住宅クレーム110番
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最近、想うところがあります。
いろんなマスコミ報道にて住宅の瑕疵担保責任について消費者の不安感を煽動する内容の報道がありますが、「家」というものは、人の財産と命を預かるものであり、その職種に携わる方々は高い理念と意識に基づいて取り組んでいるのが実態であることと考えています。
 建設省関係の、欲得まみれの脂ぎった連中が、天下り先の職業先確保のために根拠のない問題を提議して、意義のない組織(財団法人とかなんとかいったもの)を構築することこそ、「道徳上の瑕疵」たることではないでしょうか? 私は先だって良心的な地元の住宅会社で家を建ててもらった、淡白な一消費者です。
関係省庁の役人どもに対しては一言申し述べたいと、かねがね考えておった次第でございます。
(お里が知れる)と嘆く今日この頃です。良心的な一消費者の意見です。
 
 大変率直なご意見を伺って、本質的な部分をついていると感銘を受けました。
 思えば、来年2001年からは中央省庁が組織改変されます。一応「統廃合」という形になっていますが、本当にそうなるものかどうかは実際の進行を見なければわからないと思います。
 その一方で大急ぎで住宅を巡っての「新法」が成立しました。この10月から「品確法」(住宅品質確保法)の性能保証制度もスタートしました。ありていに言って、この内容で従来とどう違いがあるのか、結局はユーザーが裁判などの手段で瑕疵を立証しなければならない実質は、従来までの法律環境とほとんど変わっていないのではと危惧されます。でありながら、基本的には12万円、実際はそれより多くの金額がユーザー負担となるようです。
 どうもKSさんの「天下り先の職業先確保のために根拠のない問題を提議して、意義のない組織(財団法人とかなんとか言ったもの)を構築する」というご指摘が、この動きの本質と見られても仕方ないと思われてなりません。さらに大手のハウスメーカー各社が全国一律の「基本プラン」住宅商品で、「型式認定」を一括して取得可能であるのに対して、注文住宅を1棟1棟作り続ける地場工務店は、それこそ1棟1棟ごとに性能認定を申請しなければならなくなるのが現実です。そしてこの申請事務の繁雑さも並大抵ではないというものだそうです。
明治以来、戦争を経験しても結局は何も変わっていない(戦前「富国強兵」/戦後「大企業優遇・産業育成」という)この国の官僚機構のスタンスが、この住宅行政にも端的に表現されているのではないでしょうか?
 みなさんからのこのテーマについての活発なご意見を、ぜひお待ちいたします。



 分譲マンションの1F、専用庭付きの部屋に住んでいる者です。今回、非常に納得のいかない状況をご相談させてください。というのも、庭の植木が6本中5本もトゲのある葉の木であるため、管理組合総会にて、植木の植え替えを提案させてもらいました。私はもちろん、家族の者がすでに何度となくそのトゲで怪我をさせられていたからです。管理組合理事の方々はおおむね好意的に理解していただけたようで、その後、マンション住民の承認を得る書類を各戸に配布&回収し、植木の消毒作業時にその該当の木々を抜く作業もしてもらいました。そこまでの流れはとても満足しています。しかしその後の植木に関しての購入から植える作業は私どもの自己負担だ、と主張する理事もいるらしく、庭内のほぼすべての植木がなくなってしまった現在、隣接する戸建て敷地とはフェンスのみのまま放置されているのです。専用庭の使用料を払っている上にさらに自己負担とは、納得がいかないのですが、こういったケースの費用は管理費は相当しないのでしょうか? あるいは販売会社か施工会社の支払い義務はいかがでしょうか?
 どうぞお知恵を貸してください。お願いいたします。

上記のAさんからのご相談について、現在、実際にマンション管理組合の理事長をしている方々からアドバイス・意見をいただきました。

「アドバイスします」
高橋ヒロユキさん

 私はマンションの理事長をしております。専用庭は私のマンションにはありませんので的確なものにはなりませんが、意見を述べさせていただきたいと思います。
1、販売会社か施工会社の支払い義務について
 販売・入居後に植え替えたのですから、販売会社と施工会社には何も責任はないと思います。法律を照らし合わせてコメントしているわけではありませんが、後からやっぱり自分に都合が悪い問題が発生したからといって、販売・施工会社に支払い義務が生じるわけはありません。これが構造体に明らかな欠陥があるなどの問題となれば、場合によっては販売・施工会社の責任を問うことができるのかもしれませんが。会社に不満の矛先を向けている、あなたの主張の方が聞いていて納得がいきません。
2、管理費について
 この場合、専用庭が共用部なのか専用部分か判りませんが、木を抜いただけでも理解がある管理組合だと思います。共用部であった場合、言い換えれば共用部を独占的に使用するために使用料という対価を支払っていると言えるのではないでしょうか。専用庭という共用部からメリットを享受しているのは入居者の一部であり、かかる費用の全額を管理組合の支出でまかなうべきなのか疑問に感じます。これについては各組合ごとの考え方次第だと思いますが。あなたの立場から考えれば、使用料を払っているのに何故と思う気持ちはわかります。しかし植木を植え替えることになったのは、あなたの都合によるものと言えます。そう考えると管理組合と、あなたの双方が応分の負担を分け合うのが筋ではないかと私は思います。あなたがどこまで負担すべきなのかは判断できませんが、マンション全体の景観問題でもありますから、購入から植え替える費用全部を負担しなければならないとも思えません。専用庭については、そちらの管理組合の規約がどうなっているのか知りたいところではあります。

 共用部の負担についての例として、エレベータの保守管理費用を1階の住民が払いたくないというケースがたまにありますが、この設備は何階の住民であろうが使える状態にあるので、共用部の負担のあり方については理解してもらいやすい案件です。
 集合住宅というのは昔で言うところの長屋だと私は思っています。また、規模が小さいマンションであってもひとつの自治体だとも思っています。ひとつ屋根の下で皆で暮らしているのですから、充分話し合うことが何より大切だと思います。私たちの管理組合の規約も最初は不備な点が多々ありましたが、理事会で活発に議論しながら総会を経て、改正してきました。規約に定めていないのであれば、これを契機に議論すべきだと思います。


「アドバイスします」
Mさん


 私はマンションの理事長をしています。お話を読んで当マンションと比較するしかありませんが、「うわー、なんて柔軟な管理組合でしょう!」と感心しました。
 「植木費用は管理費には相当しないのか?」に関しては、お手元にある「規約」を読むか理事長さんに尋ねてみると疑問は解決すると思います。木を抜いたのはあなたの庭だけか、それとも他のお宅もすべて庭のトゲの木を抜いたのか、でも話は違ってきますよね。前者であれば全て自己負担、後者であればマンションの修繕としての色が強くなるでしょう。参考までに、当マンションでは植栽を抜くためには、理事総会での承認が必要なので解決までにややしばらくかかります。もし承認されれば万々歳で、抜く費用はもちろん個人負担になるでしょう。
 貴マンションの「マンション住民の承認を得る書類を各戸に配布&回収」を速やかにしてくれた管理組合は立派ですね。「販売会社か施工会社の支払い義務は?」に関しては、どうしてそういう話が出てくるのか、まったく理解できません。販売会社や施工会社には関係ない話ですよね。



 まずは、長文ですいません。以前新築マンション購入でちょっと悩み事があって、投稿したことがあります。そのつづきです。
 マンション契約もなんとか終わり、鍵を戴いた時に管理規約をもらって、いざ家に帰ってから読んでみたら、管理費が値上げされていました。また、私が交わした契約書(重要事項)では、3年間は未発生しないと明記されていた修繕積立金も、すぐ払うように変ってました。不動産屋に事情を聞くと、「管理会社を変更したので値段が上がりました」と回答がありました。私が契約を交わしたのが、かれこれ6ヵ月前で、その間に諸事情があって、私が契約した時と状況が変っていたようです。少なくとも、1ヵ月半くらい前にはそういった契約内容の見直しがあったようです。完全に自分が交わした契約内容と違う部分があるにもかかわらず、一切通知も無しで、鍵の引渡しの時も一切説明無し。これまでもいろいろあっただけに、もうあきれてものも言えません。
 今回はさすがに泣き寝入りしたくないので、見識のある方にお尋ねしたいのですが、一般的に契約書、もしくはそれと一緒に交わす重要事項に変更が発生した時に、契約者に無断で変更することはあるのでしょうか。私は無いと思ってます。普通は変更が発生しそうな時点で、契約者に通知して同意を求めるものだと思います。はっきり聞くと、今回、無断で管理費および修繕積立金を変更したことは、契約違反ではないでしょうか? だとしたら、契約書通り履行するよう求める、もしくは、これから発生するであろう差額の請求はできますか? もう銀行および公庫の手続きは済ませてしまったので、いまさら解約はしたくありませんが、もし折り合いがつかなかった時、解約はできるのでしょうか? そういった知識のある方、もしくは、経験がある方、いらっしゃいましたら教えてください。
 ちなみに他の契約者の方は、鍵の受け取り時、説明して納得戴いていると不動産屋さんは言っていました。真実かどうかは知りませんが、私は納得できません。皆様、よろしくお願いします。




 「シャッターがうるさい」ということについて、我が家の例を挙げます。
 窓が大きいと、シャッターの弛みも大きくなります。そして「非常にやかましく」なります。我が家にある3P(1P=90センチ)の大きさの吐き出し窓に自動シャッターをつけました。強い風が吹くと、シャッターの中央のやや下の部分が大きく弛み、窓の中央の枠にあたり、シャッターにボールをぶつけたような大きな音がなります。特に春先から梅雨前の風の強い日には近所中に響くほどの大きな音になります。シャッターのメーカの検査員曰く、「風の強い日には、皆さん窓とシャッターの間にクッションでもはさんでいます」だそうです。ちなみに我が家のシャッターは某ハウスメーカー(D)の仕様で某大手シャッターメーカー(B)のものです。我が家では、風の強い日には新聞かボールを窓枠とシャッターの間にはさんでいます。
 知人の家にも3Pのシャッターをつけている家がありますが、そこは、我が家のようなことがないようです(DでもなくBでもないようです)。どうも、原因はシャッターの羽(?:シャッターを構成する横長の板)の幅の大きさと、シャッターから窓枠までの取り付け距離にあるようです。シャッターの羽の幅が大きいとシャッターの強度も強く弛みも少ないようです。また、窓枠からシャッターまでの取り付け距離が大きいと、弛んでも窓枠にあたるようなことはなく、驚くような大きな音はでません。ちなみに2Pの窓の場合は3Pと同様の問題はないです。しかしながら、春風などの強風の場合には、2Pであれ3Pであれ、「ガンガン」「ガチャガチャガン」といううるさい音はでます。ということで、シャッターにするなら羽の大きな、弛みの少ないシャッターで、かつ、取り付けは窓枠から離してつけましょう。
 私は新築して1年になっていないのですが、シャッターを別のものに取り替えようかと悩んでいます。




 いつも勉強させて頂いております、札幌市のTKです。
 私も、以前同じような投稿をさせていただきましたが、私は、建物の性能を改善することによって、騒音はかなり軽減できると考えています。

1.遮音性能の基準
楽器などの「伝播音」の基準として、D-があります。
足音などの「衝撃音」の基準として、L-があります。

2.遮音性能は、床の重さ(厚さ)で概ね判る大雑把な目安程度ですが、
15cm D-35,L-60
18cm D-40,L-55
20cm D-45,L-50
 少なくとも、20センチ未満では、苦情があって当たり前でしょう。20センチでも不十分といえましょう。
 遮音性能を上げる有効な方法の一つは、より重くすることです。例えば、鉄板1枚を敷き詰めれば、数レベル向上することでしょう。

3.フローリング
 直貼のフローリングは、高音が強調される傾向があるようです。地下鉄のヘッドフォンステレオに代表されるように、高音は耳障りに感じられるものです。
 L-値を低減するフローリングであれば、直貼のような現象はないと言えましょう。しかし、遮音性能は経年劣化してゆきますから、定期的な手入れが必要です。

4.カーペット
 直貼のカーペット、普及価格のカーペットでは、遮音効果を望めません。
 遮音効果のあるカーペットか、密度の高い(クオリティ100くらい)カーペットですと、D-やL-を、それぞれ1ランク程度向上することができます。しかし、遮音性能は経年劣化してゆきますから、定期的な手入れが必要です。

5.遮音性能を高めるには
 お金を掛けるしか、方法はありません。子どもに注意してもらうなど、相手のマナーに頼るような方法では、まず、解決は困難でしょう。それよりも、建物の遮音性能を高める工事をすべきです。工事は、音源となる側に施した方が効果的でしょう。
 工事を施す余地は、必ずあるはずです。諦めずに、まず、建築業者へ相談なさってください。

6.遮音性能の測定
 役所の建築課に相談すれば、紹介してもらえると思います。

ご参考になれば。




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