住宅クレーム110番
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 フローリング仕上げLL45、スラブ厚200ミリの新築マンションに入居していますが、上の階に住む子どもの足音に悩まされています。 
 部屋によって、たとえば、リビング(床暖房設備あり)や和室の部屋からは足音や物音はほとんど聞こえてこず、さすがLL45だなぁ、という感じなのですが、それに反して廊下の振動音は本当にひどく、大人が歩いたり、子どもが廊下を走ったりするときの足音が、かなりはっきり階下に反響してきます。私は、その音の差があまりにも顕著なものですから、先日失礼ながら、建設会社の人に施工方法や材質の点で何か違ったことをしているのか?(内心、手抜き工事をしているのではないか)と聞いてみたのですが、建設会社は当然ながら、あくまでも、そんなことはない、と言います。 
 そこで質問なのですが、居室に比べ、廊下の遮音性が劣るということはよくあることなのでしょうか? また、建設会社がフローリング工事を正しく施工しているかどうか、チェックする方法はないのでしょうか? どうぞよろしくお願いいたします。
 
 この文面をみると、このマンションは「LL-45」ということで(しかもスラブは200ミリ)、結構な造りになっていると思います。ただ現在のマンション事情からすると、やや普通のものかもしれませんね。居間は床暖房、和室は畳敷きという面から考えても、その他の部屋、特に廊下については上階の騒音が気になるというのは致し方ないと考えられますが、それでは回答になりませんので考えられることを述べていきます。
 まず、「LL-45」等級とのことですが、あくまでもメーカーでの等級ですので(カタログ数値)実際に検証したデータでは、その等級より1から2ランク下がったものになっている可能性が考えられます。お宅の場合、廊下の騒音が著しいとのことですが、これは他の部屋に比べて圧倒的に狭い(廊下の幅ですが)のも原因だと考えられます。これは、他の部屋も同じ施工をしていると思いますが、「際ねた」というものを壁の周囲に回してあり(これは壁際に家具等を置いても下がらないようにするためです)、それがサウンドブリッヂ(音を伝える橋)になり階下に音を伝えてしまっています。また、その他のクッション材もサウンドブリッヂになる可能性もあります。建築業者の言うとおり施工的には同じものを使っているかもしれませんが、施工段階の気遣いを少しでも多くしているならば、もう少し良くなったかもしれません。(手抜きではない)工事をきちんとやっているのかどうかのチェック方法ですが、これといった方法はなく、やはり一部でも床を剥がして、実際に目で確認してみるのが良いと思います(お金がかかりますが)。
 あまりお役に立てる回答でなかったことをお詫びいたします。



 いつもホームページ拝見させていただき、たいへん勉強になっております。ありがとうございます。早速ですが、筋交いのことについて少しお教え願いたくメールを送らせていただきました。
 筋交いの上部に1センチ以上の隙間があるのですが、プレートで梁、柱、筋交いがとめられていれば大丈夫と業者の方がおっしゃるのですが…どうしても気になって専門の方のご意見を聞かせていただければと思い、メールを送らせていただきました。
 お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。
 
 1センチ以上とはどのくらいの隙間なのでしょうか? 確かに現在の多くの大工さんたちの技量では、一分の隙間もなく…というのは難しいというのが現実です。そのために、プレートなどの金物を使うのですが、その使い方や金物自体の性能にも細かい規定があります。その規定に従ってきちんと施工されていれば、さほど気にすることもないのかもしれません。しかし、そのプレートを留めるスクリュー釘の位置に影響があるほどに隙間があるとすれば、問題です。その場合は、筋交いを入れ直してもらったほうが良いでしょう。また、金物はZマーク表示金物、またはZマーク同等認定金物を使っているかを確認してください。



 はじめまして。ソーラーサーキット工法で家を新築しました。入居後2週間程度(築2ヵ月程度)で、寝室に使っていた和室にカビが発生しました。業者は畳の交換を行ってくれましたが、その際の説明がどうにも納得できないので相談させていただきたいと思います。
 カビたことに対する説明というのが、『家を新築した際に畳や柱がまだ呼吸をしていない状態で生活を始めると、湿気が家の中にこもり、畳などの湿気を吸いやすい部分にカビが生えることがある』ということでした。ただSC工法で、24時間強制換気ということで、湿気やカビとは無縁であるつもりでいたため、その説明には納得がいきません。建ててしまってから、中途半端な高気密高断熱の家は、従来の工法で建てた家よりも湿気やすかったりシックハウスの原因になると知り、かなり憤りを感じています。窓もなるべく開けないほうが良いとの話だったのに、木材が呼吸をし始めるまでは(期間はわからないとのこと)なるべく換気するようにとアドバイスされました。畳屋さんからは「畳には防カビ加工がしてあり、今までに畳がカビたことはない。(SC工法の家だと聞いて)畳が家中の湿気を吸ったのだろうと思う。原因はそれしか考えられない」と言われました。カビのクレームがつくまで、畳屋さんは普通の木造住宅だと思っていたそうです。いまは除湿機を借りて、どれくらい湿気がたまっているか調べている最中ですが、最初の工法のウリと現実があまりにかけ離れていて納得できないのです。
 無知なため、業者から言われたことが真実なのかどうかわかりません。ただ腑に落ちないため、思い切って他の機関に相談してみようと思いメールしてみました。どうぞよろしくお願いします。

 NAさんは和室を寝室としてお使いのようなので、お布団をご使用されているものと思われます。あくまでも推測ですが、常にお布団が敷きっぱなしの状態であればソーラーサーキット工法であっても、そうでなくても、カビの問題は発生すると思います。ソーラーサーキットで24時間換気だから、カビや湿気に無縁とは単純に言えません。まずは建築をされた工務店さんにご相談されることを、おすすめいたします。
 また文面から推測すると、畳の防カビ加工とは通常畳表のみの処理なので、ワラ床であれば、さらにダニの発生が懸念されますので注意が必要です。



 ホ−ムペ−ジ拝見し、いろいろ参考になってます。
 じつは我が家も不同沈下し、基礎レベルで、最大69ミリ差があります。基礎補強に、メ−カ−の指示どおりにパイルを48本打ったのですが、メ−カ−に相談したところ、ジャッキでもちあげるとのことですが、そんなことがほんとうにできるのでしょうか? 内部の建具などに影響はないのでしょうか、ぜひご教授ください。

 不同沈下を改善するための極めて基本的な工事方法です。パイルで地盤を補強して、ジャッキで持ち上げます。基礎コンクリートごと、そのベースの下から持ち上げる方法と、土台から分離して持ち上げる方法などがあり、その現場の状況で判断します。当然、建具などに多少なりとも建て付け調整が必要となりますが、不同沈下を固めた後での調整ですので全く問題なく処理できると思います。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。 アドレスは http://www.fas-21.com/ です。 もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。



 新築で3ヵ月前に購入したマンションの床のすき間より水がしみ出てきました。原因は、業者の取り付けていたシステムキッチンのドイツ製の水栓のねじがゆるんでいたための水漏れです。対処として、リビングの床、キッチンの床のクロス張替えを言っていますが、それだけで、大丈夫なのか? 不安です。今は、壁のクロスも空気が入り、べこべこしていています。
 まだ、保証期間のため、無料で修理してくれるらしいのですが、どこまで修理を要求すればいいのでしょうか? 困っています。よろしくお願いします。

 原因がハッキリして、その対策を講ずることができたのは幸いなことです。漏水トラブルは、その原因を調べるのに多くの労力を費やすことがあります。特に保証期間が過ぎますと有料になりますので、水まわりのバルプや設備機材との配管取り合いの締めつけなど、十分に注意が必要です。
 クロスに湿気をもたらしますと、延びたり縮んだりして本件のような無惨な状態になります。漏水トラブルを防ぐために、定期的に設備工事店などの専門家による事前点検を行うことを薦めます。また、北側の壁のように、壁が常に低温になっていますと、その部分の壁の含水量が増えて、クロスが剥離したり表面に凸凹がでることがあります。対策は壁の温度を下げないようにできれば良いのですが、手っ取り早いのは、その部屋の温度を暖房器で上げることです。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。 アドレスは http://www.fas-21.com/ です。 もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。



 私の実家は、トラックが夜中でもよく走る道に近いところにあります。しかも、隣の犬の鳴き声、赤ちゃん・子どもの泣き声が激しい。そのため同居ができないのです。まだ、両親はローン中でお金を掛けずに、防音をきっちりとしたいのです。部屋は1部屋だけをしたいです。道路からは一番遠い部屋で角部屋です。防音方法について教えてください。

 防音工事の方法はいろいろありますが、一番のウイークポイントは開口部(窓)なので、手っ取り早くすませるのならば、「内窓を取り付ける」方法があります。が、すでに付いているのであれば、「ガラスをペアガラスにする」または外部に「防音サッシ(認定品)を取り付ける」場合があります。最後のパターンが一番効果的でありますが、金額も一番かかることになります。
 次に内装ですが、床はほとんど影響しないのでそのままとしたほうが良いでしょう。壁と天井のみ工事を行うということになります。その方法は、「既存の壁、天井の上にもう一枚の壁天井をつくる」方法です。具体的には、新規の下地を組み、その間にグラスウールボード(25ミリ)を挟み、ボードを貼り、通常の仕上げをするというものです。また、仕上げのボードを貼る前に遮音シートを貼るとよりベストになるでしょう(外壁に面した押入れも対応しなければ効果は半減します)。
 また、換気扇等の開口部も検討する必要があり、直接外部に筒抜け状態にならない方法として、熱交換型の換気扇等をつける場合があります。詳しくは、防音工事を数多く施工した実績のある工務店等に相談することをお勧めいたします。



 道内某所に住んでいます。
 先日、隣地で住宅の建設工事(新規)がはじまりましたが、基礎工事が始まると同時に自地との境界石2本が断りなく抜かれました。管理者に問いかけたところ、いきなり喧嘩ごしで「抜いたところを見たのか? なぜ、そんなことを俺に言うのだ」と話になりません。工事と同時に抜かれたので、こちらも推測でしかありませんが、話はそのままとなっています。こちらとしては無用のトラブルを避けたいので、元通り境界石を埋めたいと考えています。担当者は柄悪く、話すのも億劫なのですが、良い解決方法をアドバイスください。
 また、私自身が抜いたモノではないので費用負担はバカバカしいのですが、境界石埋め戻しにはいくらくらい掛かるのですか?

 隣地にて工事を施工している建築業者の対応があまりにもひどいケースだと思います。このような、人を脅すような対応しかできない業者は何を言っても無駄かもしれませんが、境界の杭を自分たちが抜いたかもしれない(多分そうですが)というのは自覚していると思います。それを、お隣であるあなた(いわば素人という気持ち)に指摘され、引っ込みがつかなくなったのが本当のところだと思います。これは、面倒でもその建築会社にその旨伝えて、社長なり責任者に一度来てもらい、解決するのがベターだと思います。
 また、費用の件ですが、そちらにて負担する必要はいっさいありません。その業者の負担できちんと原状復旧してもらってください。



<〜NPO住宅110番より〜ここに寄せられたご相談へ、読者のみなさんでご意見・アドバイスをいただける方、メールをお寄せください。>

 アドバイスいただけませんか? 注文住宅を購入し、数日後にオーナー検査なのですが、どんなポイントに注意すべきでしょうか? 設計図を見ても実際の間取りと何が違うのか(違いがないからなのでしょうが)わかりません。押さえておくべき点があれば、どなたかお教えいただけないでしょうか?
 ちなみにRC工法2階建てで延べ60坪、内断熱で床はフローリングです。




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