住宅クレーム110番
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 ある工務店で一戸建てを新築しました。ところが、その工務店にいろいろ問題がありまして困っています。まず、納期にルーズで契約書上は2001/5/31に完成となっていますが、遅れに遅れ7/15に取りあえず引っ越しを完了しましたが、外溝工事および細かい修正を残していました。その後、いつ工事に来るでもなく、ごくまれに職人が現れる程度でいつまでたっても工事が終了しません(9/21現在)。他にもいろいろ問題があります。
 そこで最近、我慢の限界に達したため、その工務店は切って、新しい業者を土地を買った不動産屋に紹介してもらうことにしました。工事の代金に関しては基本契約の代金は全て支払い済みですが、追加分の約100万は未払いです。工事が完了していないので最初の工務店には当然残金を払うつもりはありません。この100万を使って新しい業者に支払い予定です。こういう場合は住宅の保証は最初の工務店が当然保証するものだと思いますが、どうなんでしょうか?
 さらに、昨日新しい業者に見積もりに来てもらったときに洗面所の漏水が発覚し、壁・床は張り替えないといけなそうです。この代金は当然、最初の工務店が負担するべきだと思いますがいかがでしょうか?
 教えてください、よろしくお願いいたします。最初の工務店が文句を言ってきたら裁判も辞さない覚悟です。

 詳しいことをよくお聞きしないと難しい回答ですね。前置きをしておきますが、あくまでも個人的な印象を書きたいと思います。
 その工務店の対応については、ちょっとお客様の気持ちを十分に把握していないのかな、という印象を受けます。事前の連絡やまとめて残工事をするなどの配慮が少し足りないような気がします。とはいえ、具体的な責任の話が結局大事ということでしょうか?
 まず、追加工事の契約はあるのでしょうか? あれば、それを払わない正当な理由がいりそうですね。今は感情的になっているかもしれませんが、理論的には、残工事分の費用とその不払いしようとしている100万円の相関関係をきちんと整理しないといけないのではないかと思います。そうすれば胸を張って払わないことができると思います(変な表現ですが…) 。
 濡れていた壁や床の補修費もその金額次第だと思います。見積金額など、その辺の資料は今おつきあいしている業者の方に相談してはどうでしょうか?
 建物本体の補償問題ですが、それは今、施行されている「品確法」に基づいて建物は保証されると思います。「品確法」についてはご存じだと思いますが、いろんなところで調べられますので、もう一度復習してみてはどうでしょうか?
 詳しく調べれば良いのですが、とりあえず、頭の中の知識だけでお答えしました。



 このマンションに住んで、10ヵ月、見かけはお洒落で、防音も完璧そうだったのですが、入居して、かなり聞こえることに気が付きました。入居して3ヵ月くらいは、騒音もほとんど気にならないくらい、静かな生活でした。が、しかし、不幸にも隣の静かだった男性が引越しをしてしまい、次に入ってきた人間により、その最高の生活がぶち壊されたのです。同棲をしている大学生の人間だったのですが、深夜3時を過ぎても、しゃべっていたり、男の気持ち悪い笑い声だけが聞こえてきたりと、寝不足とストレスに悩まされる日々です。こうして書いている間にも、隣の人間は大声でしゃべっていて、落ち着いていられません。ここは、単身者用ワンルームマンションの上、契約書にも同棲は禁止!と書いていたので、どうにかしてくれと不動産屋に言ったのですが、同棲を禁止と書いた覚えはないと、あっさりと切り捨てられました。何度となく引越しを考えたのですが、実は引越しはこのマンションで2回目で、前も騒音で引越しました。ちなみに、前は木造のアパートで、もちろん何もかもが聞こえてしまうので、引越ししました。それでここに来たのに、また騒音で引越すのは、親にももう迷惑をかけられないし、いくつかマンションを探したのですが、いいのがみつからずに、今こうして我慢して暮らしています。
 テレビで、防音ゴムとかいうのを見たのですが、誰か知りませんか? 効果のある、防音グッズとか教えてください。
 



 はじめまして、よろしくお願いします。
 9/1から某木造系メーカーに工事を発注しました。基礎工事の部分で数回の工事ミスがあったのと手抜き工事が発覚して、現在工事がストップしています。その他にもいろいろ考えると怪しい工事がかなりあります。そこで各工程での工事方法の真偽をご教授願えればと思います。

  1. 地盤強化のために鋼管杭を30本打ち込みました、内10本が基礎のセンターから約10センチほどずれていました。メーカーによると、なかなか精度が出にくい工事なので仕方がない、ただし、ずれは当社の基準に外れているので10本の追加工事をさせて欲しいと言われました。

     ここで質問です。杭を打ち込むのはそれほど難しい工事なのでしょうか? また、基礎のセンターと杭のセンターは、ずれていても問題ないのでしょうか?

  2. 10本の鋼管杭を追加した後、基礎工事が再開されました。配筋が終わってコンクリートを流し込んでいましたが、一輪車でコンクリートを運ぶために、一度作った配筋を切断して通り道を作って作業していました。

     ここで質問です。一度完成した基礎の配筋を切断するのは問題ないのでしょうか? また、他の現場ではコンクリートの圧そう車を使用していましたが、いまどき一輪車でコンクリートを流すなんてことがまだ行われるのでしょうか? 私が工事を依頼したのは町の工務店ではなく、れっきとしたハウスメーカーです。

 以上ご質問させていただきました、よろしくお願いいたします。

 鋼管杭を使用しての基礎工事ですが、杭芯と基礎芯がずれている件については、現場ではずれることが多いです。図面の指示どおりの位置に狂いなく打ち込むほうが難しいことだと思います。また、ビル建築では、杭芯のずれによる鉄筋補強等をしますが、住宅ではあまりしていないのが実情です。10本打ち直すくらいの業者ですから、十分信用のおける業者のような気がします。
 また、コンクリート打設の件ですが、現場によっては一輪車による打設も十分ありえることですし、鉄筋を 切って通路を確保しても、しっかり補強すれば、そんなに問題のあることではないと思います。
 もう少し業者を信用して、うまく業者と付き合ったほうが得策だと思いますが? いかがでしょうか。



 ぜひともアドバイスをお願いします。
 このたび2×4工法で新築工事を行うことになり、先月末から着工しましたが、基礎工事で、雨天のコンクリート打設等の不手際から住宅メーカーの提案で工事をやり直すこととなりました。基礎は鉄筋入りべた基礎のベース部分のみが完了した状態で、打設から10日ほど過ぎています。
 メーカー側は重機を使用して、できるだけ地盤に負担が掛からないように基礎を壊すと言っていますが、一般的に重機を使用すると地盤が悪くなると認識しています。着工前に調査した地耐力調査では、岩盤が点在している土地で、かなり硬い地盤ではありますが、壊す前と同じ基礎構造で良いものなのでしょうか。地盤再調査を行ったほうが良い、砕石厚を増やした方が良い等のアドバイスをお願いします。
 
 コンクリート打設日が雨天ということで、基礎コンクリートを壊すことになったそうですが、どの程度の天候だったのでしょうか? 壊す前にコンクリートにコア抜きして強度等を調べてもらってからでも遅くないと 思います。もし解体する場合、当然地盤を傷つけることになるので、砂利補強またはコンクリート補強が必要でしょう。ただ、すぐ壊して解体する方向というのは、私は疑問です。ハウスメーカーも施主からいろんなことを言われて解体しないと納まらなくなって、そういう話し合いになったのでは、というような憶測をしてしまうようなご質問です。



 「水漏れによる内壁の修繕内容、費用の相場やレベルは?」を読みました。私があなただったらどうするかを書いてみたいと思います。
 建築関係の相場というものは我々素人にはわかりづらいものです。ゆえに、私はまったく同じ仕様で3社以上からいつも見積りをとるようにしています。その金額は驚くほどばらつきがあります。今回の場合には、一方的に請求されるのはまったくおかしく、あなたにも大家さんが呈示してきた条件でほかの会社、つまり大家さんと関係のない会社から合い見積りをとる権利があると思います。それら複数の見積りをもとに大家さんと交渉すれば、双方が納得の行く金額で修理ができると思います。




 貯水槽の騒音で、TOさんの投稿を読んでビックリすると共に、これはすぐに意見を書かなくてはと思い、メールを書いています。
 TOさんの状況は、以前、私が住んでいた賃貸マンションとまったく同じ状況でした。また、私も2階に住んでいました。私の状況を書いてみます。ちなみに、私は、音に関してはかなり鈍感なほうだと思っております。
 私は、最初、あの「ガガガガ、ウィンウィン」という音は、てっきり道路工事か何かをしている音だとずっと思っていました。本当にそのくらい、すごい音でした。特に深夜に音が大きくはないでしょうか? 私は、ずっと道路工事の音だと思っていたので、ずっと我慢をしていました。しかし、ふと、いったいどこで工事をやっているんだろうと疑問に思ったんです。それで、深夜、ドアをあけて、階段を降りてみて、ビックリしました。なんと、私の部屋の横の貯水槽が、ブルブルとすごい振動で、大きな音をたてて震えていたんです。その振動は、貯水槽だけでなく、立っている地面も震えていました。私は、これはただ事ではないと思い、次の日の朝に、すぐに管理をしている仲介業者に連絡を入れました。私は、どうせノラリクラリとかわされるのではと思ったのですが、仲介業者はかなり真剣に私の話を聞いてくれて、すぐにマンションにやってきました。実はこの騒音、マンションの隣の住民からも苦情がきていたそうなんです。最初は、TOさんの仲介業者と同じで、そんなクレーム聞いたことがない、とあまり真剣に相手にしていなかったそうなのですが、その住民が、音の大きさを計る機械(?)のようなもので、毎日、騒音がおきた時間と大きさを記録して、そこの仲介業者に書面を送りつけてきたそうなのです。それで、仲介業者もどうしたものかと悩んでいたところに、私が電話をしてきたというワケでした。その後、貯水槽の業者がやってきて、いろいろ調査をしたのですが、原因がよくわからない、対処しようがない、とか言って、ずっと放っておいたんです。
 そして大事件が起きました。その日の深夜0時過ぎだったでしょうか…。いつもと同じように、ガガガガガガガガとその日は、いつもより大きな音がしていたような気がします。そして、ひときわ「ガガガ・・ガッキーン」という、何か金属が折れたような大きな音がしてから、シーン……と静かになりました。あれ、静かになったと思ったら、今度は「ザーッ」という雨が降っているような音がしました。私は、能天気に「雨かな」と思ったんですが、窓の外には、星が出ています。まさかと思って外に出てみたら、すごいことになっていました。貯水槽につながっている水道管みたいな金属のパイプが、途中で折れて、そこから、すごい量の水が流れ出ているんです。しかし、時は深夜。業者に連絡しても電話には出ないし、いったいどこに電話して良いのかさっぱりわからなくて、そのままにしてしまいました。次の朝、マンションの駐車場では大騒ぎでした。駐車場から道路まで、水浸しで、すごい状況でした。結局、業者が修理をしたのですが、貯水槽につながる水道管を付け替えてからは、あの振動はなくなりました。
 今でも、どうしてあんな音がしていたんだろうとふと思うときがあります。また、あのときの水道料金は、家主(マンションオーナー)が負担したそうなのですが、いったいどのくらいの料金になったのかなあなんて、思ったりしています。TOさんのところもこのまま放っておくと、水道管が折れてしまうかもしれません。ちなみに、業者の方もこんなことは初めてと言っていましたから、非常に珍しい現象なのかもしれません。仲介業者の方には、一度、騒音がしているときに見ていただいたほうがいいと思います。どうか頑張ってください。




 我が家で抱えるトラブルと立場は違いますが、同じ内容です。ちょっとは参考になるかもしれません。こちらは上階からの音に悩む立場ですが、半年前に新築マンションの5階に入居して以来、上からガタガタ、ドシッ、ドンドンなどの音がします。夜間くつろげないので、かなり参っているレベルです。

我が家の見解はこうです。
●なぜ音に我慢ができないか=購入時に、販売担当者に音について確認したが、LL45等級で、木造や賃貸マンションよりは遮音性があると説明を受けている。なのに、賃貸のときと比べて、夜間TVを観ていてもドン、ドン、ガガガッなどと何をしているのか想像がつかない音がする。はっきりとです。前のマンションは賃貸でも、こんな音はしなかったのです。
●怒りの矛先=もちろん、施工会社、販売会社にです。だって、生活レベルにはそれぞれ差があり、「夜は絶対おとなしく」という条件をつけずに遮音性をアピールして販売したわけです。忙しい家庭は、夜も家事をしたり、お風呂に入ったり、絶対するはず。そんな音も聞こえてしまうようでは、LL45の最高レベルを本当に保って施工したのか疑わしいです。そのため、我が家では上階の人にお願いして音のテストに協力はしてもらっていますが、クレームは、まず施工・販売会社につけています。ちなみに全200戸のうち、音のクレームをつけているのは我が家だけだと言われています。施工会社と管理会社の対応はのらりくらりで、見せ付けられる証拠がないからまだまだ他人事と受け止めているようにしか見えません。「私たちはあなたの見方だが音の問題は難しい」と口で言うばかりで何も前に進めようとしない、堂々とした受身的な対応です。
●音のテストの結果=階上と階下の人にお願いしていろいろテストしました。意外ですが、音は、直上階だけでなく、両斜め上やそのまた上からもかなり響くことがわかりました。また、お風呂場の椅子をずらすゴリゴリという音が、リビングの真上に響くこともわかりました。我が家に聞こえる音は、真上とばかり思っていましたが、夜、真上の人が留守でも、真上から響いて聞こえます。施工会社も、後から、そういう説明をしてました。我が家の場合は、階上で間取り変更の工事が入ったので、それが原因ではないかとの疑いもありますが、本当にTVの音量を大きくしてもはっきり聞こえる程度の音がひどいときは1分間に5回もあり、音の種類もいろいろで定期的でもないのです。直上階と直下階の人は夜もほとんど聞こえないと言います。上の人は、テストのときに我が家に聞きに来てくれて、音が大きいのでびっくりしていました。我が家はリビングにカーペットを敷いてテーブルセットも置かず、音の出るものがなくて、上の人は重厚なテーブルセットもあり、和室をフローリングに変えている。でも、決して人並みはずれた生活はしていないと、その人柄から確信できるのです。
●これからのこと=まず、本当に基準をクリアした構造になっているのか確認ができるまで、とことん追求する予定です(目下、資料作成中)。その後、構造に欠陥があれば当然修整を要求し、もともとこの程度の遮音性しかないのであれば、販売時に実態を説明すべきだったのをしていないということだから、その事情説明を要求する予定です。販売時に、モデルの床を実際に叩いたり、物をぶつけたりして、「この程度は聞こえますよ」とお客に説明していればいいことですよね。それをせずに遮音性のアピールばかりをするから、購入した人は問題の原因がどこにあるのかを見出しにくくなって、すぐ階上の人が問題だ、となってもめなくていい同士がもめるのだと思います。だから、我が家はトラブルの原因となった売る側のどこか(施工会社)をしっかりつなぎとめ、逃がさないつもりです。まだまだ管理組合で対処する段階ではなく、構造を疑い、音の記録を1週間つけてます。もし、構造に欠陥がないとして、遮音性もこの程度だとしたら、施工会社や管理会社はしっかりと住民に実態を説明して、あとは管理組合が前向きに住民に呼びかけて、カーペットを敷いたり椅子の脚にカバーをつけてもらうしかないと思います(LL45の基準は、1〜4KHZのとき、41〜42dBくらいと聞きました)。




 購入して1年の新築の鉄筋コンクリート3階建ての家です。裏は山になっており、家の裏側は2階まで土に埋まっています。5棟現場です。
 問題は水漏れです。土に埋まって外側の壁は見ることができませんが、内側の壁から水が洩れていて床に流れ床にカビが発生して、気がついて売主に電話しましたが、絶対に外からの水漏れはないと言われ、そのままにされてしまいました。でも、どんどん床カビがひどくなるので早く床を開けてもらうように言って、9月に開けてもらいました。床は1メートル四方腐っていました。壁は石膏ボードをはずしてもらい、コンクリート剥き出し状態にしてもらったら、いきなり水が吹いてきました。
 今は外の土を掘り起こしてまして、コンクリートが見えている状態なのですが、どこが水浸入口かがわからないのです。現場は地中3メートルの深さがあり、1階部分の屋根がけんち石まで続いていて、2階部分は1階部分より小さいので、けんち石と家の間はコンクリートになっており、配水管も入っていませんでした。
 今は業者(売主の下請け)がしっかりと工事をしてくれて、水漏れ原因を探してくれることを願っていますが、修復できるのか不安です。

 コンクリートを地下に埋め込み、中に居住空間を造る場合は、万全の湿気対策が求められます。
 本件は、前面が普通の地上にあるため、湿気が左右に回り込むと考え、コンクリート防水に関心を寄せなかったのでないかと思われます。裏面の山に雨が降りますと、雨水が浸透します。コンクリートそのもは透湿するため、外見上はまったく亀裂や隙間がなくとも、吸い込んだ水がコンクリートの中に出来た石と石との隙間に停滞して、居住空間に様々な影響を与えます。ドライピットといって、コンクリートの壁と土との間に擁壁で空間を造ったり、シート防水、アスファルト防水、最近ではFRP防水などの対策が取られます。本件も土を取ってコンクリートを居住空間の20センチくらい下まで露出させ、上記のような対策を行わなければなりません。
 本件は住宅品質確保促進法の瑕疵担保責任の適用になると思います。つまり、法的に施工者側はその責任を全うしなければならないということです。しかし、一方的にその権利だけを主張しますと、竣工時の瑕疵であったかどうかの、ややこしい問題になる場合もあります。質問者が多少の負担をしても施工者に気持良く、対応できるような穏やかな交渉を行ってください。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。 アドレスは http://www.fas-21.com/ です。 もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。



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