住宅クレーム110番
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 29世帯、外階段が2ヵ所付いて駐車場に出られるようになっているマンション居住しています。午後3時過ぎになると、小学校低学年の子供の溜まり場(7〜10人ぐらい、友達を連れてくる)になり、外階段を利用してかくれんぼをし、廊下・階段・AV等走りまわっています.また、外階段扉のノブに足をかけたり植木の垣根をよじ登ったりし、マンション内に入ってきているようで、ノブが壊れた時の修理等は修繕費でまかなわれていると思うのですが、とても理不尽に思います。我が家は子供がなく、昼間一人で静かに生活しているので、子供の行動、声が非常に気になり、子供たちにも注意をしましたが、翌日からまた同じです。駐車場で親が立ち話をしていても子供には一向に注意しようとしませんし、駐車場が子供の公園になっているのもおかしいと思うのですが…。
 近々マンションの総会があるので、その時に話した方がいいでしょうか? 総会には管理人さんと管理会社の方も出席されるので、総会前にお話をしといた方がいいでしょうか? 共用部分での騒音苦情はどのように対処したら良いかアドバイスお願いします。
 
 私のマンションでも共用部で子供達が遊んでいます。特に駐車場では車が通りますので、危険ということもあり、警告文を全戸に配布したことがあるほどです。総会で話をするのは良いことだと思います。が、しかし子供の騒音はなくなりはしないでしょう。あなたの感覚でおかしいと感じることは常識ですが、子供相手に大人の理屈が通るかどうかは別の話です。こんな子供に注意をしない親、そしてあなたの大人の理屈。どちらも「集合住宅に住む」という観点から考えると、良識ある人とは私は思えません。一つ屋根の下で共同で住んでいるという概念が希薄だと、対立の図式しか出てこないのです。
 苦情の対処の方法としては、直接子供の親に訴える、管理会社・理事の方に仲裁に入ってもらう位しかないでしょう。どんな方法をとっても相手が子供ですから、いたちごっこになりそうですね。KMさんはご近所づきあいをしていますか? そうしたつきあいをしているとトラブルが減ります。先日も私のマンションで漏水事故が発生しましたが、階下の人と日頃から「お隣さん」として接していたため、感情的なトラブルはなかったのです(もちろん被害を修復していますが)。憎たらしい、と思う気持ちはわかります。別にKMさんが心の狭い人だとは思いません。ですが、これを機会に「集合住宅に住む」ということはどういうことなのかを、住人みんなで考えてみてはいかがですか。これが本当の意味での対処方法だと私は思います。



 いつも拝見させていただいております。
 今回新築を計画していますが、あれこれ業者との打ち合わせが長引いているうちに着工が梅雨にかかってしまいそうなのです。基礎にコンクリートなどを使ったり、工事を始めていくのに、雨で湿気や水溜りが基礎部分で出来てしまって、床下が湿気るのではないかと不安になっています。工事を梅雨明けまで延ばせるのなら、そうした方がいいのでしょうか?
 また、防音をしたいと思うのですが、防音シートは壁の全面に貼らないと効果がないものでしょうか? 片側の壁だけに貼って効果はあるでしょうか? お答え、よろしくお願いします。
 
 コンクリートの打設時に雨に降られなければ、以後の養生期間を、シートなどで保護して、直接、雨水や直射日光が当たらない限り、大きな影響はありません。養生をしっかり行うことで、時期延長の必要はないと思います。
 防音シートは床、壁、天井の全面に張るのが基本です。張らない面から音が漏れたり侵入したりします。防音シートの張る部屋のサッシと出入り口も、当然ながら防音仕様にしなければなりません。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。 アドレスは http://www.fas-21.com/ です。 もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。



 我が家(RCマンション)も上の階からのトイレの排水が、寝室のクローゼット隣の壁内の排水管から衝撃音が伝わり、それが寝室のベッドの上から排水音が響くという現象に困っています。昨年秋の新築物件ということもあり、施工業者とも確認の上、現在対策を講じてもらってはいますが…。
 調べてもらった施工業者の話では、元来、排水管に巻いているグラスウールに鉛を巻くなどの防音対策をしていたが、上部スラブとの間に作業工程上、グラスウールを上部にてカットしなければならず、その部分とスラブとの隙間(数センチ)から音が出ているだろうとのことでした。また、なぜ騒音が寝室にまで来ているのかという点については、寝室天井に梁があり、上階で発生した排水音が天井/コンクリートを通して梁に反射しているのではないかという話です。
 しかしながら、排水管にきっちりとグラスウールや鉛を巻くと逆に衝撃音がすごくなってしまい、いったいどういう対策が一番、衝撃音を低減させるのに効果的なのか、結論が出ていません。天井全体はけっこう広いようで、とりあえず排水管からの衝撃音という点では原因がわかったのですが、鉛を巻いても衝撃音が一層悪くなるというのは何ナノでしょうか? どなたかのご助言をいただければ幸いです。

 あなたが何階建ての何階にお住まいなのかわかりませんが、最下階の住戸(通常は1階、1・2階がテナントで3〜9階がマンションなどの場合は3階部分)では、上階すべての縦管を横引きにするときがあります。その場合の排水音は、直上階の排水管のみの場合より、音が大きかったり、回数が多かったり、気になる原因が大きくなることもあると思います。
 基本的に防音の処置をするのであれば、隙間をなくさなければ意味がありません。しかし、スラブ貫通部分だけは、防火区画のために途切れてしまうと思われます。
 天井全体(天井とスラブコンクリートの間隔のことですか?)はけっこう広いようで、ということですが、確かにより響く要因の一つにはなるかもしれませんが、そのことが大きな原因とは思いません。
 排水管にきっちりとグラスウールや鉛を巻くと逆に衝撃音がすごくなってしまうというのも、考えられません。施工の精度を確認してもらうほうが先ではないかと思います。
 マンションとは共同住宅です。つまりいろんな方がお住まいの共同の住宅です。自分の家族のみお住まいの状態とは、かなり違うとは思います。設計者も施工会社も騒音やプライバシーに気を使い、建物を造っていますが、限界のある事柄でもあります。
 共同住宅に住むにはその利点もあるでしょうが、欠点もあります。ご理解のうえ、生活していただきたいと思います。



  約3メートルの擁壁の上に建った、築15年の住宅ですが、3年前に購入後、擁壁沿いの庭の土が減っています、3ヵ所ほどの水道(みずみち)による10センチほどの陥没が過去に見つかっています。少しずつ土が減っているようです。業者に見てもらったところ、土を補充していくしかないということと、築後だいぶ経過しているのでさほど問題ないとのこと。また水道局への問い合わせからは、家屋調査士への依頼がよいということでしたが、費用が相当額かかるとのこと。根本的な解決策はないのでしょうか?

 高い擁壁で土留めを行っているということは、たくさんの土砂を埋め込んでいると思います。擁壁沿いということは、元からの地山ではなく、まさに埋め立てした土砂部分です。長期の間に土砂の隙間に雨水で砂や細かい土が入りこみ、陥没状態となる場合があります。
 また、擁壁沿いに内部に泥流溝ができることがありますが、その場合は近くにその泥水を発見できるでしょう。さらに、水道水が漏水している場合は、水道代金が膨大になり、すぐにわかります。その他の要因で水が泥を流している場合も、近くにその泥水やその痕跡を発見できることと思います。そうした兆候がない場合は、単純な埋設陥没で埋立時期にあった隙間が埋まって陥没したとも考えられます。擁壁に、表面の亀裂や周辺に泥流流出の痕跡がない限り、たいした問題はないと思います。

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 お返事ありがとうございます。これまでにも話が進んでおり、わからないこともでてきているので、また質問させていただきます。
 府の無料建築相談で言われたのですが、フローリングの下の はり? (継ぎ目にある棒材)の間隔は30センチあるいは45センチがフローリングの常識のように言われました。工務店には90センチごとと言われており、たたいてみても音が変わるのが90センチのところなのです(フローリング材は40センチX180センチで、1枚ずつ90センチずらして張られています)。これでは音が鳴って当然のように建築士に言われたのですが、そういう作り方をしていても問題があったときに大工事をして直せばいいものなのですか?
 別には外壁面に十何ヵ所のクラックが走っていることに気づき、長いところでは3メートル以上の長さになっているものもあり、1階から3F階まであるので、全面塗り直さなければならなくなっています。
 床の張り替え、外の塗り替えと、うちはどうなってしまうのか、心配です。直しても次から次へと何かが起こり、それでも我慢して直していかないといけないのでしょうか? 自分で判断しなければならないのはわかっているのですが、わらにもすがる気持ちです。やはり、弁護士と相談して裁判しなければいけないかと思うと、費用のこと、時間のこと、暗くなります。最後、愚痴っぽくなってしまってすみません。
 良きアドバイスをお願いします。

 床材を受ける下地材のことを「根太」と言います。床材のフローリングは幅はせいぜい10センチ程度しかありません。本件の床材(40×180)は合板床材です。
 下地の根太が90センチ間隔とは常識では考えられません。通常、根太を受ける梁材を大引(おおびき)と言いますが、その大引の間隔が90センチです。その上の根太(垂木)が指摘のとおり、30センチから45センチとなっています。稀に60センチのものがありますが、床材が3センチ以上もある特殊な床材を採用する時です。実際に90センチで施工しますと、床きしみなどという半端なものではなく、床が大きく波打つ状態となり、生活使用に耐えられません。本件もおそらく、90センチ大引、45センチ根太の間隔は確保されているはずです。床のきしみの原因は根太の幅ではなく、根太と大引の乾燥収縮が要因と思われます。確認してください。もし90センチ根太間隔なら常識外ですので、強い態度で全面改修を要求してください。
 外壁の亀裂については、記述だけでは返答できません。モルタルの収縮クラックは多少なりとも発生します。しかし3メートルともなりますと、構造的な問題が潜在していることも考えられます。施工者以外の第三者工務店に見ていただくのがベターと思います。
 ともかく、実際に90センチ間隔の根太なのか、欠陥外装を施工しているのかを、第三者によって客観的見地から確認を行うことが先決と考えます。その結果を見て、上記記載を参考に業者さんと交渉してみてください。それでもらちがあかない場合はしかるべき対処、というのが自然の形の解決方法と思います。
 前回回答でも申し上げましたが、本件のような案件は、昨年から施行された住宅品質確保促進法においても、施工者の施工責任を問えるのが、雨漏りと構造体の欠陥の2項目に限定されており、本件内容はその対象外となります。いずれにせよ、施工業者との友好関係を決定的に損ねない解決方法を見出すことです。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。 アドレスは http://www.fas-21.com/ です。 もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。



 当事者のものです。ご回答ありがとうございます。  先週、工務店がエンビ管を設置していきました。日曜日に屋根に登り確認したところ、スノーレーンの一部(2メートル)くらいしか設置されていませんでした。スノーレーン全部に設置しなくて問題ないのでしょうか。また、エンビ管の重みのせいなのか、水がスノーレーンに溜まっておりました。やはり、勾配が足りないのでしょうか。ちなみに穴は、上と横に空いていました。回答をお待ちして、工務店に連絡します(問題があるのに、問題がないと言われた時に説明できるためです)。  また、雪庇に関してのワイヤーを設置して切断する方法を詳しく教えていただけませんでしょうか(施工イメージ、料金など) 。ちなみに、玄関前の2階の屋根2メートルくらいの範囲の雪庇が対象です。  以上です。よろしくお願いいたします。
 エンビ管カバーは排水ドレン付近2メートル位で通常良いと思います。穴は上ではなく横に空けてください。すでに空いている時はテープ等でふさぐといいでしょう。全面に取り付ければより効果的ですが、スノーレーンの両端にもあると良いと思います。スノーレーンの勾配ですが、工務店によっては勾配を0にしているところもあります。理由はいろいろありますが、たとえば、ヘドロが流れ込まない(年に1度くらい掃除する)ようになど。そういうところは勾配が0でも問題は起きていません。
 雪庇に関してのワイヤーの設置については、北海道新聞で以前、2種類ほど紹介がありました。
  1. 雪庇を落としたいところの両端に支柱を立て、その間にワイヤを取り付け、一端を固定して中間をたるませ、残りの端を引っ張り、雪庇を切り落とす。
  2. 支柱間にワイヤを張り詰め、それに別のワイヤかけ、左右に移動して雪庇を切り落とす。

 以上の2点について支柱の強度とワイヤの保守・点検が必要です。また、風による唸り・建物に触れる部分のキズ付きに注意が必要です。2メートル位であればヒーターが良いのではないかと思います。



 現在改築中ですが、完成寸前で土台の手抜きが見つかり、やり直しの最中です。改築の場合、特に問題のない場合、既存の土台を使用するようですが、今まで物置だったところをユニットサニタリーにすることになり、「コンクリートを打つ」と聞いてはいましたが、縁の下に潜ってびっくりしたことに、はがした床板を既存の土台に立てかけて倒れないよう棒で支え、その中に風呂場を壊したときのタイルや砕石を詰めるだけ詰め、その上にコンクリートをちょこんと打っただけでした。板は砕石の重みでたわみ、部分的に崩れ、コンクリートの下が空洞になっているところもありました。工事を依頼した建築業者とは以前から取引があり、信頼もしていたので非常にショックでした。工事の細かいところについても、代人が勝手に判断して職人に指示を出しているため、後で呼ばれて行ってみると、思いもかけなかった状態になっていることもありました。  信頼は信頼として、自分の目でよく見て監視していないと何をされるかわからないというのが、今の感想です。



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