住宅クレーム110番
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 はじめまして。私、今度、マンション管理組合の理事長をやることになりました。うちのマンションは2年交代なもので…。
 で、現在の懸案の一つが、携帯電話基地局というのでしょうか、あのアンテナの設置の問題なのです。理事会では安全性が確認されれば、1年150万円の場所提供料を10年契約なので、修繕積立金のたしにもなり、いいのではないかという見通しで、先日総会にかけました。ところが、案に相違して反対意見、慎重論が多く出され、結論は先送りということになってしまったのです。「よりによってこのマンションになぜ」とか「場所によっては反対運動も起きている事柄ではないか」ということでした。
 そこで私としてはこの問題に関するさまざまな情報を集め、それをマンションの住民の方々にも提示し、それをもとにして賛成・反対を決めていただきたいと思っているのです。そのため、このサイトを利用して、みなさんから広く情報をいただければと思い、メールを差し上げた次第です。勝手なお願いかもしれませんが、よろしくお願いします。

 旬の話ですね。まさしく当マンションにもN××ド××から同様の申し出があったばかりです。結果は総会にはかるまでもなくド××から電波状況がかんばしくないと断られましたが(たぶん他にあてがついたのだと思われますが)…。
 結論から申し上げますと、今のままでは住人の反対を納得させるだけのものを提示するのは、あなたのマンションでは難しいような気がします。なぜなら電磁波の問題は目に見えない問題なので、慎重論が出た段階で勝負は決まったも同然です。情報を提示とおっしゃいますが、設置したい側の出す情報は都合の悪いものは伏せて出されるのが常だと思います。かといって、他の誰が電磁波は安全だと立証できますでしょうか。安全性など厳密に言えば立証できないのではないでしょうか? 組合の運営側は、反対意見を出さないためにはどうするかシナリオ?を明確に描けなければ、その時点で結果は出たに等しいのです。
 さまざまな情報とおっしゃいますが、世界中の誰もがよく分からない電磁波の情報を集めて総会にどれだけ出しても慎重論、反対意見は出てくると思いますし、感情論にはそれを上回る説得力のある感情論を真正面からぶつけるほかないと私は思います。この場合、積立金の問題を軸として押し切るのがベストな気がしますが…。N××ド××の担当者を総会に出席させるくらいの手は打っておくべきでしたね。彼らは、その辺の不安をかき消すだけの演技?は、仕事ですから見事にやってのけたでしょうから。毒舌がすぎてすいません。この場合、総会なり臨時総会なりを開いてN××ド××、A×、J×××の担当者から直接説明させるのが良いと思います。あなたがどれだけ資料を揃えても、様々な質問に対して上手に説得できるようには思えません(失礼!)。
 私が一番気になるのは、Kさんが理事長として組合をどうリードしていきたいかに尽きます。このことは、自分(自分たち)の資産をどう守ってゆきたいかと等しいのです。理事長という職務は真剣にやればやるほど自治体の首長と変わらなくなります。理事長としてどのような結論を導きたいか、どう結論を出すべきなのかの方が大事なのではないでしょうか。仮にこの問題に肯定的であるとしたならば、Kさんが自分の資産をどのように守ってゆきたいか、その熱意が真剣な議論を喚起するのではないでしょうか。そうなれば運営も楽しく充実したものになりますよ! 理事長は大変ですが、頑張ってくださいね。



 私も、同様に営業の方に”24時間熱交換型換気システム”を薦められ検討中なのですが、第1・2・3と種類もあり、湿気と匂いの還流が懸念される熱交換型と顕熱交換型があるようですが、どちらが良いのでしょうか。また、数年後を考えて、ダクトが蛇腹管よりも直結型の方がカビとホコリが溜まりずらいと言われました。メンテナンスの面も教えてください(イニシャルコストが高いものなので慎重に検討したいです)。
 
 換気についてですが、群馬県という地域性で、夏場の外の水蒸気量が1日平均で19g/kg(絶対湿度)なので、温度24.1℃以下になったら結露を起こします。
 少し詳しく説明しますと、熱交換器において、夏場外気を入れ、室内の空気を外に排出する際、熱交換器にて熱の交換をしますが、その時、外からの空気の中に水蒸気が入っており、その量が1日の平均値で19g/kgなのです。そして、この19g/kgの水蒸気量の露天温度(結露が始まる温度)は、24.1℃なのです。ですから室内の温度が24.1℃以下になると、熱交換器の新鮮空気側において結露を起こします。結露を起こせば、いずれそこにカビの発生もあり得ます。また、19g/kgという数字はあくまで平均値なので、実際には2g程度の上下はあり、21g/kgになりますと、25.7℃が露天になります。
 以上のことを考慮して、第1種換気を使用するかの検討が必要です(冷房により24時間、室内の温度を何度にして生活するかです)。全熱交換も顕熱交換も結露の問題は同じです。
 各換気の問題点を挙げてみましょう。まずダクトですが、蛇腹管も直管もダクトはほとんど同じく汚れます。ダクトに塵が付着するのは、ダクト内を風が通ると静電気が発生し、それで塵がダクトに付着します。その塵にカビが発生し、ダクト汚染になります。ですから、蛇腹管、直管ともに静電気を帯びにくい材質かどうかが問題で、形状による差は少ないのです。通常ダクト内部は見えませんので、いつ汚染されているかわからないのが実状です。
 第1種および第2種のように新鮮空気側をダクトにて換気を行えば、ある程度、計画換気ができますが、ダクト汚染の問題が発生します。
 第3種のように排気側をダクトにて行う場合は、ダクトの汚染を問題視しなくても済みますが、新鮮空気をいろいろな状況により、全く計画的にはできないことが問題です。
 最後にメンテナンスについてお話しします。どんな換気装置を使用しても必ずフィルターが付いていますので、こまめな掃除が必要です。フィルターは各メーカーにより少し違いますが、各部屋の吹出し、吸込みグリルにもあります。選ぶ時はフィルターの掃除しやすいものを選ぶことが必要ですが、掃除のことは考えていないメーカーが多いようです。ダクトおよびエレメントの点検掃除は一般の方には大変なので、専門の業者にお願することをお薦めします。



 2年前にマンションの最上階を購入し、同様の悩みを抱えていた会社員です。
 私の場合も、強風の日はブーンブーンという低周波音が鳴り響き、夜も眠れぬ日々が続きました。当初から、避雷針(コンクリートベースにボルトでの直付けタイプ)が原因だろうということで、ベースに防振ゴムを噛ませたり、3方向からワイヤー処理したり、短いタイプに変更したりしましたが、一向に改善されませんでした。その後の専門家による調査で、振動音の原因は、共同TVアンテナ(コンクリートベースにボルトでの直付けタイプ)ということがわかりました。今では、アンテナの位置を建物端の垂直面(屋上エレベータ室脇)に移動・固定したため、強風時も静かに暮らせています。Yさんも、まず振動源を的確に把握されると良いと思います。方法は簡単で、屋上のコンクリートベースに耳を付け、ターゲット(避雷針、TVアンテナなど)をゴムハンマー等で叩いてみてください。部屋の中で聞こえるのと同様のブーン音が聞こえたら、それが振動源です。低周波音は精神的にばかりでなく、肉体的な苦痛を引き起こします。一刻も早く解決されることをお祈りします。
 



<〜住宅110番より〜ここに寄せられたご相談へ、読者のみなさんで同様の経験がある方など、ご意見・アドバイスのメールをお寄せください。>

 50世帯程度の小さいマンションの理事長をしております。最近、ある家庭から工事の届出が出されました。その内容としては、
1.2つ続いた部屋の壁を取り壊したい。
2.理由は、壁続きの隣の部屋をご両親が購入し、その壁をつぶしたいから。
3.しかし、壁の境界部分は、共有部分として定義されているので、この部分の破壊は、共有部分の破壊につながるとの見解を示しました。
4.これに対して、工事後の強度は大丈夫との建築事務所(当マンションを設計した事務所)の見解を添えたレポートが施工を予定しているお宅から出されました。
5.しかしながら、このマンションでは、いろいろとトラブルが発生しており、必ずしも建築事務所の言うことは、信用できない。特に、ただ、大丈夫というコメントだけであり、それが、例えば、震度何度のものを想定した上での結論なのか明記されていない等の意見書を出しました。
6.また、妥協案として、防火壁の除去によるバルコニーの共有化を提案しました。これに対して、当事者のお宅は、非常にご不満の様子で困っています。
 このようなケースでの判例、実例等ございましたら、お教えいただきたいと思います。以上、よろしくお願いいたします。
 



 大手ハウスメーカーでマイホーム建築中ですが、1歳児がいるので、当初より健康住宅を目指して、密封基礎、外断熱施工、24時間計画換気、低ホルマリン合板、無垢板、無垢柱仕様でお願いしていました。あわせて、安全な防蟻剤の使用をお願いしていたところ、施工前の薬品の説明もなく、今年から既に輸入禁止、さらに2002年から使用禁止(自粛)になる有機リン系のクロルピリホスからなる防蟻剤を塗布されてしまいました。工事監督はその点(危険性)をよく理解していなかったようで、公庫の中間検査後にうちに連絡し、そのときに使用薬剤を知らせてきました。
 引渡しも迫ってきています。営業や監督には、塗布した箇所の洗浄および中和が可能か?を調べていただいていますが、実際のところ可能なんでしょうか?
 これによる引渡し時期の延長の費用(現在の仮住まいの家賃や荷物の保管料)は請求できるのでしょうか? 教えてください。よろしくお願い致します。

 質問の文面より、できる範囲でのお答えを検討してみました。
 確かに今現在、クロルピリホスを主成分とする防蟻剤は一部で利用されており、規制はされておりません。しかし、施主様の相談にも書いてある通り、安全性の面から言えば、有機リン系防蟻剤よりもピレスロイド系防蟻剤、さらには天然物質のシロアリ忌避剤などの方が安全です。
 本題の方ですが、塗布箇所の洗浄・中和については完全には難しいと思われます。表面は塩素系漂白剤などで簡単に分解してしまいますが、基本的には染み込ませ、5年間効果を持続させる薬剤です。また、薬剤形態や薬剤混合物によっても分解方法が変わりますので、施工した業者から社団法人 日本しろあり対策協会へ問い合わせてもらい、成分・施工方法より中和方法を指導してもらうのが最善の策と思われます。
 引渡し時期の延長については、双方の話し合いとなると思いますが、まずはシロアリ駆除業者とハウスメーカーとの契約がどのようになっているかを確認した方が良いと思います。シロアリ駆除業者は、施工時の「施主に対する心得」として、「アレルギーの方はいないか?」「薬剤の使用説明をしたか?」など、いくつかの確認事項義務があり、これらは先にも出た社団法人 日本しろあり対策協会の安全管理基準に明記してあります。これらをもとにすれば比較的スムーズに話が進むと思います。



 2×4の木造アパートの1階に住んでいる者です。2階の方のドシーン、ドシーンという足音(振動)に悩まされています。毎日心臓が止まるかと思うくらいの、頭上からのすごい衝撃音です。
 夜中に夫婦喧嘩を連夜されていた時は、さすがにガマンできずにお願いしたところ、その日以降、夜は(21時以降)静かに暮らしてくれています。夕方ご主人が帰宅された時にうるさく(18時〜21時位)、たぶん、赤ちゃんをあやしている時の音だと思うのですが…(ご夫妻と赤ちゃん1人です)。
 もともと足に力を入れて、ガンガン歩くクセの方なのですが、生活音と思い、耐えてきました(難癖になっても困るし…)。けれど、最近の頭上からの衝撃音は拷問に近いです。もう耐えられません。
 角が立たずに、うまくお願いする方法をご伝授ください。
 ちなみに2戸しかない小さなアパートなので、管理会社に苦情を言うところは我が家(夫婦2人)しかありません。




 いつも参考にさせていただいています。
 水道の汲み上げポンプのモーター音についての悩みが、なかなかでてこないようですのでお聞きしたいのです。みなさん、聞こえませんか?
 先日、ポンプ室内の防音工事を行ってもらい、ポンプ室の内壁に発泡材のようなモノを貼っていただいたようです。それで、マンションの室外で聞こえる大きなモーター音はなくなりましたが、しかし、我が家の室内で聞こえるモーター音はそのまま。これって低周波ってやつ? 低周波は、個人差も大きく、対処のしようがないと聞いたことがありますが……やっぱりそうなんでしょうか? 何かいい方法があればお教えください。




 私も現在、マンションの購入を考えていろいろ物件を見て回っています。
 内覧されたフローリング床は、スラブとフローリングの間に緩衝材が入っているタイプのものですよね。そのタイプだと、緩衝材(ゴム)の特性として、たわむことは避けられないはずです。また、均等に沈むわけではないので、きしみも生じると聞いています。もちろん、家具を置いておくとその部分だけ疲弊してしまうことも考えられます。また、スラブというのは必ずしも平らではないので、その影響も受けているとも思えます。
 もちろん、気にならない方もいらっしゃると思いますが、私は、マンションの仕様として、そういった構造のものは選考の対象からはずしちゃって、多少、価格が高くなる傾向にありますが、必ず二重床のタイプのものに絞りこんでいます。




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