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「マンション床鳴りが気になる」<山口県下関市 スーミンさん(主 婦 33歳 女)>こんにちは、私は1年前に分譲マンションを購入しました。当初は気にならなかったのですが、だんだん床鳴りがするようになり、今では歩く度にパチパチ、ピシピシ音がします。施工会社に言って来てもらっても、その部分に釘を打つくらいで、あまり効果がありません。 施工会社の人は「張り替えたとしても、木の性質だから、またすぐ鳴り出すので同じことだ」と言われます。本当でしょうか? 気になって、お客さまを呼ぶのも恥ずかしいのです。良きアドバイスをお願いします。
「アドバイスいたします。」
「マンション戸境壁のクラックが年々増えている!」<神奈川県 KKさん>(女)築5年目の海沿いのマンションに住んでいます。築1年の頃から戸境壁にひびが斜めに走っているのに気がつきました。コンクリートのひび割れは仕方ないものと思っていましたが、年を重ねるごとにクラックが増えてゆきました。隣居内の壁にも同じような位置と方向でクラックが現れていることを知りました。 管理組合で取り上げてもらい、今度、施工会社が原因調査をし補修工事をしてもらうことになりました。クラックはそこらじゅうに発生しており、地震の多い地域に立地しているマンションでもあるので、構造上問題がないのかという点まで明確にしてもらいたいのですが、原因について施工会社からどのようなかたちで報告してもらったらよいかアドバイスいただけないでしょうか。 「お答えいたします。」 (有)センチュリーハウス研究所 代表 橋 政孝 TEL 011-593-0412 壁のクラックが年々増えているとのことですが、実際にどのようなひび割れか、見てみないとなかなか判断がつきません。 今回は、コンクリート硬化後のひび割れについて、一般的なことを話したいと思います。ひび割れの原因として次のようなことが考えられます。 最初に、乾燥収縮ひび割れ;コンクリートが乾燥収縮する時、周辺の抗束を受けて引張り力が生じて発生する。原因としては、使用材料、調合、締固め、養生、部材形状、配筋など多くの要因があります。 次に、構造ひび割れ;コンクリートの強度不足、鉄筋量不足、配筋不良、過大な荷重、建物の不同沈下などによって、構造体に発生します。 その次に、アルカリ骨材反応によるひび割れ;反応性骨材とアルカリとの反応による膨張によって生じます(この場合は、うろこ状のひび割れになる)。 最後に、その他、自然環境、建物の使用状況、鉄筋の発錆、災害などによって生じるひび割れがあります。この中で、自然環境により、建物外側のコンクリートが外気および太陽の影響を受け、毎日、膨張収縮を繰り返します。建物全体が大きな力を受けることになります。ですから、外気に直接面していない面でも、構造ひび割れが起きます。それと地域柄、塩害も考えられます。 次にコンクリートのひび割れの影響について、お話しします。 ひび割れには、問題のあるひび割れと、そのままでも問題のないひび割れとがあります(美観状はどちらも問題あり)。問題のあるひび割れとは、構造物を害する場合で、耐久性の低下です。コンクリート中の鉄筋は、セメント水和物のアルカリ性のために、錆から守られています。しかし、大きなひび割れや、鉄筋まで達するひび割れは、その部分の鉄筋が無防備となります。すると、鉄筋は錆始め、その錆の膨張によってさらにひび割れが拡大され、コンクリートの劣化が加速されます。ただし、どのようなひび割れでもそうなるとは限りません。小さなひび割れは、深部まで達していないことが多く、深部に達していなければ有害ではないのです。 以上のことをふまえて、必要に応じて、補修が行われます。特に補修を必要としないひび割れもありますし、補修を行うかどうか、見極めを行います。一般的に、0.5ミリ以上は補修、0.2ミリ以下は補修不要、0.2〜0.5ミリの場合は、環境、年数など、いろいろな条件を勘案して、補修の要否を検討します。 ひび割れはいろいろな原因で生じます。ですから、ひび割れの状態から原因を特定することは、なかなか難しいものです。しかし、ひび割れの現象の中には、進行性のものもあり、放っておくと構造物の寿命を縮めかねませんから、正確な判断が要求されます。その判断は、今のところ、経験を積んだ技術者に頼る場合が多いようです。 最後に、施工会社からの報告内容ですが、どうしてひび割れが発生したかの原因の特定は、前に書いたようになかなか難しいと思います(原因が特定でき、報告してもらい、原因を取り除くことができれば良いのですが)。問題は、補修後の保証をどうするかだと思います(構造に問題があれば、根本から治してもらう必要があります)。
「フローリングをムク材にしたい」さんへ
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「回答いたします」
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦
神奈川県のような温暖地に施工されるマンションでは通常、引き違いのサッシが用いられます。この場合の防音性能は業者が言う70デシベル程度で、高速道路の騒音をまともに侵入させてしまいます。気密性と水密能力の高い40デシベルのサッシであれば、サッシを閉めたとたんに騒音が遮断され、生活に支障をきたすことはありません。また年数が経ってから売却する場合、経年劣化でサッシのガラスを抑えるビートが緩み、音が侵入する場合がありますが、ビートの取り替えや補修が可能です。
しかし、換気口やレンジフードの排気口から騒音が侵入する場合がありますので、こうしたものは高速道路の反対側に取り付けるべきでしょう。
★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。
アドレスは http://www.fas-21.com/ です。
もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。
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