、定価で1000円ならば1000円の上に水道店が15%経費をつける、つまり1150円。そして工務店が10%で1265円になっている。このからくりを分らないお客さんもいます。私は1000円の品を特約店より600円で仕入れ、水道店に支給します。そして経費は工事金だけの10%をいただきます。しかし、こうした工務店は少なく、お客さんが困っているのにその足元を巣くうようなやり方が今日です。
 ある方がNPO法人をつくられたらとのことですが、私にはわかりませんし、お金もありませんが、ただお客さんのため、私に縁があって知り合いにならせていただいた方のため、家族のことより一生懸命になって務めています。この組織のことをお知らせくださいませ。

 当法人は、住宅雑誌「リプラン」(北海道・東北で発売する地域住宅雑誌)が、ホームページを開くにあたって開始した「住宅クレーム110番」が母体となって2000年に設立されました。
 インターネットの双方向性を生かして、住まいのいろいろな悩みに対して、その解決の糸口になるようなアドバイスを、リプランの協力建築技術者などのみなさんからボランティアで寄せていただき、1週間に1回の頻度で更新し、続けています。実際に現地を訪問したり、チェックしたりという活動は経費もかかり、ボランティア活動としては維持できないので、インターネット上に活動領域を限っています。
 そうした限界をわきまえながら、しかし初めて可能になった、住まいについての情報の杖、になっていければと考えています。




 小生のメールに「Y.H.さん」という方から、以下のようなご意見が寄せられました。それによるとカビの原因が多いようです。ご意見を全文掲載します。

『あのう…、ピンク色になるのはカビの一種ではないですか?? 某住宅メーカーにいたときにクレームで調査をしたことがありますし、現在、新築マンションでも同様のことがいろんなお宅で発生しています。芳香剤等々もあるかも知れませんが…たぶんカビでしょう…。
 対策は、まめに掃除をするぐらいしかないようです…。このカビは空気中に浮遊している雑菌が、人間のタンパク質等々を餌にして発生するもののようです。多く発生するようなら…おそらく空気中のその菌がたくさん発生していると思われるので、換気をよくして空気を入れ換えるのも良いかも知れません(主な発生場所は風呂場、トイレ、洗面)。黒カビ等々のように根付くものではないようなので、すぐとれます(カビキラーとかそういうものも特に必要ないと思いますが、時々除菌をされると気持ちがいいと思います)。
 お風呂等々は濡れていると全面的に広がってきますので、よく乾燥させることが大切です。水たまり等々は拭いておくのが良いと思います。
 カビの名前は忘れましたが、そういう機関で聞けばわかるのではないでしょうか? きれいなピンクなので、あまり気にされない方もいるようです(笑)』


2001/09/08 「「水が赤い?」に似た現象がわが家でも」 について

2001/09/01 「水が赤い?」に似た現象が我が家でも

2001/09/15 「水が赤い?」について




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