ベタ基礎に雨水が溜まったまま工事進行中、
防蟻処理も心配
<東京都調布市・MDさん(会社員・29才 男性)>
杉並区内の建築条件付土地を購入し、現在建築中なのですが、その様子を見ていて疑問が湧き、ご相談致します。
ベタ基礎で建築しているのですが、そのベタ基礎に雨水が溜まっており、その水が溜まったまま、工事を進め、すでに床まで張ってしまいました。一部基礎部分が見える場所からのぞくと、未だに水が3センチほど溜まっており、このままでは床下や柱がかびたり腐ってしまうのではと、心配です。一般的にはベタ基礎に溜まった水は、どう処理しているのでしょうか。
もう一点は、防蟻処理の問題です。ベタ基礎の場合、白蟻対策はしなくてもよいのでしょうか。私の家の場合、全くやっていないようです。もう外側のモルタルを塗る直前まで工事は進捗しています。
回答いたします
札幌市在住・一級建築士
亀井 勇 さん
・第一の質問は、建築工事を進める上で請負側の基本姿勢の欠落ではないかと疑いたくなる事例です。
土間コンクリート(ベタ基礎)上に土台及び大引を組んで建物を建てる場合突然の雨などにより水が溜まる場合がありますが、質問の事例では土間コンクリートが下がっているか、水勾配が取れていないと思われます。(3cmも溜まるとは常識外。土間が濡れている、あるいは水が若干溜まってるときはウエス等で拭き取る。)
・第二の質問は、一般的に公庫の標準仕様あるいは建設省の標準仕様書によるものですが、土台あるいは、コンクリートに直にしき込む大引等は、防腐処理材(注入材)を使用することと、高さ1mまでは防腐塗料を塗布する事と定められています。
防腐材には防蟻効果もあり、北海道ではこれで済ましています。
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外壁のヒビが気になって
<Fさん>
いつも、貴HPを興味深く拝見させていただいています。
明日、建て売り住宅の引き渡し日を迎えました。その住宅を購入するとき外壁のヒビが気になったので引き渡し日までに補修して欲しいと伝えておきました。
ちなみに、外壁はサイディング(10センチ幅ほどの横貼り)の上にリシン吹き付けされたものです。ヒビはサイディングを横に繋いだ部分に縦に入っています。(1センチもないくらい?)ゴムのような弾力性のある所の上です。
引き渡し前日の今日、独自に確認に行きましたら、直した形跡はあるのですが厚塗りになっていてかえって見苦しいです。直したと思われる所が再びひび割れしているところもあります。
このヒビが家の寿命を縮めるのでしょうか?今後、販売会社に対してどんな要求をしたらいいでしょうか?
ご意見をお聞かせ下さい。
お答えいたします。
住まいを科学する新住協メンバー・(株)三五工務店
代表取締役 田中 寿広 さん
電話:011(716)7202
結論から答えますと、細いヒビであれば問題ないと思われます。理由はサイディングのジョイントのコーキングの伸縮がE・Pリシン吹き付けの塗膜のヒビだと思われるからです。上記の塗装は弾力性がないのでよくある現象です。
どうしても気になるのであれば、将来塗り替えのときに弾力性のある塗装で仕上げると良いでしょう。
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後で販売した物件が、購入した物件より安くなって
<KJさん(会社員・28才 男性)>
私は、98年7月千葉市の或るマンションを購入致しました。そのマンションは、現在では敷地内に1番館〜5番館まで5棟のマンションが建っています。
私はそのマンションの3番館を購入致しました。購入の際に、立地条件等が5番館の方がよかったのですが、販売員に「5番館は、来年くらいに売り出されるが立地条件が良いため確実に3番館より高くなる。」と言われ3番目のマンションを購入致しました。今年の5月以降(?)5番館が売り出されましたが、蓋を開ければ私が購入した3番館より150万円程度安くなっていました。もちろん、販売会社に対しクレームをつけたのですが「確かに当時は5番館の方が安くなると言ったが、今更言われてもしょうがない。我々にもわからなかった。」と言って相手にしてくれません。
一方、5番館の販売開始寸前に3番館の売れ残りを買った方によれば、その方も5番館の方が高くなると言われて購入に踏み切ったそうです。
そこで質問があります。
1.このような状況で、例えば販売会社に対し損した分を請求できるものですか?
2.販売会社のこのような行為は,法律上認められているものなのですか?
以上、よろしくお願い致します。
リプランホームページより
難しいご質問ですね。確かに「当時は5番館の方が安くなると言ったが、」と先方も認めているということですから、書面に残ってはいないとはいえ、争う根拠があるとは言えるでしょうが、 これは個別具体的な物件の特定とその販売方法の特定、など司法的な判断になるでしょう。住宅都市整備公団のマンションがバブル期以降、それまでの販売価格を下回って販売されるようになった事例でも同様に既購入者からの訴えがあったと記憶していますが、こうしたケースも同様と思います。こうしたケースでの司法の判断をもとに考えられたらいかがでしょうか?
残念ですが不勉強で、住宅都市整備公団の場合、結果がどうなったのかは判然としません。札幌でも似たようなケースがありますが、竹で割ったような結論が下されたとは言えません。
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マンションの内装材を自然素材に変更したいのですが、、、
<尼崎市南武庫之荘・THさん(匿名希望)(主 婦・32才 女性)>

現在、会社から借上げ社宅として、賃貸マンションで暮らしていますが、そろそろ社宅をでなければならず、我が家でもマイホームということになり、新築マンションを買うことになりました。が、主人が3年ほど前からアトピー性皮膚炎を患っており(ちょうど今のマンションに移ってきた頃から)、内装部材を自然素材に変更してもらうよう交渉しています。
壁・天井は布クロス、床をコルクor無垢材のフローリング゙、接着剤、仕上げ材は天然系のものを使用してもらうように交渉中です。売主側は、こちらの意向をほぼ聞いてもらえるような感触ですが、果たして、マンションで自然素材を使って問題がないのかどうか不安に思っています。やはり、ビニールクロスなど一般にマンションで使用している部材に比べて、結露、ダニ、カビが発生しやすいのでしょうか?ある本で「断熱材+プラスターボード+布クロス」は結露の点から最もやってはいけないと書かれてありました。本当でしょうか?
また、プラスターボードと断熱材の接着剤は天然系のものでは弱いということで、「GLボンド」といわれるものを使用するとのことで、人体との影響が心配です。これは安全なものでしょうか?
内装材の変更は、本を読んで勉強したり、部材メーカーの方に話を伺ったりして決めたのですが、トータル的に専門家の意見を伺ったわけではないので、何か他に問題を見落としていないかも心配しています。結露の点とマンションで内装変更する場合の注意点等のアドバイスをください。よろしくお願いします。
(南向きベランダで、LDKと和室がベランダに面しており、北側に洋室2室あります。特に洋室の結露を心配しています。)
回答いたします
「エコ素材自店」(有)西條インテリアデザイン・西條正幸さん
電話011(774)8599
RC造の室内側プラスターボードを貼るためのGL工法は、ローコストであり、室内の空間を出来るだけかせぐために多くのマンションやビルで施工されています。内容成分の詳細まではわかりませんが、防カビ剤などは含まれています。これが気になる場合、軽量鉄骨や木下地で壁を作ってもらい、プラスターボードを貼ると良いでしょう。但し、壁紙のクロス・接着剤・下地処理のパテなどにも防カビ材などの化学物質は含まれているので、より身近なところから安全な素材を選択されたほうが良いでしょう。単に結露とカビだけを考えた場合、ビニール系の壁材や床材は結露しやすいけれどカビは表面に出にくく、自然素材は結露しにくいがカビは表面に出やすいように思われます。ひどく条件の悪い場所には、自然素材の選択は慎重にしなければいけません。布織物の壁紙より断熱性・保温性があり、調湿性にすぐれた珪藻土建材やゼオライト建材・セラミックスタイルなどを使うことによって、結露やカビは防止出来ます。
珪藻土やセラミックスタイルは、結露しやすい場所に部分的に使うだけでもある程度効果は期待出来ますし、押入やクローゼット内部の外壁に接する壁面に貼るのも良いでしょう。通気性のある建具やスノコ棚、換気や通気性のある生活も大切です。
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擁壁にヒビが。白っぽいものが流れ出している!
<滋賀県大津氏滋賀里・IKさん(匿名希望)(会社員・31才 男性)>

はじめまして。ネットサーフィン中に偶然このページを見つけました。
擁壁のひび割れについてご相談したく、メールを差し上げます。
我が家は築3年目の木造住宅で、ボックス型のコンクリート車庫の上に高さ1mほどの擁壁がたっていて、その内側に土が入れてあるという構造になっています。擁壁は家を建てた業者が発注して、家の建築の半年くらい前に完成したものです。
昨日、この擁壁にひびが入っているのを発見しました。幅は最大で0.5mm、長さは擁壁のてっぺんから上下方向に50cm程度です。さらに、擁壁のてっぺんから20cmくらい下に、これと直行する(横方向の)ひびが長さ20cmくらいあります。縦方向のひび割れの終点からは白っぽいものが流れ出して付着しており、真中あたりからは鉄さび色の汚れがわずかに出ています。擁壁の上面にはコンクリートブロックが載っていて、ひびの深さ等を見ることはできない状態です。至急、補修を行ったほうが良いと思うので、家を建てた業者に見てもらおうと思うのですが、それに関連していくつか質問があります。(業者に言いくるめられることのないように知識を得ておきたいのです)
ご教示いただければ幸いです。
(1)一般的に言って、どの程度の補修が必要なのでしょうか。ひび割れ部に上から何かを塗り付けてふさぐ程度でよいのか、それとももっと大掛かりな作業をする必要があるのでしょうか。
(2)住宅自体は10年保証の高耐久使用なのですが、擁壁については「民法の規定で、保証期間は2年間」と聞いたような気がします。これがほんとうなら、補修は自己負担ということになると思うのですが、本当にそうなのでしょうか。
以上、突然の質問で申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
回答いたします
HQ住宅研究所 FAS本部 代表 福地 脩悦
鉄筋コンクリートはどんな好条件においても収縮クラックといって0,5mm程度のクラックは発生します。ほとんどの場合、態勢に影響の無い事が多いと思います。しかし、そのクラックが3mm、4mmと成長するようですと構造クラックといって、埋め込んだ鉄筋とコンクリート分離しはじめている事を示し、その対応が必要となります。
本件の場合、典型的な収縮クラックと思いますが、鉄筋がコンクリートの表面の近いところにある場合があり、注意深く観察する事も必要です。コンクリートの小さなクラックからは、白や赤茶色の物質が染み出す場合がよくありますが、必ずしも重大な問題が起因しているとは限りません。
対策としては、左官やさんがセメントを練り込む程度の補修でよいと思いますが、時々、クラックの状態をチェックするようにして下さい。
保証の問題ですが、本件の場合費用はほとんどかかりませんので、その期間の事を持ち出すのではなく、施工業に甘えるつもりで不安を打ち明け、ついでの時に補修をして貰うようにして下さい。もし最悪、大掛かりな補修工事を必要とする場合(本件では無いと思うが)、裁判費用をかけて補修工事費用を民事で争っても、施主にとって利につながる事は難しいとおもいます。
いつの場合も業者に対し、保障期間と保障内容を追求するのではなく、信頼と友好を持って、施主が施工者に甘える方法が良いと考えます。結果として必ず施主のほうの利益が多くなると思います。
★関連質問や追加質問がございましたら、回答者・福地さんのFAS本部のホームページにアクセスし、福地代表に直接お尋ね下さい。もちろんリプランに今まで通り質問しても構いません。
HQ住宅研究所FAS本部ホームページhttp://www1.ocn.ne.jp/~fas
電子メール fashead@olive.ocn.ne.jp
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ガルバ外壁+木製サッシュについて教えて下さい
<札幌市中央区伏見・OHさん(匿名希望)(会社員・33才 男性)>
現在、一戸建住宅を計画中ですが、外装で、わからない事があるので、よろしくお願いいたします。
外壁をガルバリウム鋼板・建具が木製サッシュの取り合わせが気に入っているので計画しようと思っているのですが、品質上では問題ないでしょうか?
例えば、ガルバリウム鋼板使用の場合の断熱性・サッシュとの取合い部分の漏水対策・耐久性・メンテナンスの程度など。また、木製サッシュの狂い・耐久性・メンテナンスの程度など、一般的なサイディング・アルミサッシュの組合わせの場合と比べて、考慮しておかなければならない事を教えてください。また、コストも一般的にどの位の違いになるものでしょうか?
回答いたします
坂田建築設計事務所・坂田克敏さん
電話011(891)6998
結論から言いますと、正しく施工をしている限りお問い合わせの組み合わせは品質には問題ありません。簡単にご説明いたしますと、ガルバリウム鋼板そのものは、一般のカラートタンに比べ耐食性に優れており、鋼鈑をコーティングしている塗膜は、耐候性を持たせる塗料で施されており、各社とも10年保証をしています。色に関しても年月が経てば色あせてきますが、一般のカラートタンに比べるとその色差は少ないといえます。メンテナンスは10年目以降、ガルバリウム鋼鈑の状態にもよります。一般的に塗重ねをしますが、より長持ちをさせるには一度塗料を落として、同じ塗料を塗ると数段耐久性が増します。また施工上の傷や小さな傷は、同じ塗料を使用し部分補修するだけで十分ですから、施工会社にお願いをして少し分けてもらっておくと良いでしょう。
木製サッシは外国製、国内産とありますが、各社とも枠材は十分乾燥しているものを使用していますので狂いは少なく、耐久性においても古くから欧米で使用、改良され現在では十分耐久性が増しており問題はありません。結露においても、アルミやプラスチックの枠材に比べ、木材の組織内に水分が包含(調湿効果といいます)される為、表面に水滴が表れにくい木製枠の方が優れていると言えます。枠に塗る塗料は、必ず防かび剤や防腐剤が配合されている木材保護着色材を使用します。メンテナンスは5〜6年ごとに再塗装することが必要で、またパッキン材は環境により変形や劣化してくるため状況に応じて数年ごとに取り替えが必要となるでしょう。
さて、施工上の注意点ですが、木造やRC造など主要構造によって細部の収まりは異なってきますが共通して言えることは、開口部廻りは通気を良くして水切りをしっかり処理し、常に乾燥させておくことが必要です。やみくもに開口部廻りをコーキングするのはかえって水の抜けが悪くなり、木枠を腐食させる原因となりますので注意が必要です。
余談になりますが、ガルバリウム鋼鈑とアルミサッシとの取り合わせは、電蝕(異種金属同士が触れ合い水が介在することで一方が腐食する現象)が起こりますので、直接触れないようにするなどの絶縁処理を施しておくことが必要です。
コストについては、外壁工事とサッシ工事に限って言えば、サイディング+アルミサッシとの組み合わせに比べ、3〜4割程アップと考えておけばよいでしょう。
この件に関しましての<関連質問・意見・いいたいこと>
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まだまだ投稿ページは続きます
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