住宅クレーム110番
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 これはもう隣家に早急に対策を取ってもらうべきです。文面からするとへたをすると怪我しますよ。
 こちらもちでフェンスを設置する必要はないです。相手が適切な対処をしないなら、市役所などに相談したらどうでしょうか。
 



 家を新築する際、しっくいや珪藻土などの塗壁にしようと考えているのですが、汚れに対する対処法などメンテナンスについて教えてください。

●しっくいの壁について
 しっくいや珪藻土のメンテナンスは難しいようです。汚れに関しては、手あかなどは食パンでこすると少し落ちます。もしくは、ヤシの油で出来ている汚れ落としがありますので、それを使うと良いです。



 先日、ダイニングセットを購入しました。無垢ではありませんが、パイン材で出来ており、手触りが良く気に入っています。せっかくのお気に入りの家具なので早いうちから手入れをし、長持ちさせたいと思っているのですが、手入れの仕方がわかりません。
 手入れは何ヵ月に1度くらいが適当か? 具体的にはどうすればいいのか? 汚れや傷が付いたときの対処は? 普段使うのに気をつけた方がいいことは? 手入れに必要な道具や材料はたくさんあるけれど、どれがいいの? など、疑問がたくさんあります。
 わかる方、教えていただけないでしょうか? とくに、「手入れに必要な道具や材料」は調べるときりがなく、決めかねています。使ったことのある人のお薦めをぜひ聞きたいです。よろしくお願いします。




 過去、鉄骨の住宅を建てて気密が悪く非常に寒い思いをしたので、今回は、気密断熱に注意して建築しました。木造で外断熱です。外壁、屋根、床下に全て50ミリのポリスチレンフォームを入れました。サッシはS社のプラスチックサッシ、硝子は二重硝子のLow−eです。気調はN社の熱交換型エアコンです。当初の気密テストでは0.7cm2/m2でした。しかし、風呂場とか台所で排気専用換気扇をつけたため、熱交換型換気扇より、使用していないときに外気が侵入してくるようになり、ダクトの中に気密シャッターを取り付けました。そうしますと次に、引き違いのサッシより入るすきま風が気になるようになり、引き違い全てにインナーサッシを取り付けました。そんなわけで局所換気扇を使っていると猛烈な負圧となってしまいます。
 寒い地方では、このような猛烈な負圧に悩まされることはないのですか? また、そんなときには、どのような対処をしたらよろしいのでしょうか。

 本件の場合、気密性能が0.7cm2/m2とはかなりハイレベルの性能です。この住宅でガス燃焼させますと、一般のレンジフードでは約800m3もの排気を行います。これは、1時間あたり、8畳間27個分もの空気に相当しますから、負圧になるのは当然です。浴室はせいぜい200m3と思われますので、これは問題ありません。しかし、このまま、浴室と台所のレンジフードを同時稼動させますと、浴室の換気扇が台所の換気扇圧力に負けてモーター加熱を起こす場合があります。
 対策としては、できれば電気式のクッキングヒーターにして、換気量を300m3程度に落とすことです。また、ダクトの中のシャッターは必要ありません。確かに熱交換式のエレメントを潜って外気が侵入します。しかし、全体に冷気が分散するため不快感になる冷気侵入にならないし、また、そのくらいの吸気量が必要なのです。
 しかし、それでも負圧が気になる場合は、吸気分散方式といって、40m3程度の吸気口を数ヵ所ほど取り付けます。断熱防音された吸気口が市販されていますし、侵入冷気が分散され、周辺の温度に吸収されますので、これも不快感を覚えることはありません。
 本件の住宅性能で、気密性能が高いわりには屋根の断熱性能が頼りなく思います。静岡県でも屋根断熱は、屋根材の下に自然通気層60ミリ以上を持ち、スチレンフォームで最低80ミリ以上欲しいところです。ちなみに引き違いのインナーサッシは気密性能の向上にほとんど貢献しておりません。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。 アドレスは http://www.fas-21.com/ です。 もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。





 住宅110番さんのホームページにも、何件かのサイディングのクラックについての質問が掲載されていますが、私も同じようなことで頭を悩ませております。
 我が家は注文住宅で、新築して4年半になります。最近まで気がつかなかったのですが、そのきっかけは一部の角が三角に割れ、補修をした箇所の色が変色してきたことで分かりました。家の周りを一周してみると、ざっと見ただけでもなんと10ヵ所近くクラックがあることが分かりました(クラックというより完全に破損状態の箇所もあり)。施工時に破損した箇所もあるようです。早速、建設会社に話をして見てもらい、次のような説明を受けました。
 クラックの発生する原因としては次のようなことが挙げられる。
1.芯の木材の伸縮やねじれによる。
2.サイディングと木材の伸縮率の違い。
3.サイディングのそりなどによるため。
4.釘打ちの穴から水が浸透し、それが凍結し膨張するため。

 対応としては、
1.部分的に張り替えてもその部分だけ色が変わってしまうし、途中を剥がすとその上の部分の釘が浮いてしまい、張り替えるなら最下部から最上部まで縦1列張り替えをしなければならない。
2.割れた部分を補修した場合はコーキングの色が目立っておかしくなる。
3.張り替えた場合、下の防水シートに傷を付けたり、釘の穴の位置が違って、その箇所から雨水が浸透し、かえって悪い影響を与える。
4.割れていなくても雨水は防水シートとサイディングの間を流れているので、割れた箇所の補修は必要ない。

というような説明を受けました。発生原因は私にも大体わかりますが、4.の凍結、というのは原理は分かりますが、あまり納得できません。張り替えまではしなくとも、割れた箇所の補修は必要ではないかと思うのですが、実際はいかがなのでしょうか? ほんとうに補修をしなくても建物に影響がないのであれば、見栄えが悪いだけで済むと思いますが、建物自体に影響が出てくるようだと困ります。
 参考までに写真を貼り付けますので、アドバイスを宜しくお願い致します。

(施工時の補修の跡と思われる箇所)

 写真の色が日向と日陰で違っていますが、同じ一軒の建物です。4枚の写真は全部別の箇所です。建物の構造は木造2階建てで、基礎はベタ基礎です。参考までに建坪は間口4軒・奥行き7軒弱の細長です。
 質問事項を下記にまとめますので宜しくお願い致します。
【質問事項】
1.部分的な張り替えはできないのでしょうか?(色が合わなくても良い)
2.張り替えた場合の防湿シートに与える影響はいかがですか?
3.張り替えないとすれば、割れた部分の補修(シール材で埋める)などの必要はあるでしょうか?
4.現在のサイディングはこのままで、この上から被せられるような外壁材はあるでしょうか?
5.他の外壁材(例えばサイデリアのようなもの)で被せたとしても、雨といの金具の穴やエアコンの配管をとめている金具などの穴が空いてしまうと思いますが、防湿シートへの影響などいかがでしょうか?
6.このような場合、保証に関してどの辺りまで建設会社に要求できるものなのでしょうか?

 補修、張り替えなどに関して良い方法があれば教えていただきたいのですが、どうぞ宜しくお願い致します。

 質問のような窯業系サイディングが施工後において、自然にクラックが生ずる場合の原因は、取り付け施工前の部材含水量が何らかの理由でやたらと多い場合に生じます。施工後に乾燥し、大きく収縮してヒビが入ります。しかし、この場合は縦か横に長く入ります。本件は写真が添付されており、そこから判断するには、施工の際のミスであると思われます。サイディングのコーナーに、しかも、上下にこのようにランダムに生ずる理由を、施工以外に理屈をつけることは困難です。
 業者が説明する次の理由において、「1.芯の木材の伸縮やねじれによる。2.サイディングと木材の伸縮率の違い。3.サイディングのそりなどによるため」は、支持釘の外側のコーナーだけが割れる理由にもっとも近いと思われます。写真を見なければ、この理由と断ずるかもしれませんが、それであれば、サイディングの全体に大きな波打ち現象が現れます。「4.釘打ちの穴から水が浸透し、それが凍結し膨張するため」。これについては横浜地域で浸透凍結の理由が納得できないのは当然でしょう。それは、釘頭から浸透した湿気で、サイディングが積層剥離を起こす場合があります。しかし、写真でそうでないことが明白です。
 本件の対処方法として、現在、漏水などのトラブルがないのであれば、もっとも適切なのが、写真にもあるようにサイディング専用パテ補修が有効と思われます。
 施工会社への保証の求め方ですが、築4年半の経過後において大きく求めるのは困難と思われます。施工ミスを指摘してみたところで、施工中であればともかく、竣工引渡しから4年半と大きく経過した後の指摘に説得力はありません。しかし、パテ補修程度であれば費用があまりかかりませんので、上手に嘆願して、できるだけ無料に近い施工費でお願いしてみてください。開き直るのだけは絶対に禁物です。
 補修の方法ですが、現在のサイディングをそのままにして、その上から胴縁を打ちつけ、断熱材の裏張りをした軽量の金属材サイディングがもっとも有効です。サッシ、開口部周りは水切りをまわします。フードや貫通部分だけは一旦取り外すことになります。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。 アドレスは http://www.fas-21.com/ です。 もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。



 はじめまして、Yと申します。雨水の処理について悩んでおります。恐縮ですが、アドバイスお願いします。
 今年の1月に2×4のメーカーで家を建てました。ある日、庭に出てみると雨水マスの蓋が開いているのに気づきました。最初は誰かが悪戯をして開けているのかと思いましたが、9月の大雨が降った日に見てみると雨水マスから水があふれ出て、蓋が開いていました。プラスチック製の浸透式の雨水マス4ヵ所全てです。

私:雨が降って蓋が開くというのは異常ではないのか?
業社:浸透式は大雨が降るとたまにある。

しかし、大雨ではないのに10月は3回蓋が開いている。

私:なぜ浸透式にしたんですか?(役場に確認したところ、町の雨水溝に流しても問題ないとのこと)。
業社:役場の担当者によって回答が違う。うちが確認したときは浸透式だと言われた。

近所はすべて直接流しているのにプロなら気づかないのか?

 そこで、相談なんですが、業社になんらかの対策をして貰いたいと思うのですが、どのような方法がベストなのでしょうか? 直接流すのがいいと思うのですが、穴を掘るのにウッドデッキが邪魔になります。かといって今のままですと、蓋が開いた穴に子どもが落ちて怪我をするということも考えられます。長々書きましたがよろしくお願いします。

 雨水処理方法として浸透マスを採用することは最近の傾向として多いようです。市町村によって違いはありますが、地下水の枯渇による地盤沈下や大雨時の河川の急激な増水を避けるために、近年、雨水処理を浸透式にするように指導する自治体が増えています。2×4のメーカーとのことですが、全国規模のメーカーだとすれば、そのような背景から浸透マスが標準仕様になっているのかもしれません。
 ただし、浸透マスは定期的に掃除をしないと目詰まりしやすいので注意が必要です。そのようなメンテナンスに関する説明がメーカーからなかったとすれば残念なことですし、その点についての責任はあると思います。しかし、浸透マス自体は前述の観点からも環境共生という観点からも、従来のものよりも優れたものなので、ぜひ使い続けてほしいと思います。
 ご相談の浸透マスは目詰まりしている可能性が考えられます。今年の9月は、確かに神奈川・東京地方は何度か大雨に見舞われたと記憶しています。そのときの雨でマスの中にゴミや泥などがたまり、浸透しにくくなっていて、ちょっとした雨で溢れるようになったのではないかと思います。少し面倒ですが、時々蓋を開けてお掃除してみてください。改善されるはずです。
 それから、浸透マスの能力はその土地のもっている浸透性や保水力に影響されます。大雨が続き浸透能力を超えると、やはり今回のように溢れてしまいます。多少のことなら自然に水は引きますが、そのようなことがたびたびあり、敷地内に水溜りが出来るようであれば何らかの排水を考える必要があるかもしれません。その方向でメーカーとお話してみてはいかがでしょうか?



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