住宅クレーム110番
投稿ページ続きです
 リプランを参考にして、私も中古マンション(築4年)を購入し入居をしたところです。マンションはRC3階建ての最上階、1フロアー2邸の玄関が向かい合う壁が離れている造りで、隣や上から騒音の心配もないはずであったのですが(永年にわたって近隣騒音に苦しんできたので、かなり慎重に選びました。しかし念を押してしつこく騒音のことを売主に確認したところ、以下の相談内容は売主からは一言も説明がなかったのです)、別の悩みが出て来てしまいました。
 水道を使い(台所、洗面、お風呂など全て)の蛇口を閉めた時、水道管(?)が『ドーン』と響きます。これは私の部屋も下の人の部屋も同じ音がしているようです。水(お湯)を出して、蛇口(キッチンはレバー式、他はひねる蛇口)を閉めた時に、水道管(?)が壁や床(天井)の中で揺れて何かと動悸(?)して響いている音のような感じがします。例えるとその音は、階上で重い家具を床に乱雑に下ろすような、または、大人が椅子から飛び下りた位のドーン!と響く音と振動がする不快なものです、風が強い時に古くて重い玄関ドアがバーン!と思いきり閉まったような音と振動にも近いです。本当にドキーン!とびっくりします。水道を使う度にそんな音がするんです。『シー』と水が出る時の水道管の音や、蛇口を閉めた時の『キュッ』という音なら、以前住んで居た賃貸マンションや借家でも近隣から聞こえていましたが、こんな部屋全体に『ドーン!』という大きな振動と音は今まで聞いたことがありません。お風呂、台所、トイレなどの水まわりは、部屋全体の一部に集まっております。その壁から床にかけて音がします。給水タンクが私の部屋の屋上にあると、そうなる可能性もあるのでしょうか?(ちなみに給水タンクの機械音は全く聞こえませんし、水音や排水音も聞こえません)。どこも水圧が強く、少しひねればイキオイ良く水が出ている方なのですが、気を付けながらゆっくり蛇口を閉めると、『ストン』というくらいの音になりますが、『ストン。ドン』と壁や床の奥底から水道管(?)がどこかで揺れているような振動と音がしています。洗面やお風呂などは、チョロチョロと細い水しか出していなくても、蛇口を閉めると『ドン』と響きます。トイレの水を流した時は音は出ません。
 そして下の階の部屋からの、そのドーン!音が物凄く階上の私の部屋全体に響くのです。特に下の部屋の方が夜中や早朝にお風呂に入られている時など、ドカンドカンドーン!とユニットバスの中で何度も転んでいるのでは?と思うくらいの音と揺れがして眠っていられません。時間帯関係なく下の人が常に水を使用すると同じ状況です。それに私の家族がお風呂に入っている時も同じ音がしており「お風呂で暴れてたの?」と、思わず家族に聞いたほどですが、普通にシャワーの蛇口を開閉して使っていただけで、私がお風呂に入っている時も同じ音がしているとのことです。それ以外他の音は全くしませんので、何らか水道の問題であって、決して誰も故意にやっていることではなく、私の部屋も同じ音を発していますので、今後トラブルに発展しないように対処法を考えていかなくてはいけないと思っております。さて原因は何であるのでしょうか?
 近いうちに他の部屋の人達や、マンション管理組合にも相談しようと考えておりますが、水道管が専用部分であるとすると、私はどこへ調査や対処法を申し込むべきでしょうか?(水まわり業者でいいのでしょうか?)。もし自分で何とか解決できる糸口が見つかれば、あれこれ頑張ってやってみようと思いますが、参考までに、お知恵を貸してくだされば幸いです。言葉不足で、状況が分かりづらいかもしれませんが、御指導の程をよろしくお願い致します。
 
 ご質問の内容はウォーターハンマーが原因ののような感じがしますが、設備機器が原因というよりは他に原因があるのではないかと考えられます。
 よって、INAXとして明確な回答はここではできない旨ご理解ください。
 一番良いのは、ご質問にもあったように管理組合や施工した建設会社等に状況を見てもらうことだと思います。

〜NPO住宅110番より〜
ウォーターハンマーとは…
 高層マンションなどで、急に水道の栓を閉めると、それまでスムーズに流れていた水道管内の水が勢いを保ったまま管壁などにぶつかって音が出る現象のこと。つまり、水道管内の圧力変動のために生じるひずみによる水撃作用のことで、水道管を大きく揺るがし、ハンマーでたたいているように不快な音を発生させる。水圧が高かったり、水栓を急に閉めたり、配管に曲がりが多かったりすると起こりやすい。



 12月入居予定のマンション設計事務所が倒産との記事をホームページで知りました。倒産は5月。マンションの売買契約は1月で11月末には内覧会があります。そこで販売会社に倒産の確認をする前に知っておきたいのですが。
1、販売会社より倒産の連絡はないのですが、これが普通のことなのでしょうか?
2、パンフに設計事務所は設計・監理と書いてありますが、5月に倒産ですと竣工時までの監理ができていないのではないかと思っており、監理は建設会社が行う事もあるのでしょうか? また、設計事務所の竣工後の役割はなにかあるのですか?
3、設計事務所倒産による、不安および販売店に聞いておかなければならないことは?
よろしくお願いいたします。

1、ご契約を検討されている方には通知されると思いますが。
2、建設会社が設計・監理を行うことはよくありますが、それをどうするか決めるのはマンションの販売会社です。マンションといっても、それは建て売り住宅ですから全ての責任は販売側にあるといってもよいでしょう。また、設計事務所の竣工後の役割は、分譲マンションについては買い主にとってそれほど重要なものはありません(分譲マンションでなければいろいろとありますが)。
3、倒産に伴い設計・監理の責任の所在がどこに移るのか確認をすること(建築基準法上、監理者がいないことはありません)。それがきちんとしていればマンションの販売会社にもよりますが、不安はないと思います。



 「床下土壌のカビについて」を読んでの質問です。
 16坪弱の床面積の床下がカビで大変といわれてしまいました。そのとき換気扇を4ヵ所とかくはん機1つで25万円との説明でしたが、相場的にいくらくらいの金額が妥当なのでしょうか?
 また、吸湿材をいれるとどのくらいになるのでしょうか?相場がわからないので教えていただけるとありがたいです。

 実際、床下の土壌にカビがある場合は、家の構成部材に腐食菌が移り、土台などを腐らす恐れがあるだけでなく、居住空間にカビの胞子が入りこみ、居住者の健康を阻害する場合があります。床下空間に換気扇を取り付けて強制的に空気を動かすことは、カビを防ぐのに最も効果的です。しかし、16坪の床下に4ヵ所も必要かどうかを、この文書だけでは断定することはできません。
 効率の良い位置と容量では1ヵ所で十分なのですが、基礎が布間仕切りで塞がれている場合は、何個か必要になることもあります。床下換気扇は電動式やソーラー電池稼動のものもあり、いずれも1個4〜5万円程度と、他に取付け工事費が伴います。これを、何個もつけた場合、床下内が負圧になって、逆効果になることもあります。かくはん機というのが、吸気装置なのかどうかわかりませんが、16坪程度ですと布間仕切りに十分な通気空間がある場合は、1個の換気扇に1個の吸気口で足りると思います。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。 アドレスは http://www.fas-21.com/ です。 もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。



 南側に面した2階と3階のベランダ(各々約4m20)はFRP防水されていますが、昨日気がついただけで7ヵ所に髪の毛のような太さのクラック(長さは3〜4cmから15cmくらいのものまで、さまざま)ができていました。築1年半足らずでこのようなクラックが出来るものなのか、また防水に影響がないのか不安になってきました。当然施工会社(売り主の不動産会社)に修繕を要求しようと考えています。
つきましては以下の点について専門家のご意見をお聞きしたく、よろしくご教示のほどお願い致します。
1.何故そのようなクラックが出来てしまうのか? 築1年半でFRP防水にクラックが出来るのは仕方のないことなのか?
2.このクラックはFRP防水層の防水性能に影響するのか?
3.対策方法は?(クラックにシリコンコーキング等を施すことも考えられますが、これは対処療法的すぎで、もっと根本的な処置が必要だと思います。例えば防水のやり直しとか)
以上よろしくお願い致します。

 1年半程度でクラックが入るようでは、防水とは言えません。このような、屋外のコンクリートの膨張収縮を繰り返すようなところの、FRP防水は、耐光性と伸び率の高い樹脂を使用します。
 今回は、コンクリートの膨張収縮について行けなかったのか、耐光性に欠ける樹脂を使用したものと思われます。
 対策としては、全面的にやり直すか、今あるものにサンディングを行い、その上に再度、FRP防水を行うかです。
 注意として、耐光性および伸び率の高い樹脂を使う必要があります。FRPによる部分補修およびシリコン(論外)による補修は一時しのぎです(今あるFRPの耐久性がないので補修以外のところで再発する)。
 ヘアークラックは時間の経過と共に、隙間の幅も増してきます。早めの対策が必要です。



 当方、新築すべく設計事務所とハウスメーカーとを掛け持ちで検討していました。それぞれプランを出してもらい現場見学もしました。その中で設計事務所にはとりあえず降りてもらうことになり、費用の請求を受けています。20万円です。これまでに行ったのは、事務所での相談1回、自宅での打ち合わせ2回、プラン(平面図 計5枚、立面図2枚 各1/100)、竣工前現場の見学1回です。
 根拠は設計料が220万円、そのうち基本設計が1/3、そのうち1/3ほどが終わっている、と言うことです。
 今日はそのままお支払いすると言うことで帰ってきてしまいましたが、やはり高い気がします。こんなものなのでしょうか? 設計料については最初に説明がありましたが、途中でやめた場合の話はしていません。契約書のたぐいは一切かわしていません。

ご請求された金額については妥当だと思います。途中でやめた場合、設計料をどうするか話をしていないとのことですが、契約書をかわしていなくても、打ち合わせを行い、プランも提出されているわけですから、法律上も契約に当たります。しかしながら、こういうことは、よくあることなので、通常どこから有料なのか説明をしますが…。ちなみに私はプランまで無料で行っています。詳しくは、都市空間設計のホームページをご覧 ください(リプランのミニホームページからもリンクされています)。



 私は5月下旬に新築住宅を建てました。地元のK工務店に設計施工を頼んだのですが、入居日当日から50件以上の発注ミスや施工ミスが発見され、未だにトラブル状態です。その大きな原因として、入居日当日に管理担当者がK工務店をやめてしまい、その担当者に伝えていたことがあいまいな状態になっています。それでも、設計図を見ただけでも、明確に工事が完了していないところがあり、引渡しは完了していないとの主張をK工務店には伝えてきました(例えば、床暖房が和室でなくリビングに設置されていたり)。そこで、未完了の内容を新しい担当者と確認しながら、順次対応してらっていたのですが、8月になって、急に弁護士経由で追加費を5日以内に払わなければ法的措置を取るとの内容証明郵便が届きました(未だにその後の動きはありませんが、そろそろ訴訟にふみきりそうです)。追加費用の内容も、元の担当者と本契約内で対応する合意をしていたなど、異論はいろいろあり、それは、それで、事実確認を要求しました。
 しかし、それ以前の問題として、契約書上は、「工事費用の増減の精算は、工事完成時行う」こととなっており、未だに図面上、契約物の引渡しが終わっていないのだから、工事費用の増減を調整する以前の問題だと主張しました。
 しかし、弁護士は、カギを渡して、入居しているのだから、引渡しと解釈できるので、追加費用請求は正当だと主張しています。実際に、元のマンションも引き払っていたので、新しい家に住むしかなく、それを引渡しだと言われても困ってしまいます(入居日は、K工務店が最終判断して決めた日で、1ヵ月前にも、やめた担当者に「本当に大丈夫か」と確認をしました)。
この内容証明が届いたあと、未完了部分の対応も止まってしまい、新しい担当者も社長から「勝手に動くな」と言われ困っています。
 そこで、教えていただきたいの以下のような内容です。
1.契約物の引渡しの定義
 設計図と実際が異なっていても、入居してしまえば、契約物を引き渡したことになるのか?
2.工事完了・完成の定義と引渡しとの違い
 もし入居を引き渡しというならば、工事の完了・完成も同タイミングか。

 このケースの場合、争われている内容が具体性に乏しく文面だけからの判断は不可能です。ボランティアとしての回答可能範囲を超えてしまっている事態ですので、どのような判断も不可能です。
 内容をよく確認すると、書かれてはいませんが、あなたは支払いの相当部分を留保したままで、経緯はどうであれ、実際には入居されているようですね。この点では、工事会社の言い分にも筋があると思います。
 とにかく先方が弁護士を立ててきている以上、あなたも相応の対応が必要と思われます。契約内容をめぐってのトラブルであれば、あなたもその内容をしっかりと判断しうる専門家とよく相談されてください。
 1.2.とも、あなたと建築会社との間で交わされている「特殊な」契約書の内容の法的な判断に属することだからです。住宅の契約書には統一したものはありません。各建築会社が各自に定めた契約書が使われるケースが一般的で、たとえば四会連合共通契約書なども「一般的」というようには言い切れないのが実際なのです。
 ご了解ください。



まだまだ投稿ページは続きます 新しい記事    古い記事

NPO住宅110番はリニューアルいたしました。
新たに質問がある場合はコチラからどうぞ。

※このページはリニューアル前のもので、回答の中には十数年以上前の情報もございます。技術は日々進歩していますので、その点をご理解の上参考になさってください。