|
昨年の7月に新築の一戸建てを購入し入居しました。当初何かと問題が多く、玄関の飾り石がとれたり、入居後に階段のクロスを全面張り替えたりとあったのですが、今回はリビングの床がきしむのです。それも一部でなく17畳全面です。工務店は最初「何本かねじを埋めれば直るし、きれいになる」とのことで補修してもらったのですが、跡は残るし、他の部分も鳴り出したのです。補修やさんには「こんなに穴をあけたのは初めて」と言われ、工務店には「床をすべて張り替えなければ直らない」と言われています。補修はわかるのですが、家具から何からをすべて移動し、最低1週間はかかるとのこと。うちには首のすわっていない子どもと3歳の子どもがおり、そんな簡単に出て入ってなんてとてもできるような状況ではありません。また、よく調べてみるとリビングだけでなく廊下、階段、洋間とフローリング部がみんなきしむのです。前回は補修時には実家へ2日返して対応できましたが、今回のように家具までとなったらそうもいきません。まして新築と言って高い買い物をした上にこんなに大改造をしなければならないなんて聞いたこともなく、すぐ近くの同じ業者の扱う別の物件への交換、もしくは契約を取り消し、全額の返金、もしくは一から作り直しを希望しているのですが、無理なことなのでしょうか? 「検査は通っている」と言われるのですが、こんなに問題があるのがどうしても納得できません。私が無理を言っているのか、それともこの要求を進めることができるのか教えていただきたいのですが…。よろしくお願いします。 お施主である質問者の立場になれば、本当に同情したくなるトラブルです。床のきしみトラブルを完璧に防ぐためには、最初から相当の対策を講じなければなりません。当然ながら建築費がかかります。本件は質問文書の内容から判断して、おそらく、一般的な施工をしたものと思われます。施工者は、床のきしみを起こしたくて施工したわけでないことは確かでしょう。 一般的な施工を行っても床のきしみのトラブルが起きない場合が多いのです。原因としては、根太と梁の木材含水量の相違や、根太の木目の裏と表の混合使用などがあります。すべて乾燥木材を使用しても、このようなトラブルを招くことがあります。特に新築から半年〜2年目くらいまでにその現象が大きくなります。フローリングの乾燥や下地との折り合い、家全体の乾燥収縮などもその要因となります。実際、こうしたことを完璧に意識して施工することは困難です。 質問者の怒りは当然ですが、施工者も狼狽していることと思います。工事費に負担する費用を考えれば、施工者の被害も相当になると思います。いずれにしても、本件を契約解除や建て直しを施工業者に求めても、実現するのは大変に難しいと思われます。 質問者が最も有効に問題解決する方法は、落ち着いて感情的にならず、穏やかで冷静に、そして完全補修を求めることです。また、補修施工のための協力を惜しんではいけません。無理を要求した場合で、毅然と業者に拒否されても、有効な手立てが少なくないのが実情だからです。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。 アドレスは http://www.fas-21.com/ です。 もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 土地の境界線について教えてください。 このたび、住宅を建てるため土地を購入しました。ところが、隣人宅の壁が境界線の真中に建ててありました。この場合、隣人が建てた壁について2分の1の金額を隣人に対して払わなければいけないのでしょうか? ちなみに不動産屋さんには、「壁については、隣人と話し合ってください」と言われました。なるべく、話し合いで解決したいのですが…、良いアドバイスをお願いします。 まず、壁が境界線の真中にあるとのことですが、これは塀のことですよね? もし建物が越境しているのであれば、不動産屋さんを交えて壊す、ずらすなど検討する必要がありますが、質問の内容からは塀ではないかと思われます。 塀の場合、境界上に新規に建てる場合は折半ということもありますが、購入した時点ですでに建ててある塀に対して金額を払う必要はありません。 本来、境界上の塀については不動産屋さんが確認すべき事項です。KKさんが塀を取り除きたいのであれば、不動産屋さんを交えて話し合ってはいかがでしょう。あっても差し支えないのであれば、そのままにしておいてもかまいません。その場合も、隣人に塀の代金を払う必要はありません。 主人の実家を建て替え中なのですが、木工事は少ないのにかかわらず全部大工さんがやるのではなく、現場監督が腰壁・見切り等の採寸・カット・取り付けをやってます。 「家を建てる!」ってそんなもんなんでしょうか? 早く建てるにこしたことはないんでしょうが、実際に見てみると「えっ!こんなもんでいいの?」といった感じに仕上がってます。「いままでも、これからもこんな家を建てていくんだろうか?」と思うような内装になってます。家がだんだん出来てゆくほどにみんながショックを受けてます。選んだ私たちが悪いのか、建設会社が悪いのか、一体どうしたらいいのか分かりません。一家全員が不眠症になってます。 家を建てるって本当は楽しいはずではないんですか? 実際の下地・仕上げ状況を見ていないのでなんとも判断がつきません。ただ、大工とは名ばかりで見習い大工みたいな職人さんもいれば、今は現場監督ですが、もともと腕のよい大工さんだった人もいます。できれば、知り合いの建築士に、実際見てもらい相談してみては?と思います。 ただし、調査する建築士さんに対しては有料になると思います。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。 アドレスは http://www.fas-21.com/ です。 もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 築4年半の建て売り住宅に住んでいます。今日、リビングの部屋の角で、白蟻がいる、土をもったような固まりを見つけました。水もれに悩んでばかりの家なので、電話で連絡をして明日来てもらう白蟻駆除業者の人も、白蟻が発生する原因が水もれであることが多い、と言っていたことが大変気になります。 今までの水関係の被害というのは、それはひどいものでした。まず、家を買い、入居した翌日に2階のトイレの配管から水がもれました。原因は、配管に間違って打たれた釘のせいでした。建築業者を呼んで、補修してもらいました。次は、半地下の壁に黒いカビが生えてきて、確認したら、窓際の防水処理がしっかりしていなかったとのこと。これも、建築業者が補修してくれました。そして次は、1階にある浴室の防水処理がしっかりしていなかったために、水もれを起こし、半地下の天井がびしょびしょに濡れ、水が連続して流れ落ち、天井が落ちてきました。これも、建築業者が補修してくれましたが、カビがとてもひどく、そのときから子どもが喘息になりました。床暖房のパネルに釘が間違って打たれていたことで、床暖房の水が溢れてきたこともあります。4年間で、水の被害がない年はありませんでした。そして、今度は白蟻です。 明日は、白蟻駆除会社の人と、建築業者に来てもらうことになっています。建築業者も今までは、良心的な対応をしてきてくれたとは思います。しかし、家で起こっている、これら総てのことが、私達の健康にかかわる、とても重要な「業者によるミスによって発生した事実」であると考えています。 そこで、ご相談したいのは、
漏水トラブルが毎年のように発生し、その原因が夫それぞれ異なっているようです。これは、大変お気の毒なことですが、運が悪かったような気がします。私達、施工者の立場においては、最初からトラブルを想定しているわけでもありません。当然、全く事故もなく経過する物件のほうが圧倒的に多いのですが、本件のような事故が集中して発生することも稀にあります。
子どものアトピー性皮膚炎は、カビによる胞子がハウスダストとなり、体内に吸収されて引き起こす確率が高いと言われます。床下の完全復旧を完璧して、また部屋ごとの温度差を少なくする工夫も必要です。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。 アドレスは http://www.fas-21.com/ です。 もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 <〜NPO住宅110番より〜ここに寄せられたご相談へ、読者のみなさんでご意見・アドバイスをいただける方、メールをお寄せください。> はじめまして。今年は日本全国、数年から数十年ぶりの大雪が各地で見受けられたと思います。宮城県も例外ではなく大変な大雪でした。 私は賃貸住宅に住んでいますが、屋根に積もり積もった大雪がマンション備え付けの駐車場に契約して駐車している自家用車のボンネットに落ち、ボンネットが凹みました。近所の住民の方が、物凄い音をたてて雪の塊がボンネットの上に落ちるのを見ていたそうです。ボンネットの修理費用を大家さんに請求することは妥当なのでしょうか? 以下にポイントになりそうな点を列挙します。
以上です。どなたかご教授願えないでしょうか。よろしくお願い申し上げます。 平成12年3月に、念願の三角屋根の家を新築しました。三角屋根なので落雪の問題がありますが、設計施工業者は屋根に雪止めをすれば大丈夫ということでした。屋根と隣地との距離は1.1メートル、軒高は4.9メートル、屋根の勾配は、水平10:垂直8の割合です。 今冬を過ごしてみて、みぞれっぽい雪や暖気の時に屋根から雪が滑り落ちて、その勢いで隣地まで飛んでいきます。そのことを、設計施工業者に話したら、最初は無料で土地の境界線に高さ2メートル程度のフェンス(木製)を設置すると言っていました。しかし、いざ工事を行う段階になって腐らない木材を使うことなどを要求すると、お金がかかると言われました。どのようなフェンスの形状で、金額はどのくらいかは、まだわかりません。 しかし、落雪の問題は、設計時からわかっていることであり、雪止めが現実には満足に機能していません。したがって、これは設計ミスで工事は無料だと私は思います。設計と施工業者は、同じ会社です。 落雪問題の責任が設計者にあるのか、また話し合いがまとまらない場合、法的にどこに相談したらよいか等、アドバイスをよろしくお願いします。 設計時に、どんな話し合いがあったのかわかりませんが、いまの隣地からの離れだと隣の家に雪が落ちていくのは、明らかです。雪止めの設置というのは、建築確認申請の段階で指導される内容です。業者は、きっと三角屋根でも雪止め設置で建築確認はパスする、という内容を説明したのではないかと思います。業者としては、きっと無落雪屋根を主張したと思います。それでもなおかつ三角屋根を施主のほうで主張し、あいまいのまま何とか契約欲しさで契約し、建築に至ったような気がします。契約段階でストッパールーフを使用するとか一部ダクト屋根をつくるとかする工夫が、設計者および業者には必要だったでしょう。ただ予算もからむことですので、一方的にはいえませんが。それと、木のフェンスを作ってくれるという業者ですから、そんなに悪い業者には思えません。腐らない木のフェンスと言われても無理な話で、当然作ったあとの施主の維持管理能力も問題になってきます。常時、年最低でも5回くらい防腐剤を塗れますか? 施主さんが一番困っているのはわかりますが 業者さんも投げっぱなしではなく対処しようというところも見えます。とりあえず今となっては、木のフェンスをしっかり作ってもらい、年何回かのメンテナンスを有料でお願いしたほうが良いと思いますが? <〜NPO住宅110番より〜ここに寄せられたご相談へ、読者のみなさんでご意見・アドバイスをいただける方、メールをお寄せください。> 11階建てマンションの2階に新築購入後9年間住んでいますが、入居直後より最上階のベランダのヒサシから落ちてくる雨垂れに困っております。 入居当初、雨が降ると不定期にバラバラッと水が落ちてきて、ルーフバルコニーの床やベランダの手摺部分に激しく当たり、ベランダ部分を濡らしていました。リビングに飛沫が入ることもありました。入居直後の時期でもあり、駐在している建築業者に苦情を申し入れ、対策を求めました。彼らが原因を調べたところ「11階のガラス製ヒサシに溜まった雨水が固まって落ちてくる。ガラス製のヒサシなのでこれといった対策はできない。お宅のベランダに雨水が入らないようにしましょう」と説明し、後日、当方のベランダ上部外壁にヒサシ様の雨避けを付けました。 それ以降、雨が降るたびにアルミ製と思われるこの雨避けに当たる雨垂れの音が、ボタボタッボタボタッとトタン屋根のような不快な音を発生させています。事の顛末を知る我が家族でさえ「やかましいなぁ」と思うこの音、ご近所にとっては、さぞや不快な音でしょう。後で入居された皆さんは、元々ここにこれが付いていたと思われているのでしょうが…。 本当にこれ以外の方法はなかったのか? また、この音を消す義務は、私にあるのでしょうか? <〜NPO住宅110番より〜ここに寄せられたご相談へ、読者のみなさんでご意見・アドバイスをいただける方、メールをお寄せください。> 注文住宅に3月に入居したのですが、私から見ると施工時のミスと思われるものが多数あるのです(引渡し時には気づかなかった部分)。ですが、常識的に、どこまでのレベルであれば施工時のミスだと言い切れるのか迷っています。生活に支障をきたすほどではないのですが、明らかに「これは無いだろう」と言いたくなるものもあれば(壁紙を貼った下に異物が入っていたり)、「ちょっとやだな〜」と思うようなもの(それほど目立たないが塗装が雑で綺麗でない部分があったり)があります。信頼したプロに頼んだのに、アルバイトを使って工事をしたようにしか見えない部分が多いのです。チェックするほうとしては、見始めるとだんだん細かいところに目が行くものですが、細かいところまで言い過ぎて、嫌な顔をされるのも嫌だと思い始めると、どこまで言うべきか迷ってしまいます。皆さんはどのようにしているのでしょうか? 2×4、内断熱、コロニアル瓦の築1年の家に住んでいるものです。 今年の1月末の大雪が原因と考えられる水漏れが、屋根の野地板と垂木付近から発生しました。天井をあけた際、屋根裏の野地板全体が濡れている状態でした。北側の屋根裏全てが同じ状態でした。雪が2週間ほど北側の屋根に積もった状態でした。勾配天井のため、断熱材と野地板には、ほとんど通気層がない状態でした。軒換気はあるものの屋根裏換気は全くなされていない状態でした。結露と雨漏りの2つの線で原因究明をしていますが、先日簡単な散水検査(15分)をしましたところ、水は漏ってきませんでした。結露も起きていたと考えられますが、「すが漏れ」もおきていたように思えます。ただ、工務店側は、十数年ぶりの大雪であったために、「すが漏れ」であった場合は、災害とみなし、瑕疵担保責任の義務はないと言っています。 住まいは横浜です。1年に数回は雪が降る地域です。関東地方では、「すが漏れ」は瑕疵担保責任の保証外なのでしょうか? すが漏れ対策施工は、関東地方の場合、してもらえないのでしょうか? また、すが漏れ防止施工方法についても教えてください。 住宅品質確保促進法が施行されてから期間も短く、たくさんの問題が具現化されています。本件も事例が少なく対応の難しい問題です。 瑕疵担保責任という法律は、端的に言って「施工者は『雨漏り』と『構造体欠陥』において、竣工時に瑕疵があった場合、10年間責任を持て」という法律です。義務化ですので、問題が雨漏りと構造体の欠陥が明らかであれば、施工者はその責任を逃れることはできません。 本件の場合、明らかに「スガモリ」(屋根の上に積もった雪が、居住空間の生活熱で溶け出し、軒先で凍り付き<ここは生活熱がないため>氷のダムをつくり、溜まった水が家の中に落ちてくる)と判明した場合、その責任を法的に求めるのことが大変に難しいのではないかと思います。しかし、その状態が続くことで、主要構造物にダメージを与えることになれば、当然、瑕疵担保責任の対象となるのではないか思います。 確かに関東地方の温暖地でスガモリ現象のトラブルを経験することは、非常に稀なことです。散水試験を行ったということですが、それだけでスガモリと断定することはできないと思います。強い風雨、しかもその風の方向で、少しの雨水でも漏水したり、大量の雨でもしなかったり、の場合が多くあります。まずはその原因の追求が必要です。 本件の場合、小屋裏全体の野地板が濡れているというこよは、雨漏りでもスガモリでもなく、小屋裏結露の典型的な現象に似ています。この場合も瑕疵担保責任を問うのが大変難しいと思います。しかし、「疑わしきは施工者の責任」という指導がなされる場合が多くなりました。施工者は、施主の苦痛を考えたとき、法的な責任の有無より、道義的な責任をまっとうしなければならないことは言うまでもありません。 本件の質問者も法的に訴えるより、施工者に心情を理解していただけるように心がけ、最善の対応を求めるほうが望ましいと思います。 スガモリが明らかな場合、軒裏に沢山の漏水にシミが出てきます。また、外壁に添った壁の部分のみに漏水します。さらに当然ですが雨が降っていなくとも漏水現象があります。 対策としては、スガモリも小屋裏結露も天井断熱を完璧に行なう事です。さらにスガモリ対策は屋根材の裏側部分を、軒裏換気口や小屋裏換気口によって、限りなく外の温度に近付ける事です。小屋裏結露の対策は、居住空間からの湿気が天井裏に侵入しないように、天井材と断熱材の間にポリフィルムなどの防湿材を敷設する事です。 ★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。 アドレスは http://www.fas-21.com/ です。 もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。 スノーレーンのエンビ管設置について資材・大きさは私の方法とは違いますが、この方法で問題は解決すると思います。かまぼこ形のエンビ管には、上ではなくサイド側に穴をあけるようにしたほうが効果があります。 また、雪庇に関してはワイヤーを設置して切断する方法、三角形の雪庇切りをつける方法、ヒーターをつける方法などがあるようですが、ワイヤーは落下スペースが必要で下に障害物があれば使えません。三角の立ち上げは、地域によっては三角の上まで雪が積もり、効果はありません。維持費はかかりますが、ワイヤー状のヒーター設置が効果的なようです。
NPO住宅110番はリニューアルいたしました。 |