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築1年半のマンションですが、入居当初から水道から水道管に使ったシール材が剥がれ落ちたものが出て、それが詰まって水の出が悪くなるという状態に悩まされています(灰色のゴムの小さい固形のもの)。 業者の説明では、シール材は人体に有害な成分は含まれておらず、時期を待って、そのカスが出なくなるのを待つしかないという返答でした。そうは言っても、もう1年半も同じ状態が続いていて、ひどくなると洗濯機の水を給水する箇所、キッチンの蛇口、トイレの給水など、あらゆるところでそのカスが詰まるので、そのカスを取り除くそうじを自分たちでやっているのが現状です。 こういったことは、マンションでよくある事例なのでしょうか? また、自然にそのカスが出るのが止まるのを待つしか方法はないのでしょうか? 建物が新築されてしばらくは、給水管からゴミのようなものが出てくることがあります。通常、竣工し、引渡す前には、水を流し、配管内をキチンと清掃しているはずですが、ある程度はしかたありません。これらは、 A.受水槽・高置水槽内のゴミ B.配管の切りくず C.配管シール材等 です。A、Bは出ることがあってもすぐになくなります。Cは配管(鉄管)の継ぎ手部分(接続箇所)をシールする材料で、配管の内側にはみ出てきますので、それが剥がれてカス状になることはあります。建物の規模(戸数)、カスの量(どの住戸にも出るのか、TKさんのところだけなのか。また掃除の頻度はどの程度なのか)不明ですが、新築後1年半も続いているのはちょっと考えられません。したがって、以下のことが考えられます。 D.給水管に塩化ビニールライニング鋼管を使用している場合で、内側のライニング材が剥がれた。この事例は、塩化ビニールライニング鋼管が使用されるようになった頃に、発生しています。現在では配管の切り口に管端コア(コアジョイント)を取り付けてライニング材の養生と錆こぶの発生を防いでいますが、何らかの原因によるライニング材の剥離も考えられ、この場合は量も多く、長時間にわたって出ることとなります。 また、加圧給水方式(高置水槽のない給水方式)の場合は、 E.加圧タンクのダイヤフラムが塩素のために劣化し、剥がれてカス状になることもあり得ますが、竣工当初からの発生はちょっと疑問です。 いずれにしても、カスの分析を含んだ全面的な再調査を行ってもらったらいかがでしょうか。
よろしくご指導お願いします。 「NPO住宅110番より」 上記のOさんからの相談に対して、違う立場のお二方よりアドバイスをいただくことができましたので、以下に掲載します。それぞれのアドバイスを参考にしていただけると幸いです。 中古マンションのコンクリート床にラバー付きのフローリングを直貼りしたものと解釈いたします。東京は北海道と違い湿度が高いこともあり、合板でできている床材が業者の言うように膨張し、床鳴りすることも考えられます。それとラバー付きはどうしてもクッション性があり、歩くと沈むため、そのとき床材同士の差込部分が床鳴りする場合もあります。いずれにしても原因がはっきりすれば対策も立てやすく、湿度が影響してるようなら除湿・換気をしてみてください。 以前同じようなご質問がありましたので参考にしてください。 「マンション床鳴りが気になる」 夏、陽光はガラス繊維のように透き通っており、高気圧が繊維の先端を鋭く磨き上げ、半袖シャツの腕に突き刺さる。体内に入った繊維は汗に変化し、汗腺から湧き出してくるかのようだ。こんな日は風呂上がりのビールが旨い。疲れを癒すため、ぬるめの風呂に長く浸かって、ちょっと居眠りをしたり、長すぎて湯当りしたりして、風呂は楽しい。いよいよ旨いビールを期待してバスタオルを首にかけて、下はトランクス1枚で冷蔵庫の前に立ち、ドアを開けようとする横からもう一本腕がでてきて、その手には麦茶の入ったコップが握られている。その腕には不平をさえぎる力がみなぎっていて、私のことばを封じ込めている。だから、だまって麦茶を飲んで「ふ〜っ!」とビールの時とはちがったため息をはいた。風呂は楽しい。 Оさんの風呂にはもう一つ楽しみがあって、それは小さな妖精(ハエ)たちが舞い踊ることだ。Оさんが入浴中に現れるのだろうか、そうだとすれば羨ましい妖精である。私が妖精になりたいくらいだ。Оさんと目が合って、Оさんの瞳に愁波が漂うものであれば僅か30日くらいの命をそのままОさんに捧げようかと思ってしまう。妖精たちはチョウバエの仲間であろう。蝶蝿である。まさに妖精となった蝿の趣があるネーミングである。私としては妖精を殺虫剤で殺すなどとてもできない。もっと格調高い方法で殺して差し上げる。というより正直にいえば「よい薬」などないのだ。薬局にはたくさんの薬があって、どれもみな「よい薬」であるが、ちゃんと正しい使い方が書いてある。正しく使うと「よい薬」である。しかし殺虫剤の正しい使い方は患部を見出せない限り難しい。適量を適所へ施すことができないのである。適量と適所を誤るとみな「悪い薬」になってしまう。では格調高い殺し方を、 ・その1 この蝿は名前に似合わず汚いところが繁殖の場となる。Оさんはちゃんと週1回の割で掃除しているいのに「汚いとは何事か」と怒られそうそうだが、私は愁波の意味を忘れて説明しなければならない。まず、この妖精たちが現れること自体、論より証拠なのである。じゃ、どこかというと、バスタブの4方4面の中とバスタブの下。背中を預けるところとお尻を着くところのFRPの裏側である。排水の仕組みによっても違いはあるが、まずここを疑う。ここに洗い流した垢やカビが水分とともに溜まり、時間をかけて醗酵し妖精たちが酔いしれる酒となる。しかし、人から見ると汚い場所である。だから、ここを洗浄すれば妖精たちはいなくなってしまう。しかし自分でやるには難しい場所であり、ユニットバスの専門家の手を借りることが近道である。 ・その2 ユニットバスであれば天井に丸か、四角か、楕円かの点検口があるかもしれない。これは天井のフタのような構造になっていて天井側に溝があり、フタがこの溝にはまるようになっている。この溝に汚れた水が溜まっているかもしれない。脚立を使って、安全を確保した上で点検し、汚れた水が溜まっていたならば拭き取る。これで完了である。しかし、なぜ天井の裏側に汚水があるのか、ここが一番の悩みどころとなり、鍵をにぎるのは風呂の換気扇となる。風呂の換気扇は天井裏でダクト(管)に接続されているのが普通であるが、ここが外れているかもしれない。できれば換気の専門家に点検を依頼することが望ましい。 その1とその2を実行するとき、これらの箇所に何やらウニョウニョと蠢く短い糸状の生物を発見するかもしれない。そうであればしめたものである。これらを洗い流せば完璧な駆除ができたことになる。妖精の子どもだと思えば気持ち悪くはないかな? どうしても妖精と思えないときは、害虫駆除屋さんにお願いしましょう。業者選びは慎重に! Оさんの気持ちを理解してくれるところを選んでください。 ・その3 排水が床より下へ流れて行くところには、トラップといって水を少量ためておく部分がある。トラップの構造はいくつか種類があって、なかにはトラップを取り外して洗浄できる構造にしたものがある。洗浄後トラップを外したままにしていたり、流れをよくするために故意に外してあったりする。この場合、妖精たちはパイプの暗闇を伝って風呂場にやってくる。幼虫たちは遠くにいるはずである。よって、トラップを正常に設置すれば問題は解決する。もっとも、一番最初にやってきたハエはなぜ?どこから?という疑問があるが、これはわからない。妖精だから妖術の1つや2つ身に付けていても不思議はない。穏身の術を使って気づかれないようにやってきて、例の旨酒にありついたと、湯船に浸かりながら考えると、やさしい気持ちになれるかもしれないし、風呂の楽しみも増える。 Оさんのところには台所にも何かいるようである。それが台所のモスラ♪モスラ〜や!モスラ〜や!と歌っても何の効き目もないので、まじめにお答えします。 流し台の戸棚や食器棚の中に仕舞い込んだ乾燥食品を徹底的に探しましょう。乾燥うどん、インスタンドラーメン、などの乾麺、ビスケットやクラッカーなどの小麦粉加工製品まだまだ探してくだい。…………まだあきらめないで! もっとよくさがして! おっ!こんなところにクモが糸をはいているではないですか。なぜこんなところにクモが? でも、それはモスラが吐いたの糸なんです。ここまでくれば、ターゲットはもうすぐそこにあるはずです。あった! 粉々にくだけた冷麦。これが原因です。そんな糸も冷麦もないよ。という場合は米びつの付近や、しまい忘れた煎餅は? きっとどこかに1センチくらいのモスラの幼虫がいるはずです。特に前述するような食品を食べているはずですよ。「でも私の台所にそんな虫がいるはずないわよ」なんて思わないで。さっ!もう一度よくさがして、この際、台所を全部きれいにお掃除してしまいましょう。隅から隅までですよ。古い食品は保存食でも1年以上経過しているものは、もったいながらずに捨てましょう。きれいさっぱりにしたなら、次のことを心がけましょう。
ちょっと台所を見回してください。蛾を退治した後は台所もきれいになりました。これでもう大丈夫ですよ。蛾の名前は、ノシメマダラメイガ、コクガ、イガ、バクガ等。これらは食品害虫としては大関、横綱級です。まだまだ食品害虫はたくさんいます。おなかをすかせてあなたの台所を狙っていますよ。どうぞお気をつけください。そして、お風呂並に楽しい台所にしましょう。 追記 万が一、虫を食してしまってもおなかが痛くなることはないと思うのですが、無責任でしょうか? 以上 2000年9月に新築のマンションに入居しました。12月初旬から、以下3つの症状に悩まされ始めました。
しばらく様子を見た上で、2月にはアフターサービスを請け負っている会社に連絡し、施工会社から担当者が来ました。その結果、
このような症状の、考えられる原因は何でしょうか。また、このまま改善されない場合、こちらに打つべき手はあるのでしょうか。ちなみに、24時間換気システムが入っています。また、施工がらみのトラブルは入居前の内覧から数々あり、その対応もまだすべては終っていません。 長くなりまして恐縮ですが、どなたかご意見、アドバイスをお願いいたします。 チヤッキダンパーで逆流現象は改善されたものと思います。もともとトイレには溜められた水がストックされており、他の空間と対比しますと湿度がかなり高くなっています。そのため、トイレに入った時に湿気を感じる場合があります。 トイレ換気扇が電灯と一緒になっているのは簡単に改善できると思いますので、対策をすべきでしょう。その際、狭いトイレの中が負圧状態となることが考えられますので、音を逃げないようにドアの上のほうにスリットを設けることが必要です。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。 アドレスは http://www.fas-21.com/ です。 もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 今回初めての投稿になります。なけなしのお金をはたいて、購入した我が家というものが、はじめの基礎の段階からトラブルが続きっぱなしで、入居したのが平成11年12月ですから、まだ1年6ヵ月過ぎただけなのに、自分の家の自覚もなければ、愛着もわきません。家でなければ、気に入らなければ買い換えるということもできるのに、高いお金をだしているにもかかわらず、買い換えもできないで、これからずっとこの家に住まないといけないと思うと、なんのために子どもを預けて自分は働いているのかと自問自答して、夫婦喧嘩も絶えない日々です。新築の家なんかを建てなければよっかたと自分を責めています。 7月7日に、ベースに布基礎のコンクリート打ちを午後から行いました。17時ごろ終わり見に行きましたら、基礎上部に細いヒビが数ヵ所あります。強度および経年変化による問題はないのでしょうか? 問題ありの時の対処は? 本格的な鉄筋コンクリート造建物の場合、床版コンクリートの打設後、散水養生といって急激な乾燥によるクラック防止の対処をします。結果的に言えば、これをしていれば良かったのではと思います。しかし、だからといって構造的に根本的な問題かと言えば、そうでないとは思います。建物の垂直荷重によるベースのたわみは鉄筋によって補強されているからです。むしろ、心配なことがあるとすれば、ヒビから水が入ることによる鉄筋のサビやそのサビによる鉄筋の膨れなどではないかと思います。それに対しては、ベース上に何らかの防水処理を施すのがベターな対応かと思います。 どんな防水処理が良いかは、施工会社が相談に乗ってくれると思います。 建築中は、何度もお世話になりました。おかげさまで無事完成し、入居して2ヵ月と少し。ちょっと心配なことがあり、メールいたします。 水たまりができるほどではないのですが、常に地面がしめった状態にあります。基礎部分のコンクリートが地面から20センチぐらいまで、濡れています(晴れの日もそうです)。盛り土の質が悪かったかとも思われますが…、今さらやり直すこともできず…。木造の一番の敵は湿気ですよね。心配です。そんな状態で、家に影響はないのか、はたして30年持ってくれるのか。ちなみに、ベタ基礎です。 回答をお待ちしております。 竣工時のコンクリートは多くの湿気を持っています。さらに梅雨の雨が連日のように降り続きました。コンクリートの下部が濡れたままでいることは、この時期において、あまり不自然なことではありません。この冬を越えられた時にその濡れた状態が緩和されるものと思われます。それでも緩和されない場合は、基礎の周りに暗渠や側溝を埋めて地下水面を下げる対策があります。むしろ床下の乾燥度合いを注意深くチェックする必要があります。床下のベタ基礎のコンクリートの表面が乾燥していることが大切です。できれば、土台など木材の含水量を計測器機で実測し、20%以下になっていれば腐食菌は発生しません。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。 アドレスは http://www.fas-21.com/ です。 もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 通気口の裏の外壁がボロボロになって困ってます。北海道の築9年の家なのですが、家の中にあるレジスター(通気口)が直接外に出ていないのです。外壁と内壁(タイベック)の間に通気層があって、そこへ出ているだけでした。通気口は一年中、開けっ放しで良いとハウスメーカは言っていたので、開けっ放しでおりました。外には繋がっていないので特に寒くもありませんでした。一昨年あたりから、春になると通気口の場所の外壁が結露していたと思われ、剥がれだしました。その建築メーカーはすでに倒産しており、別のメーカーに修理お願いしようと思うのですが、今と同じ工法で(外壁と内壁の通気層に排気口)良いのか、それとも一般的な排気口を外壁の外側へとつなげる方法が良いのか迷っています。ご助言お願いします。 レジスターを通気層の中に放出する施工を見かける場合がありますが、全くナンセンスな施工です。確かに、外部からの冷気が入りこまない利点があるため、そのような施工が行われるのでしょうが、レジスターは自然換気を促すもので、少しでも通気抵抗があればほとんど役に立たないのです。南側の日射熱が当たる場所においては、通気層に上昇気流が発生しますので、その時にかなりの自然換気が促進されます。しかし、換気は恒常的に行われなければなりません。日の当たらない夜とか、北側の日射の当たらない場所で自然換気を期待することはできません。 サイディングの外側防水はシッカリしていますが、裏側からの防水処理がほとんどされておらず、本件は典型的な積層剥離現象です。裏側から表に向かって湿気が透湿する際に、サイディングの素材そのものを侵してしまいました。 塗装処理での補修はすぐに落ちてしまいます。サイディングの張り替えが必要です。本件質問は、当然のことながら、外部にフードを設けて排気しなければなりません。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。 アドレスは http://www.fas-21.com/ です。 もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 某大手メーカーの注文住宅で、新築4ヵ月です。先月入居後、初めて床下の点検口を開けてみたらびっくり! 雑草が防湿シートを突き破って、もうすぐ床に届くほどまでに伸びているのです。早速、メーカーのお客様センターに電話したところ、「防湿シートの張り替えをします」の返答だけ。しかも、これを6ヵ月以内点検に該当させるとのこと。定期点検の前倒しは抗議の結果、やっと取り下げたものの、雑草の処理についてはあいまいで、シートの張り替えの一点張り。営業マンに苦情を言うと、やっと見に来て「スギナ」だと判明しました。その後、業者も交えて三者で話し合い、床下に潜り、手作業でスギナを抜き、10日ほど後にシートを張り直すということになりました。 ところが、シートを張る前日になって、また新芽が床下に生えてきたことが判明。すると、メーカー側はその状態でも上からシートを張ると言うのです。「それではまた同じことの繰り返しではないのか?」と言ったところ、開き直ってしまい、「こういうことはよくあること。防湿シートは雑草で破られた穴よりは、ただ土の上に置いてあるものなので、むしろ重なり合ったところからの湿気のほうが大きいので気にすることではない。それに、床下の雑草が生えたことで、生活する上で何の支障があるのですか」と言われてしまいました。 これは、我慢しなければならない範疇なのでしょうか? なぜ、床下に雑草が生えたかという原因は、おそらく元の土にかなりの雑草の種が混じっていたということだと思います。何度かこういうケースに対応した専門業者に聞いたのですが、今すぐ効果的な対応をするとなるとシートをめくって除草処理をするということになります。 しかし、そのデメリットは床下で薬剤を使うことによる人体への悪影響です。では、ほったらかしておいたらどうなるかということですが、2〜3年後には雑草は生えなくなるそうです。ですから、今は新築したばかりで「まさか」というお気持ちはあると思いますが、発想を切り替えて2〜3年、様子を見ようというのが結果的に正解かもしれません。 時々、メーカーの方にも来てもらうことは良いと思いますよ。
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